・・・・(FinePix F31fd購入記からの続き)
2007年10月29日(月) 「あたかも一眼?」
発売当初から始めたFinePix F30購入記は、わずかなりとも見てくれる人がいたものの、FinePix F31購入記の方はサッパリ。旧型機種となってから書き始めても、 今さら参考に検索する人もいないのは当然ですね?
後継機種”FinePix F50fd”が数ヶ月前に発表されてから、突然、「F31fdって稀代の名機だったんじね?もひかして」と騒がれ出し、好事家の在庫探しが一段落した今、”FinePix F31fd”の新品を見つけるのはもはや不可能に近い状況となっている。たま〜に、過疎の離島の小さな寂れた電気屋の片隅に、薄汚れた展示品が一台だけ売れ残っていることがあるものの、値段はクソ高いし、しかもレンズが割れていたりする。この間見つけた展示品なんか、さわった瞬間に塵と変わってしまったくらいだ。
実は、”FinePix F31fd”ほどじゃないが、それと似た状況となりつつあるデジカメがある。”FinePix S6000fd”だ。F30が2006年5月、F31fdが2006年11月発売だから、2006年9月の”FinePix S6000fd”はその中間となる。
見た目はどう見ても一眼レフだが、実は、FUJIFILMが云う「ネオ一眼」ってやつ。
一眼は、ご存じのとおり、本体はなんとか(食費を切り詰めれば)買えるくらいのお値段だが、その後「レンズ沼」と呼ばれる地獄が待っている。必ず、一個十万〜数十万するレンズを集めずにはいられなくなるのだ。やがて、車を売り家を抵当に出し、ついにヤミ金融に手を出して、最後に残るのは首吊りだけである。ところがこのネオ一眼。大きさはコンパクトじゃないのにコンパクトデジカメ。F31fdの顔キレイナビ機能だけを追加したF30を母体に、焦点距離28mm〜300mm相当のワイドレンジ光学式10.7倍ズームレンズをくっつけたシロモノなの である。フム・・・気になり出したのは、FUJIFILMが後継機種”FinePix S8000fd”(右写真)を発表してから。光学18倍になり、ISO6400の高感度、手フレ補正機能を搭載しながらも、小型軽量化。カタログスペック上はいいことづくめのようだが、FUJIFILMのお家芸だった1/1.7型スーパーCCDハニカムが、社外品の1/2.35型 正方画素CCDへ。なんで極小CCDに?こりゃとても期待出来ないゾ。
ショップに行って、展示品(展示品のみ34,800円ですって)の”FinePix S6000fd”をいじくってみた。塵にこそならなかったが、液晶やレンズに手垢や鼻クソがびっしりこびり付いている。なんで鼻クソなんかつけるんでしょうな?・・・いや〜デカイ。もうネオ一眼では出ないだろうと云われる手動式ズームレンズをクルクルするのは楽しいが、とにかくデカイ。隣に展示されていた”FinePix S8000fd”が(本来の意味の)コンパクトデジカメに見えるほどにデカイ!くそっ。
こんなの持ち運ぶには、手押し一輪車は必須だ・・・ダメだこりゃ。
2007年11月11日(日) 「夢のジャパネット」
ジャーパネットっ ジャパネット〜 ふぅっふぅ〜夢のジャパネット たかた〜♪
ちょっと前までは、最安値27,800円くらいまで下がった”FinePix S6000fd”だが、急にタマがなくなった(ネットで高いのは残ってるけど)。調べてみるとどうやら原因は あのジャパネットらしい。高田社長がこの不人気機種を売り払ってやろうと親切にも在庫をかき集めちゃったに違いなし。29,800円+送料。まあ・・・これでも十分安いか。例によって、もらっても絶対いらないプリンターとのセットで39,800円+送料のもあったが、もちろんこれはあり得ない。
まあ、あんなデカイのいらないし...と二日ばかり様子を見ていたみけねこだが、在庫数がどんどん減っていくのに焦ってしまったのである。これを逃せば、稀代の名機( 大げさですが、その時はなんかそういう気になっちゃって)はもう買えないかも知れないってサ。
ご存じのとおり、あのテレビショッピングの影響力は多大だ。トイレの消臭剤だって、CMで社長が「是非このすばらしいニオイを嗅いでみてください!今だけ天然真珠(なぜ真珠が?)をセットで10万円!金利手数料はジャパネットたかたが負担します!」とか言おうものなら、その5秒後には電話で注文している自分に気づくこと は必定だ。──てなワケで、ついに注文しちゃったワケ。あ〜あ、やっちまったよ。本体だけなら(底値こそ逃したものの)安かったかも知れん。でも、それだけじゃ済まないんだな〜これが。
エツミ プロ用ガードフィルム EOS 5D
デジカメ専用レンズプロテクター。58mm。レンズの保護に必要だ。フィルター前部にはネジを設けており、そのままレンズキャップの取り付け可。価格4,200円。 液晶保護フィルター。W562xH462。2.5インチ用では足りず2.7インチでは大きいS6000fdには、これが丁度いいいう噂。でもわずかに縦が大きいかな。価格1,155円。 安価なカメラバック。W150×H165×D100mm。少し余裕があるので、ちょっとした小物くらい+はOK。色はグリーンが欲しかったけど、黒しか売ってなかった。価格3,990円。 発売当初に買ってパイオニアとなるのも悪い気分ではないが、発売後時間が経って人柱諸氏による情報をいただいた後だと実に楽ですな。ついでに、タイプHのxDカード2Gも買っちゃってさ・・・せめてこれは、値段をナイショにしておこう・・・・・・・・・・・・・・・
と言っている間に到着。それにしてもエッカイ箱じゃ。箱の中身は次のとおり。
本体の他、・単3形アルカリ乾電池4本・ストラップ・レンズキャップ・レンズキャップホルダー・レンズフード・USBケーブル(mini-B)・専用A/Vケーブル・CD-ROM(画像ビュアーソフト)・使用説明書/保証書一式
それにしてもエッカイ。”FinePix F30”と比べても50倍くらいエッカイ(注:写真では遠近法によりその差が縮まって見えております)。ド迫力じゃ。
そこは、風光明媚なことで全国的に知られたこの地でも、最高のベストスポットであった。
大方の予想に違わず、素人カメラマンどもが集まって、高価な一眼レフを並べ構図を決めようと押しくらまんじゅうをしている。そこに登場したのが、”FinePix S6000fd”を載せた一輪車をゴロゴロ押してきたみけねこ。──カメラマン達の間に,声にならぬどよめきが走った。(おい。見んろ。あのエッカイ一眼・・・いやあれ二眼か三眼じゃねーけ?)(肩にかついでいるあの三脚・・・いや、エッカイ足が六本あるぞな)ザーッと人混みが左右に別れ、一輪車の通る道が一直線に出来上がった。その奥、最高のスポットに(図々しくも)陣取っていたカメラマンどもは、大あわてで自慢の機材をカメラバックに押し込み、みけねこにその場所を譲ったのである。釣り船が大型タンカーに航路を譲る。当然のことですな?
みけねこは、”FinePix S6000fd”を一輪車から降ろし、悠々と(その実は )苦心惨憺・・・なぜ今日はクレーン車を忘れちゃったのかと臍をかみつつ・・・一時間以上もかけて六脚の上にセットしたのであった。ウム・・・この様に、エッカイということはデメリットばかりとは限らないだろう。
2007年11月29日(木) 「vs ”FinePix F31fd” 第1回戦」
F10(神祖) → F30(兄者) →F31fd(末弟) → S6000fdと、みけねこは、似たもの兄弟機ばかりぶっつづけで買ってきたため、この購入記も書くことがワンパターンだが・・・まあ、”FinePix F31fd”との比較表をいつものように。ピンクのセルがちょっと違うトコ。
FinePix S6000fd FinePix F31fd 有効画素数 630万画素 630万画素 撮像素子 1/1.7型 スーパーCCD ハニカムHR 原色フィルター採用 1/1.7型 スーパーCCD ハニカムHR 原色フィルター採用 記録メディア 内蔵メモリー(約10MB)/xD-ピクチャーカード (16MB〜2GB) 内蔵メモリー(約26MB)/xD-ピクチャーカード (16MB〜2GB) 記録方式 静止画 DCF準拠 圧縮:Exif Ver.2.2 JPEG準拠/DPOF対応 非圧縮:CCD-RAW DCF準拠 圧縮:Exif Ver.2.2 JPEG準拠/DPOF対応 動画 DCF準拠(AVI形式、MotionJPEG) DCF準拠(AVI形式、MotionJPEG) 音声 WAVE形式、モノラル WAVE形式、モノラル 最大記録画素数 2848×2136 ピクセル (610万画素) 2848×2136 ピクセル (610万画素) 記録画素数 2848×2136ピクセル/3024×2016ピクセル〈3:2〉/2048×1536ピクセル/1600×1200ピクセル/
640×480 ピクセル2848×2136ピクセル/3024×2016ピクセル〈3:2〉/2048×1536ピクセル/1600×1200ピクセル/
640×480 ピクセルレンズ 名称 フジノン光学式10.7倍ズームレンズ フジノン光学式3倍ズームレンズ 焦点距離 f=6.2mm〜66.7mm (35mmフィルム換算:28mm〜300mm相当) f=8.0mm〜24.0mm (35mmフィルム換算:36mm〜108mm相当) 開放F値 F2.8〜F4.9 F2.8〜F5 デジタルズーム 約2.0倍(光学10.7倍と併用して約21.4倍) 最大約6.2倍 (光学3倍と併用して最大約18.5倍) 絞り F2.8〜F11 (最大13段) 1/3EVステップ F2.8〜F8 (最大10段) 1/3EVステップ 撮影可能範囲 標準:[広角]約40cm〜∞ [望遠]約2.0m〜∞/
マクロ:[広角]約10cm〜3.0m [望遠]約90cm〜3.0m/スーパーマクロ:約1cm〜1.0m標準:約60cm〜∞ マクロ:[広角]約5cm〜80cm [望遠]約30cm〜80cm 撮影感度 AUTO、ISO100/200/400/800/1600/3200 AUTO、ISO100/200/400/800/1600/3200 測光方式 TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ 露出制御 プログラムAE(プログラムシフト可能)/シャッター優先AE/絞り優先AE/マニュアル露出 プログラムAE/シャッター優先AE/絞り優先AE シーンポジション ナチュラルフォト/高感度2枚撮り/人物/風景/スポーツ/夜景/花火/夕焼け/スノー/ビーチ/水中/パーティー/美術館/花の接写/文字の撮影 ナチュラルフォト/高感度2枚撮り/人物/風景/スポーツ/夜景/花火/夕焼け/スノー/ビーチ/水中/パーティー/美術館/花の接写/文字の撮影 ブレ軽減モード ○ ○ 露出補正 -2.0EV〜+2.0EV 1/3EVステップ -2.0EV〜+2.0EV 1/3EVステップ シャッタースピード 30秒〜1/4000秒(メカニカルシャッター併用) 15秒〜1/2000秒(メカニカルシャッター併用) 連写 連写 最短約0.45秒間隔で連続3コマまで 最短約0.45秒間隔で連続3コマまで サイクル連写 最短約0.45秒間隔で、シャッターを離した直前の3コマまで 最短約0.45秒間隔で、シャッターを離した直前の3コマまで その他の連写 エンドレス連写(記録メディア容量までの連続撮影:最短約1.5秒間隔)
※初期設定の記録画素数において。エンドレス連写(記録メディア容量までの連続撮影:最短約1.5秒間隔※ )
※初期設定の記録画素数において。オートブラケティング ±1/3EV、±2/3EV、±1EV フォーカス モード シングルAF/コンティニュアスAF/マニュアルフォーカス/ワンプッシュAF(マニュアル時) シングルAF/コンティニュアスAF AF方式 TTLコントラストAF、AF補助光付き TTLコントラストAF、AF補助光付き AFフレーム選択 センター固定AF/オートエリアAF/エリア選択AF(49ポイント) センター固定AF/オートエリアAF ホワイトバランス(白バランス) シーン自動認識オート/プリセット(晴天/日陰/昼光色蛍光灯/昼白色蛍光灯/白色蛍光灯/電球) /カスタム シーン自動認識オート/プリセット(晴天/日陰/昼光色蛍光灯/昼白色蛍光灯/白色蛍光灯/電球) /カスタム セルフタイマー 約10秒/約2秒 約10秒/約2秒 フラッシュ 自動ポップアップ式 CCD調光によるオートフラッシュ
撮影可能範囲(感度AUTO時) 広角:約60cm〜8.3m/望遠:約2.0m〜4.6m/マクロ:約30cm〜2.0mCCD調光によるオートフラッシュ
撮影可能範囲(感度AUTO時) [広角]:約30cm〜6.5m [望遠]:約30cm〜3.5mフラッシュ発光モード オート/赤目軽減/強制発光/発光禁止/スローシンクロ/赤目軽減+スローシンクロ オート/赤目軽減/強制発光/発光禁止/スローシンクロ/赤目軽減+スローシンクロ ファインダー 0.33型 低温ポリシリコンTFTカラー液晶ファインダー 約11.5万画素(視野率 約100 %)、視度調節機構付き なし 液晶モニター 2.5型 TFTカラー液晶モニター 約23万画素 (視野率約100%) 2.5型 TFTカラー液晶モニター 約23万画素 (視野率約100%) 動画 640×480ピクセル/320×240ピクセル、30フレーム/秒、音声付き(モノラル)、
最長で標準記録時間まで連続記録可、撮影中のズーム/AF/AE可能640×480ピクセル/320×240ピクセル、30フレーム/秒、音声付き(モノラル)、
最長で標準記録時間まで連続記録可、撮影中のズームはできません。撮影時機能 顔キレイナビ機能、クイックショット、アシストウインドウ、ベストフレーミング、コマNo.メモリー、ヒストグラム表示 顔キレイナビ機能、クイックショット、ベストフレーミング、コマNo.メモリー 再生時機能 顔キレイナビ機能、トリミング、画像回転、オートプレイ、マルチ再生、日付再生、ボイスメモ、ヒストグラム表示、高輝度警告表示、 顔キレイナビ機能、赤外線通信機能、トリミング、画像回転、スライドショー、マルチ再生、日付再生、ボイスメモ その他の機能 PictBridge対応、Exif Print対応、PRINT Image Matching II対応、言語設定(日/英)、
世界時計(時差設定)、ファインピックスフォトモードPictBridge対応、Exif Print対応、PRINT Image Matching II対応、言語設定(日/英)、
世界時計(時差設定)、ファインピックスフォトモード入出力端子 ビデオ出力 NTSC/PAL方式(モノラル音声付き) NTSC/PAL方式(モノラル音声付き) デジタル入出力 USB2.0 High-Speed USB2.0 High-Speed DC入力端子 専用ACパワーアダプター AC-5VX(別売) 専用ACパワーアダプター AC-5VC(付属)/AC-5VX(別売) 電源 単3形アルカリ乾電池4本 (付属)/単3形ニッケル水素電池4本 (別売) 充電式バッテリー NP-95(リチウムイオンタイプ) 寸法・質量 本体外形寸法 (幅)130.7mm×(高さ)97.2mm×(奥行き)119.5mm(突起部含まず) (幅)92.7mm×(高さ)56.7mm×(奥行き)27.8mm (突起部含まず) 本体質量 約570g(電池、xD-ピクチャーカード含まず) 約155g (バッテリー、xD-ピクチャーカード含まず) 撮影時質量 約660g(付属電池、xD-ピクチャーカード含む) 約195g (付属バッテリー、xD-ピクチャーカード含む) 電池寿命アルカリ乾電池(付属) 約200枚
ニッケル水素電池2500 約400枚約580枚 動作環境 温度0℃〜40℃ 80%以下 (結露しないこと) 温度0℃〜40℃ 80%以下 (結露しないこと) 付属品 ・単3形アルカリ乾電池4本 ・ストラップ ・レンズキャップ ・レンズキャップホルダー ・レンズフード ・USBケーブル(mini-B) ・専用A/Vケーブル
・CD-ROM(画像ビュアーソフトなど) ・使用説明書/保証書一式・充電式バッテリーNP-95(リチウムイオンタイプ) ・ACパワーアダプターAC-5VC ・ストラップ ・FinePix F31fd専用A/Vケーブル ・FinePix F31fd 専用USBケーブル ・CD-ROM(画像ビュアーソフト等) ・使用説明書、保証書一式 発売日 2006年9月9日
2007年11月18日
価格(発売当初) オープン(実売5.9万円前後)
オープン(実売4.7万円前後)
この様に、いいところあり、悪いところありである。
一番違うところは、やっぱり大きさと重さかな。特に単三電池4本というのがいいようで悪い。専用バッテリーと比べて重いというデメリット、汎用性があっていざという時どこでも買えるというメリットがあるものの、580枚もの撮影数を誇る”FinePix F31fd”が相手では分が悪過ぎる。
アルカリ乾電池をどんどん買うのは高くつくため、最初、手持ちの充電池(ニッケル水素電池)を使っていたが、ニッケルの特性上、使わない間もどんどん放電してしまい、結果、しょっちゅう充電している有様。そこで買ったのが、サンヨーのエネループ4本×2セット。これなら自然放電はかなり抑えられる(一年後でも95%)し、カメラバックの中に満充電のエネループを予備としてもう4本入れておけばバッテリじゃなかった、バッチリだ。さて。土曜日はクンクンの保育園の保育参観日である。そう──”FinePix S6000fd”をこの日のために買ったといっても過言ではない。曇天の園庭(での体操)も暗い保育室も、高感度・高倍率のこのデジカメならば...それに、これさえあれば、携帯に毛が生えたようなミジメなコンパクトデジカメを持った父兄どもを軽く蹴散らし、一番いい位置をゲットするのはごく容易いハズだ。
今日はクンクンの保育園の保育参観日。毎朝、保育園に行くのがイヤでイヤでベッドの上で粘りに粘りまくるクンクンだが、今日ばかりはママとパパといっしょに行けると知って、快調なお目覚めである。
さて──みけねこは、専用の防湿庫から”FinePix S6000fd”を慎重に持ち出してきた。フッフッフ。ようやく出番がきたようじゃ!これを買ってから、一・二回お出かけに持ち出してはみたものの、S6000fdを首からぶら下げてクンクンと遊ぶことは不可能だと思い知っただけだった。クンクンをダッコした(させられた)り、砂を掘った(掘らされた)り、追いかけっこをした(させられた)り、滑り台に登った(登らされた)り・・・無理!絶対無理だ。
どうも、みけねこのライフスタイルでは、S6000fdを使用するシーンは少なそうなのだ。旅行?目的地が風光明媚な秘境であり撮影自体が大きな目的となりうるような旅行なら別だが、遊園地とかプールとかクンクンの喜びそうなプレイスポットが目的地で、大荷物を背負って(時々クンクンをダッコして)の状態では、持って行くデジカメは”FinePix F31fd”しかない。また、風景や静物とは違って、被写体が子供の場合のシャッターチャンスは一瞬である。成長の早い子供のその「表情」に出会えるのは一期一会。前もって構えているならいいが、取り出して構えて撮るの動作を一瞬で完了しなければならぬ。と云うわけで、持ち歩くのはF31ばかりとなっていた。しかし、今日ばかりは別。そう、撮影に専念出来る保育園のイベントならね。園庭では、”FinePix S6000fd”の10.7倍ズームが、保育室では広角28mmやF30譲りの高感度が威力を発揮する。それに、動画機能が意外に使えて、「しゅっせきしらべ」とか「あさのごあいさつ」とか1分くらいづつチョコチョコ撮っておくと、いい記念になるんだ。そうそう、”FinePix F31fd”は動画を撮り始めたらズーム倍率の変更が出来ない(おそらく電動ズームの音を激しく拾ってしまうためか)が、手動ズームのS6000fdなら変更出来るのである。そりゃーもちろん動画はビデオカメラの方がいいけど、広角28mmはなかなかないゾヨ。
ではそろそろ出発ーっ!保育園まで20分の距離、今日はみんなで歩いて行くよ〜。クンクンは足取り軽くノリノリで・・・と思ったら、さっそく「ダッコー」。やっぱ、保育園に行くの少しイヤみたい。
2007年12月21日(金) 「vs ”FinePix F31fd” 第2回戦」
さて。まず知りたいのは、”FinePix S6000fd”の画質が、名機の誉れ高い”FinePix F31fd”よりどれだけ優れているかだ。皆さんも知りたいでしょ?え?そんなの興味ないから知りたくもないっですって。ケシカラン!
でも、みけねこは知りたいのじゃ。”FinePix S6000fd”のレンズのドでかさを考えると、白黒テレビとデジタルハイビジョンくらいの違いはあってしかるべきだろう。望遠側で比べるのはどちらにとってもあまりに不公平なので、基準となるべき広角側で比べよう。”FinePix F31fd”が35mmフィルム換算で36mm相当。”FinePix S6000fd”が28mm相当だ。
FinePix F31fd
Finepix S6000fd
午後2時半。よき景色を求めこの場所へ到着した。昼下がりの時間であったが、もう空気はひどく冷たかった。
典型的な逆光であり、ヘタクソ写真の代表・最悪の作例である。条件は基本的に同じだが、広角28mmは、やっぱり広いですねェ。え?F31fdだって、何歩かバックして撮ればいいんだろですって?
AUTO ISO100 F7.1 SS=1/1097
AUTO ISO100 F8 SS=1/910
もう一発いってみよー。ご存じのようにクンクンはしゃぼんが大好きであり、あきれるほど大きなしゃぼんを作る。 ポーズと表情は見事なまでに同じだが、クンクンの立ち位置が同じだったかはちとビミョー(一瞬たりと止まってくれない)であるが、違いは分かりやすい写真ということで。
AUTO ISO200 F2.8 SS=1/478
AUTO ISO200 F2.8 SS=1/272
ついでに、上写真の一部を等倍で切り取った。これはフクロミカンのハッパである。S6000fdの写真の方が明るいが・・・画質勝負の結果は果たして!? なお、本ページの写真は基本的に3Mで撮ったものをサイズ変更のみで補正はせず。全て手持ち撮影であり、手ブレ・ピント外れを量産しているが、(舛添厚生労働大臣の暖かみのあると本人がいう言葉を借りれば)小人の成すことなので、ご容赦願いたい。
まず、やっぱ広角は便利だってこと。そりゃ一歩下がって撮ればいいのだが、下がれないシーンというのもある。背中が壁だったりとか。崖だったりとか(よくありますな)。
画質の傾向は、さすが兄弟機だけあってソックリだが、”FinePix S6000fd”は”FinePix F31fd”より”FinePix F30”の方に近く、露出は明るめ。なお、カメラ本体の液晶の見え方は、”FinePix S6000fd”の彩度が薄めであり、正直(F31fdより画質ワリーんじゃね〜の?と)がっかりしてしまったのだが、PCで見るとそう変わらない。
さらに、ジックリ等倍で見てみると・・・”FinePix F31fd”の勝ち。これは、レンズはビッグでも、広角28mmからの10.7倍レンズは、(内部レンズ群の枚数も多く)無理をしているということだ。しかし、”FinePix F31fd”の能力内(広角36mmからの3倍ズーム)は負けるとしても、その範囲を超えたところに”FinePix S6000fd”の価値がある。さて、高感度勝負ではどうだろうか?時間は一気に夜・・・我が家の窓から(またしても)手持ち撮影である。
FinePix F31fd
Finepix S6000fd
丑三つ時。月も厚い雲に隠れ、今宵は特に暗いのう。
窓から見える景色をAUTOで撮り比べた。感度はそれぞれISO1600まで自動増感。傾向としては、広角の違いはもちろんだが、S6000fdの方が露出傾向が明るい。下は、真ん中部分を等倍切り取り。流れからして、F31fdの方が優れている!・・・と結論づけたかったのだが、そーでもないようーな。
AUTO ISO1600 F2.8 SS=1/4
AUTO ISO1600 F2.8 SS=1/4
今度はナチュラルフォトモードで撮影。当然、感度はISO3200まで勝手に増感。 下写真を見ると、F31fdの方が良く、ハッキリ云ってこの4枚の等倍写真の中でも最高ジャン。ついでに、S6000fdだって上よりいいゾ...手ぶれとピントズレだろう。やっぱり、こういう比較をするには、三脚を買わなくちゃダメかなぁ。
NP ISO3200 F2.8 SS=1/4
NP ISO3200 F2.8 SS=1/4
どうも、比較写真としては失敗だなぁ。三脚があれば正しい考証が出来たかも知れないが、みけねこの撮影スタイルで三脚を使うシーンはない。いつだって、脱兎のごとく駆け回り、バク転しながら写真を撮るのが常ですし。このFinePix S6000fd購入記のためだけに三脚を買おうなんて無駄遣いは出来ませんしね。
2008年1月6日(日) 「ZOOM ZOOM」
次は、ズーム機能だ。最近じゃ18倍ズーム機なんてチャラチャラしたのが流行っているよーだが、男は黙って10.7倍ズームなのである。
さて、この見晴らしのいい場所からは、ニューヨークのゴールデンブリッジまで見通すことが出来る。「標準」写真の真ん中を注目いただきたい。
標準 光学10.7倍 光学10.7倍×デジタル2倍 AUTO ISO100 F4.5 SS=1/315
AUTO ISO100 F4.9 SS=1/416
AUTO ISO100 F4.9 SS=1/377
よし!光学10.7倍へ。どうですか?・・・さらに倍率ドン!2倍固定のデジタルズームボタンを押せば、なんと21.4倍じゃ!ううっ、さすがに手持ち撮影はつらい。ブルブル震えちまう。今日はいつもの六脚を忘れてしまったのだ。サキッポの光ってるのは何だろう──と、等倍で切り取ったのが右写真。ここが夜になるとパチンコ屋のサーチライトみたいにピカピカ奇妙な光を放つんでしょうな。
手持ちだということを差し引いても、デジタルズームの画質も決して悪くはない(と思っているのですが)。それにしても、高感度”FinePix S6000fd”に手ぶれ補正機能があったら、鬼に金棒となっただろうに、まったく残念なことだと思う。
2008年2月20日(水) 「vs ”FinePix F31fd” 第2回戦」
では、”FinePix F31fd”と比較する感じでまとめてみますか。
良
・高倍率にしては歪みの少ない良いレンズ。
・いざという時のEVF有。
・手動ズームは素早く正確に倍率を決定できる。
・動画撮影時にもズームが可(電動ズーム機は撮影途中に倍率変更不可のものが多い)。
・シャッタースピードが「1/4000」と速い。
・ニッケル電池の放電機能付き。悪
・EVFは荒くピントの確認も難しい。緊急時の構図決め程度。
・背面液晶の精細さでF31fdに劣る。
・ISO AUTOは、AUTO(ISO1600)のみであり、F30のAUTO(400)もF31fdのAUTO(800)も選べない。
・でかくて重い。みけねこがデジカメの性能で重視している電池の持ちだが、エネループにしたらやけに良くなった。バケモノみたいに長持ちハイパワーのF31fdにはさすがに劣りますけど。
やはり使い方としては、その機動力から”FinePix F31fd”がメインにならざるを得ない。”FinePix S6000fd”の出番となるのは、高倍率での静止画が欲しい時や動画撮影時のズームのグリグリが楽しいイベントでのシーンだろう。
DVカメラを取り出すのは大げさでも、デジカメなら1・2分の短い動画を撮るのに手軽だ。クンクンのちょっとした仕草を数多く残しておくことが出来る。それに、F30系 デジカメの高感度での動画は意外に綺麗だ。画像サイズの割にファイルサイズが大きいのが難なのだが。2008年2月21日(木) 「ルナティック」
月とは狂気だ。
初めてデジカメを所持した人はまず何をするか?まず、自分の局部(どこはか知らないが)の写真を何枚か撮る。え、自分はそんなことはしなかったって?それはあなたが異常なだけです(もちろん、みけねこ はそんな下品なことはしなかった)。
次に、庭に出て花の写真を撮ろうとするだろう。しかし、あなたの庭に生えているのはセイダカアワダチ草(背高泡立草)の花くらいしかないので、これをマクロで撮って、自分の腕のよさに満足のため息をつく。
最後が月だ。最初、AUTOで撮ろうとするが、黒の背景に真っ白の丸がポッと写るだけ。でも、基本的に月の撮影は難しいものではない。なにせデッカイ被写体ですからね。”FinePix S6000fd”では、プログラムオートでスポット測光。それでもまだ明るいので露出補正で最大限に暗くして、光学10.7倍、さらに(デジタル)倍率ドン...って、こんな感じであった。(プログラムオート、ISO100、F4.9、SS=1/60)出来るだけブレないよう、窓枠に両肘をついての手持ち撮影であり、本当は満月を撮るのがセオリーだが、なかなかそうも出来ませんでな。
2008年2月27日(水) 「クンクンの生活大発表会の巻」
FinePix F30購入記の最後の記録となった保育園の発表会からはや一年。今年もこのビッグイベントがやってきた。
この年に一度のイベントは、保育園の威光をさらに高め、新入園児(と入学金)をガッパガッパ集める最大のチャンスというわけで、保育園の力の入れようはかなりのものだ。クンクンのクラスでも、お遊技(妖怪横町ゲゲゲ節)の練習をビシビシやっていた様子。家で、お遊戯練習ごっこをやった(やらされた)時、みけねこがちょっと失敗すると「もうかえっていいわよっ。かえりなさい!」と、先生役のクンクンにさんざん怒られちゃったし(みけねこがシメシメと二階に逃げようとしたらもっと怒られた)。こりゃ厳しいわ。
なお、クンクンの役を聞いてみたが、最初は子泣き爺だと言ってたが、実のところは砂かけ婆らしい。この話題を振るとクンクンの口が重たくなるのは、どうやらクンクン。鬼太郎かネコ娘をやりたかったかららしい。会場は三万人 (たぶん)の父兄親戚一族郎党でごった返していた。さすがは五百人もの園児を擁する巨大保育園である。ようやく座れた席も舞台から遙かに遠く、人間が1ピクセルくらいの大きさにしか見えない。
1ピクセルが園長先生の声色で挨拶をした後、次々と色鮮やかなピクセル達が現れ、暗唱したり、踊ったり、太鼓を叩いたり、鬼退治に出かけたりして退場していく。すごいや・・・小学生でもここまで出来るかどうか。今回、持ってきたのはF31fdではなく、”FinePix S6000fd”。こういうシーンにこそ、高倍率(といっても10.7倍だが)のデジカメの出番だ。最初はプログラムオートでISO800(出来るだけ綺麗にと)で撮ろうとしたが、ホールの条件はさすがに厳しい。望遠でがF4.9とレンズが暗くなるのに加え、遠い・暗い・相手はピコピコ動くで、すぐにオートでISO1600で撮りだした。
そして、いよいよクンクン達のクラスの出番 がやってきた──みけねこは、”FinePix S6000fd”を握りしめるとダッシュ村じゃなかった、舞台近くの通路までダッシュした。
彼女は遠くの座席からDVビデオで撮っている。ビデオカメラの方は光学10倍デジタル120倍とはいえ、4年前に叩き売りで買ったブツでこの距離じゃ、写真は言うに及ばず、近距離からのデジカメ動画の方がマシであろう。きたきたっ!鬼太郎グループとネコ娘グループ、ネズミ男グループと子泣き爺グループと砂かけ婆グループが。やっぱりクンクンは砂かけ婆グループだ。 あの目玉が赤くて恐ろしげな砂かけ婆にしちゃなかなか可愛らしい格好なのだ。
主人公とヒロインの鬼太郎とネコ娘はまだいいとして、気の毒なのはネズミ男と子泣き爺だ。ネズミ男は雨の日にカッパを着た幼児にしか見えないし、子泣き爺は、ある意味真に迫りすぎておる・・・
元の動画は、640×480ドットのMotionJPEG方式であり、その一部を切り取ったこの部分だけでも300M超だったので、320×240ドットのWMV形式に変換し、さらに音声まで圧縮に圧縮しまくった結果(それでも1.5Mでご迷惑をおかけします)、画質も音声もここまで悪化す。 しゅみましぇ〜ん。でも、こういう感じだったということでいいかなぁ。
やっぱり、動画撮影時に手動でズーム倍率を変えられると、撮影の幅がずんと広がりますね。2008年3月7日(金) 「FinePix S100FS登場」
”FinePix S8000fd”のマイナーバージョンアップモデル”FinePix S8100fd”にはそれほど魅力を感じないが、”FinePix S100FS”は気になりますな。
画像素子2/3型、有効1,110万画素「スーパーCCDハニカム VIII HR」と画像処理エンジン「リアルフォトエンジンIII」。広角28mmからの手ブレ補正付き14.3倍ズームレンズで、レンズシフト式手ブレ補正機構を搭載。従来比約4倍のダイナミックレンジや改良されたノイズリダクション、フル解像度での最高感度はISO3200、画素混合ではISO10000ときたもんだ。
S100FSは、”FinePix S6000fd”のではなく”FinePix S9100”の後継機であり、富士フィルムのネオ一眼FinePixのフラッグシップモデルとなる。誰かみけねこにタダでくれないかしらん。或いは道ばたに落ちているとか。
唯一の難点が専用電池にもかかわらず結構重い968gの総重量かな。S6000fdの660gでさえ、手で構えているとあんなに疲れるってのに。あっ。そうだ。三脚を使えばいいんだ〜
今まで、本購入記において、みけねこは巨大な六脚を使っていると書いてきましたが、白状すれば、夕焼けのように真っ赤なウソ。
実は、六脚どころか、三脚・・・いや一脚さえもっていないのです。そんな恥ずかしい人間がこの世にいようとは、皆さん想像もつかなかったでしょうね。みけねこも生涯このウソを突き通そうと思っていたのですが、とある機会があって、ついに三脚を買うことになったのです。ついに、人並みになれた!
注文したのは、これ。ロアスのDCA-016BK。そんな立派なものじゃありませんが、まがりなりにも三脚は三脚。これさえあれば、どこの観光地だろうが、カメラマン達がガシャガシャと三脚をセットしている中、みけねこもガチャーンガチャーンとさらに大きな音で三脚を組み立て、威風堂々と写真が撮れるってモンである。
2008年3月9日(日) 「ついに三脚が!」
届きましたヨ。刮目して見よこの雄姿を!
うーむ。少し小さいような気がする...
これじゃ、セットする時は腹這いにならないと。やっぱ、280円(送料込)というところで気づくべきだった・・・
しかし皆さん。名案が浮かんだのでご心配なく。三脚をつけたまま手で持ち上げて写真を撮ればいいんだ〜。
この後も・・・もちろん続きます。本文は,メインページ「パルパルのお気に入り」の不定期日記に連載したものを随時移しています。
FUJIFILM FinePix FinePix S6000fd 公式サイト
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http://www.dcresource.com/reviews/fuji/finepix_s6000fd-review/index.shtml
http://www.dpreview.com/reviews/FujifilmS6000fd/
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