みけねこネオウルトラモンスターゴ〜ジャス号改の巻

eX.computer AeroStream Quad / QB30J-7410K(
Core 2 Quad Q6600)

2008年1月19日(土) 第 一夜 クアッドの怪

理由 先日、公園の池のアヒルがこう鳴いていた。「クアッド クアッド」
    みけねこは、ピンときたのである。これは啓示に違いない。クアッドコアマシンを買えってね...

 組み立てて4年が経過したAthlonXPマシンの『みけねこウルトラモンスターゴージャス号改』(パソコン組立記 リローデッド(AMD Athlon XP 2500+&ASUSTeK A7V600))に最後に手を加えたのは昨年6月であったが、その時はあと5年は使うべェ〜と考えていた。しかし、アヒルがああ鳴いてしまっては仕方ありますまい。皆さんもそう思うでしょう?

 当初は、マザーボード、CPU、メモリ、ビデオカードの4点セットで済まそうと考えていたのだが、長年、自作世界から離れているうちにマザーボードのATX電源コネクターのピン数が20ピン(旧ゴ〜ジャス号の電源がこれだ)から24ピンに勝手に変更されていることに気づいた。おのれっ!みけねこの了解もなしに。
 いつの間にかCPUファンはそこらの扇風機並にデッカイくなってるし、ビデオカードのチップにまでファンがついてるし、AGPスロットが姿を消し、その代わりにPCI Express x1やらx16やら規格が変更されているし、浦島太郎気分。自信なくなっちゃうよ。

 AMDファンのみけねこであるから、Phenomがいいかと思ったのだが、調べてみるとどーも爆熱・激遅で評判悪いみたいでして・・・気が乗らないが、インテルはいんてるしかないらしい。まずはIntel Core 2 Quad Q6600で4点セット+CPUクーラー(オーバークロックするつもりなので)+電源の各パーツを足しあげていくと、予算を遙かにオーバーの9万超になっちゃう。どーして?メーカー製PCなんて、20インチ液晶+地デジチューナー付きであんなに安いのに。それはですね、メーカーPCの中身を吟味していくと、安物の型落ち品 でうまくコストを下げているためで、それに、自作派(元自作派も)は、妙にパーツ一個一個ににこだわっちゃうのだ。悪い癖である。

 で・・・昨晩、0時から3時までドスパラ、フェイス、パソコン工房、マウスコンピューター、ツートップ、ツクモなどのパーツショップをサーフしてて、つい、ポチしちゃったってわけ。パーツでなくて、なぜか組立機になっちゃったんですけど。

eX.computer AeroStream Quad / QB30J-7410K    
キャンペーン 【1/19ご注文分まで】 eX.computer 新春初売りセール対象 通常価格より10000円引き これだよ。これで衝動的にポチしちゃったんだ。2008年1月19日午前3時にね。
CPU 【クアッドコアCPU】 Intel Core 2 Quad Q6600 (8MB キャッシュ / 2.4GHz / 1066MHz FSB / G-0ステッピング) あこがれのクアッドコア。これでアヒルも喜ぶであろう。
オプションCPUクーラー 【推奨】 Zalman製 ヒートパイプ構造CPUファン (CNPS-8000T / 騒音レベル18〜30 dB(A) 可変式 / 92mm静音ファン搭載) リテールクーラーより変更。+5,500円。別に買ってつけた方が安かったかな?
マザーボード Intel P35 Express チップセット ATXマザーボード (MSI製 P35NEO-F) 12,000円くらいの格安マザーなのがどうにも気になる...
メモリ PC6400 DDR-2 SDRAM 2048MB (1024MB x2枚 / CENTURY MICRO製 / メジャーチップ) メジャーチップとは、電気屋の広告の「一流メーカー製」の表示に等しい。
追加ビデオカード 【ファンレス】 nVIDIA GeForce 8500GT / 256MB (PCI-Express / DVI端子付 / 静音設計) 標準のnVIDIA GeForce 8600GTS / 256MB (PCI-Express / DualDVI/TV出力 / HDCP対応)より変更。-11,000円。ファンレスというのが気に入ったし、ゲームをやらなきゃ充分だ。
ハードディスク 【推奨】 500GB (SerialATAII / 7200rpm / 16MBキャッシュ搭載) メーカーがどこなのかとても気になる。サムスンかな?
パーティション分割 パーティション分割なし 分割するだけで+3,000円ですって。自分でやるわい!
光学ドライブ 【白ベゼル】 DL対応 DVD SuperMulti (Plextor製 PX-800A / ソフト付) 持ってるので、これが削れれば良かったのだが、削れんのだ。
PCケース AeroStream ATXケース (オフホワイト / EX2/571/057R / 静音FAN・防塵フィルター搭載 / W 200×H 440×D 480mm) デザインは今ひとつ。白と黒から選べるのだが、流用するつもりのFDともう一台のDVDが白なので。
電源ユニット Topower製 TAO-480MPVR (定格出力480W、Max 570W / 静音設計 / チタンコーティング / BLK) 静音とは名ばかりの噂もあるが、どうかな。
OS Microsoft Windows Vista Home Premium (DVD-ROMパッケージ / 32bit / DSP版) とりあえずW2Kを使うのでいらんと削ろうとしたら、7,618円しか減らない。この値段なら・・・安いんじゃない?よっしゃ、いよいよVISTA使いになりましょう。

 118,119円+消費税5,906円=124,025円(送料無料)

 正直なトコ、5・6万の予算で済ますつもりだったのが...どうして124,025円になっちゃったんでしょうねぇ?これは永遠のナゾである。

2008年1月20日(日) 第 二夜 君を待つ!

 さて、1万引きのキャンペーン価格が終わり、マシンのお値段がどうなったか、みけねこならずとも気になるところであろう。結果は、同一構成で12,7025円。1万の差かと思いきやたった3千円の差・・・世の中、こういうもんなんですよね。まだ3千円の差があったからいいですけど、買った後は値段を見てはいけないものだ。

 5営業日後が予定される発送までの間(週末には来るかな)、知識の保管庫の意も込めていろいろ書いてみよう。

 ツクモeX.computerシリーズは、外観の悪さでその名を馳せる。オフホワイトではなく、ブラックの方はややマシだが...ブラックの筐体に白いドライブがはめ込まれているほど格好悪いものはないですからね。
・『まとめサイト』 http://wiki.nothing.sh/734.html

1.CPU
 Intel Core 2 Quad Q6600は、現在3万円強の値段であるが、昨年1月発売時にはなんと11万円弱の値段だったのである。B3だったステッピングも昨年中旬にG0と変更され、TDPが10W低い95Wとなって低発熱・OC耐性が伸びた。ベースクロックは266MHzでFSBが1,066MHz、動作周波数は2.4GHzであるが、メモリクロックをそのまま(800MHz,PC2-6400)でベースクロックを266→333MHz(FSB1,333MHz)とすることにより、動作周波数は3GHzになる。このくらいをオーバークロックの目標としよう。

クリックすると画像が替わります2.マザーボード
 MSI製 P35NEO-Fは、チップが一世代前のP35+ICH9だとしてさえ激安で知られる。コンデンサ等大変安物であり、OCにはあまり向かないんですって。 見よ、この安っぽい作りを。涙が出るぜ(そこまで言うか)。一万円追加しても、ASISのP5K-Eあたりに出来たらなぁ。もしOCがダメだったら、そのうち買い換えるか...
 さらに、起動時にUSB機器を認識する度にピープ音をブーブー発生させる奇天烈なマザーであり、最新BIOS(1.6)でない場合は、立ち上げ時(ホットスタート)に(時々)勝手に再起動しちゃうという至極悪い癖があるとか。少ししたら、BIOSのバージョンアップも必須かなぁ。
・P35NEO BIOS http://global.msi.com.tw/index.php?func=downloaddetail&type=bios&maincat_no=1&prod_no=1215
・AMI BIOS更新手順 http://www.msi-computer.co.jp/support/bios/ami_update.php
・ドスパラFAQ http://faq2.dospara.co.jp/EokpControl?&tid=155996&event=FE0006 上とどっちがいいのだろう?

・『価格・クチコミ』 価格.com - MSI P35 Neo-F

3.ビデオカード
 nVIDIA GeForce 8500GTは、GeForce 8シリーズのローエンド製品。DirectX 10対応・PureVideo HD Gen2対応(MPEG4/AVCハードウェアデコード機能搭載)対応は最新スペックとなるが、3D能力は低く、1万を切る安さがとりえ...でも、ゲームをやらないみけねこには充分だ。それにファンレスというのも魅力的。

2008年1月21日( 月) 第三夜 明日はどっちだ?

 クアッドコア環境においては、Vistaはもちろん、WindowsXPでも4つのコアを認識する。ところがWindows2000では2コしか認識しないらしい。 ヒデー!W2K使いのみけねこにとっては残念なことだが、それでもなお、メインで使うOSは手持ちのW2Kにして、VISTAとデュアルブートにするつもりである。
 だって、VISTAでは動かないTVチューナーやら、今までのソフトの資産はもちろんですけど、W2KはやっぱりVistaより軽いでしょうからねぇ。そりゃあ、XPがあればW2Kからそちらに移行したいけど、まさか今更買うって気にはなれない。

・『〜インストールから設定・活用まで〜 すべてが分かるWindows Vista大百科
 http://journal.mycom.co.jp/special/2007/windowsvista/017.html

 プリインストールのVISTAの後にデュアルブートでW2Kを入れるには、パーティションソフトでHDDをCドライブとDドライブに分割した後に、W2KをDドライブに・・・上のページを見ると ブートローダー関係がやけに面倒そうですね。素直にフォーマットしてW2K→VISTAがいいのだが、問題がひとつ。みけねこは、アクティベーションが大嫌いなのである。ずっと前に、マザーボードに問題があって(結局、交換するハメになったのだが)、パーツを取っ替え引っ替えクリーンインストールをしているうちに引っかかって からね。だって、マイクロソフトにアクチ解除の電話するのって、(正規ユーザなのに)なんとなく犯罪者が犯行を自供してるような気分になっちゃうのは、何故でしょうね。

 さて、Vistaが先かW2Kが先か。それが問題だ。

 関係ない話ですが、VISTAのアクチ期限を停止させる方法のページを見つけたので紹介しておきましょう。
 
http://tettyanblog.blog60.fc2.com/blog-entry-297.html

2008年1月24日(木) 第四夜 Xの箱

このでかい箱

付属品

 きたー!来やがった。しかし、でかい箱である。それにクソ重いのなんのって...

 みけねこは、「うっしっし」と含み笑いをすると、さっそく箱にむしゃぶりついた。うまいっ!この箱は実に美味だ!まったりとして・・・組立済の本体は当然入っているとして、付属品は・・・

・電源ケーブル
・ビデオ変換ケーブル(らしきもの)
・eX.COMPUTER取扱い説明書 Windows Vista版(53頁の簡単な汎用的なの)
・eX.COMPUTERクイックセットアップガイド(カラーA3紙ペラ一枚)
・eX.COMPUTER Desktop Vista Drivers(各機種用のVistaドライバーDVD)
・Windows Vista Home Premium DVD(DSP版、32ビット)
・マザーボードマニュアル(ドライバCDがついてないゾ?FDケーブルとかもない)
・CD/DVDドライブのドライバディスク(あれ?マニュアルがついてないゾ?)
・予備のネジ少々
・保証書
・期限の切れたキャンペーンの広告

 うーん、各パーツのパッケージに付属しているべきものが殆どないよーな。付けてくれればいいのに。W2Kを入れたきゃ自分でドライバを検索しやがれクソ野郎というのがツクモのスタンスみたいである。

後ろが旧ゴ〜ジャス号

 <本日の作業>

1.プレインストールされたVISTAのセットアップ
 ポンポンとキーを押していく。簡単簡単。おおっこれがビスタか。
2.CD/DVDドライブのドライブレターがDになっているので、とりあえずOドライブに変更。
 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/tec/winxp/20070307/121126/ 
3.Acronis Disk Director Suite 10.0をインストールし、500GのCドライブを、C・Dに半々(250Gづつ)にパーティションを切る。
4.Windows2000のドライバをダウンロードして、Cドライブルートに入れておく。
 http://global.msi.com.tw/index.php?func=downloaddetail&type=driver&maincat_no=1&prod_no=1215(マザー)
 http://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp(ビデオ)
5.Windows2000のセットアップCD(SP4適用済)より起動し、Dドライブ部分へインストール。
 くそっ。DドライブだとなぜフォーマットでNTFSを選べんのだ?仕方ない...FAT32にて。ああ、フォーマットに時間がかかるのう。100Gくらいに切っとけば良かったかな...イライラ。

 そ・し・て・・・フォーマット途中でエラー。ダメだこりゃ。

2008年1月27日(日) 第 五夜 再戦:リターンマッチ

 仕切り直しだ。こうなりゃVISTAをサクッと削って、W2Kからクリーンインストールしてやるしかない。

1.Windows2000のセットアップCD(SP4適用済)より起動し、パーティションを削除。軽く40Gのパーティションを切って、そこにインストール。
 時間節約のためにサイズは小さめにした。今度はNTFSでフォーマット出来た。
2.Windows2000のドライバをダウンロードして、USBメモリより新マシンへ適用。
 何もしなくても、USBメモリを認識してくれて助かる。これがダメだったら、CD-Rに焼くしかないですからね。
 http://global.msi.com.tw/index.php?func=downloaddetail&type=driver&maincat_no=1&prod_no=1215(マザー関係)
 DirectX 9.0C・・・手持ちのCDの中の。
 http://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp(ビデオカードドライバ)
 なお、nVIDIA GeForce 8500Gのドライバは、XP用となっているが、W2KでもOK。
3.よっしゃ、ネットに繋がった。IE6、その他各種更新プログラムの適用。マジ70コ以上はあるのだ。
4.137G超の大容量HDDに対応させるためのレジストリ変更。
 たぶん、必要なんでしょう...
 http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;882350
5.CD/DVDドライブレターを「Q」に変更。
 これはみけねこのポリシーなのである。

 これにて、Windows2000のOS関連は完了だ。

6.Acronis Disk Director Suite 10.0をインストールし、今度はCドライブを200G、Dドライブを300Gにパーティションを切り直す。
7.Windows2000上からVistaのインストールCDをブチ込んで、DドライブにVistaをインストール。
 http://www.center-left.com/blog/archives/2006/10/windows_vistaxp.html
8.Vistaのドライバをダウンロードして、USBメモリから新マシンへ適用。
 http://global.msi.com.tw/index.php?func=downloaddetail&type=driver&maincat_no=1&prod_no=1215(マザー関係)
 http://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp(ビデオカードドライバ)
9.Vista上のCD/DVDドライブレターを「Q」に変更。
10.デュアルブート環境では、初期起動OSはVistaとなるため、W2KをデフォルトとするためにOSの起動順番を変更する。
 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/col/20070319/121288/

 基本的なデュアルブート環境は完成。後は、メインOSであるW2Kの環境を作っていこう。

11.一太郎2007+各種アップデータ、Office2000+各種アップデータ、FrontPage2002+各種アップデータ、サムズプラス8JP、FinePixViewer、PowerDVD6.0、AVG Free、ZoneAlarm、PostPet V3、WZ Editer4.0・・・etc
 途中でやんなったので、後は必要な時に必要なソフトをインストールしていくことに決〜めた。
12.元のゴ〜ジャス号からキーボード・マウス、HDD(160G)、FDおよびCD/DVDドライブ(2機あるうちの遅いほう)、TVキャプチャーボードを剥がして移植。プリンタも接続。
 旧メインディスクは、データディスクとしてEドライブに。 システムディスクが壊れても、別ディスクなら助かる可能性が高いし、バックアップもしやすいですからね。FDを入れるために、フロントパネルを外すのは一苦労。HDDもそうだけど、ネジ直接締めではなくて、マウンターを介して取り付けるタイプだ。
 W2KからVistaへ移行出来ない理由のひとつが、TVキャプチャーボード。みけねこはテレビなんか見ないくせに、これが使えなくなる(Vista非対応)のはイヤなのだ。

13.バックアップしておいたプライベートデータをニューマッシーンへ。

2008年1月29日(火) 第六夜 みけねこネオウルトラモンスターゴ〜ジャス号改

 とりあえず、普段使いの部分は一応完成かな。Vista部分はまだだけど。

 ニューマシンのネーミングだが、eX.computer AeroStream Quad / QB30J-7410K・・・じゃとても発音出来ないので、あっさりとした『みけねこネオウルトラモンスターゴ〜ジャス号改』にすることにした。略して(前と同じ)『ゴ〜ジャス号』。久しぶりにその名に恥じないハイエンドマシンとなった。そろそろレビューいきましょう。

いいネェ
AeroStreamのオフホワイトの筐体は、写真で見るより高級感が意外と漂う。クンクンに落書きされまくった今までのケースがワル過だったのかも知れないけど。
筐体内の拡張性も良く、ケーブルの結線も丁寧(増設するのにすぐ外しちゃったけど)で、いい仕事してますな。エアーフローも良だ。前面及び側面にエアフィルターがついているのが変わってる。
BIOSが既に最新(2007/12/4)の1.6になっていた。先述の通りホットスタートの電源落ち対策版であり、期待以上。
電源ファン・CPUファン・HDD・CD/DVDドライブ等々、実に静粛だ・・・今までのが五月蠅すぎたという気も。
今や一番うっさいのは、前のゴ〜ジャス号から取ったHDDなのだ。
HDDは、SEAGETTE製ST3500320AS(250Gプラッタ×2枚)と判明。キャッシュは16Mじゃなくて32Mのはずの高速HDDだ。いいじゃん!サムスン製かと思ったのに。ビデオカードは、ASUSTeK EN8500GT SILENT/HTD/256Mでまずまず。センチュリーマイクロ製のメモリは好感度が高い。
USBコネクタが前面に2コついてるのもやけに便利。え?今どき普通ですって?


 

ちょっとネ
FDを取り付けるために前面パネルを開けるのに一苦労。背面のPCIスロット用の穴を(ねじ切って)開けるのも一苦労。コスト削減でネジ止めタイプのは最初からつけなくなったようだ。
エアフィルターが汚れたら、買わなくちゃならない。本体を注文するときにいっしょに買っておくべきだったか?
マザーボード(MSI製 P35NEO-F)だけは安物。他はいいパーツを使っているのにねぇだ。このマザーはショップブランドPCで多く使われているようで、確かに定格で回すならド安定の鉄板だが・・・
なお、コールドスタートで、電源を一瞬切って起動するという仕様?は気になるところ。
キーボード・マウスがオプションなのは仕方ないとして、FDDケーブルも予備のS-ATAケーブルも付属してない。マニュアル及びドライバも本当に必要最低限だ。

 前のゴ〜ジャス号に比べて、ニューゴ〜ジャス号がどれだけ速くなったかというと、そう!もちろん──同じくらい速くなった。
 W2K環境での、AthlonXP3200+&1.5Gメモリは伊達じゃなかったのだ。でも、マルチタスクで負荷をかけた時はどうかな。例えば、FDをフォーマットしながら、DVDドライブ二機で別々のタイトルを同時に書き込むとかね?

2008年1月30日(水) 第七夜 新生!おナース号

 さて。キーボードとマウスとFDDと二機のうちのCD/DVDドライブ一機とTVキャプチャーボードをはぎ取られてしまった元ゴ〜ジャス号。
 これを、現行サブ機であるAthlon1.4Gマシン『おナース号』と交換することにする。一番、面倒がない方法で・・・

1.事前に、旧ゴ〜ジャス号のCドライブ(S-ATA)システムデータを、Acronis True Imege Home 9.0にて、80GのIDEハードディスクにクローン作成しておく。
 基本的には、PCの構成は変わっていないため、HDDを変えてもそのままつかえるハズだ、よね?
2.旧おナース号から、FD、60Gハードディスク、IEEE1394ボードを外し、旧ゴ〜ジャス号(新おナース号)へ取り付け。もちろん、キーボードとマウスも。
 CD/DVDドライブは、おナース用として、去年買ったばかりのBENQの最新ドライブを利用することとした。確かにこれは爆速だが・・・爆音なのだ。
3.あ〜ホーイホーイのドンジャラホイと、起動・・・ダメだ。クローンの80GHDDからOSを読み込まない。
 やっぱり、S-ATAからIDEへのクローンには問題があったようだ。では、(何故か持ってる)IDE→S-ATA変換コネクタを介してはどうか?・・・ビンゴ!

 と、いとも簡単にニュー・おナース号完成である。あとは、ユーザ名とか細かいトコをちょろっと直せばいい。

 さて、問題は哀れな旧・おナース号のなれの果てである。

 このケースは、その昔、電気屋で買って担いで帰ったのであった。なんとバイクに乗せて。メンテナンス性こそ劣る(電源容量も)ものの、形は悪くない・・・そりゃ、自分で選んで買ったんですものね。それに余ったパーツも一台分しんみりある。
 Athlon1.4Gマシン、ECS K7S5AマザーにPC2100 DDR 512Mメモリ、GeForce2 MX400 32MBビデオ、それに初のCD/DVDマルチドライブ(I・O DATA DVR-ABH2)だ。当時32,800円もしたんだよな〜。FDDは古いのが余っているからあれをつけましょうか。HDDはQuantumFBEX6.4 6.4GBと火の玉と呼ばれた名機中の名機である。まあ、6.4Gあれば、W2Kを入れるには十分である(ありゃ2G以上あればいいですからな)。
 今回に限り、キーボードとマウス、さらにはSCSIボードも付けて、今だけ価格(モニョモニョモニョ)円!ミケネッコタカタは、金利手数料無料(一回払いなら)・送料有料でお届けします。今すぐお電話を・・・

2008年2月1日(金) 第八夜 オーバークロック

 オーバークロックは男のロマンである。
 コロンブスがもし現代に生きていたら、アメリカ大陸なんか探しに大海原に乗り出すなんてしないで、家に籠もってオーバークロックにいそしんでいたに違いない。

 何年か自作の世界から離れているうちに、オーバークロックの考え方がいささか複雑になってしまったようだ。少々勉強しなくちゃ。

 Core 2 Quad Q6600のベースクロックは266MHzで倍率9倍(倍率はCPUにより決まっていて基本的に変更できない)なので、266MHz×9=2.4GHzとなる。ちなみに、それとは別に1,066MHzとも表現されるのは、インテルのシステムバスが1クロックにつき4データを転送するから、266MHz×4=1,066MHzってことらしい。
 オーバークロックをするには、(倍率は変更出来ないので)このベースクロックをホイホイと変更する。Q6600のベースクロックを266MHzから333MHzに変更すれば、333MHz×9=3GHzとなってウハウハってことになるのだが、CPUのベースクロックを変更することでメモリのクロックも連動して上がってしまうのが問題となる。
 Q6600の定格のベースクロック(FSB)は266MHz。メモリのDDR2-800の実クロックは400MHzなので、FSB:メモリ=2:3(266×1.5=400)となっている。ところが、FSBを333MHzに上げてしまうと、メモリのクロックは500MHz(333×1.5=500)となり、DDR2-1000相当のメモリが必要となってしまう。メモリのオーバークロックはCPUよりさらにシビアであるため、やらぬに越したことはない。つまり・・・メモリ400MHzに押さえるためには、こうだ。
 FSB:メモリ=5:6(333×1.2=400)
 
 なお、コア電圧を上げるとより高いオーバークロックの効果が得られるが、トランジスタに過負荷を与え、CPUどころかマザー・メモリ・HDDに至るまで破壊し、FDだけ無事残ったなんてことがザラなのでご注意されたし。また、電圧に二乗して消費電力は増えるので、発熱対策もよりシビアとなるため、出来れば定格で行きたいところだ。

 と、前フリはこのくらいにして、やったるぜ!

2008年2月2日(土) 第九夜 ツクモへの手紙

 さて、ここで面倒くさいのを書きましょう。ああ、面倒くせー。ASISとかGIGABITEとかのメジャーなマザーのBIOS設定情報はネットにゴロゴロ転がっているが、MSI製 P35NEO-Fなんて初心者向けのチープなマザーについては、どこ探しても存在しないのである。何せこんな安マザーでOCしようって酔狂な人いませんからなァ。よしっ。パルパルがなんとかしなくてはなるまい...世のため人のために。
 起動時にDELキーで、BIOS画面へ。まずはハードウェアーモニター画面で現状確認だ。なお、[値]が灰色表示のところは変更不可であり、それから打ち間違いによるスペルミスも絶対あるはずですのでご容赦願います。ご存じのように、みけねこはフランス語は得意だが、英語はニガテなのである。

H/W Monitor

Chassis Intrusion [Disabled] ・・・ 筐体が開けられたらエラーを出すか出さないか(出さない)
CPU Amart Fan Target [50゜C] ・・・ CPU温度が50゜C以下になったら、CPUFANスピードを減の意
CPU MinFAN speed(%) [62.5%] ・・・ その時の最小FAN回転数

----PC Health Status---

CPU Temperature [51゜C/125゜F] ・・・ 値はPCの環境によって変化する(以下同じ)
System Tenperature [35゜C/95゜F]
CPUFAN Speed [2121 RPM]
SYSFAN1 Speed [0 RPM
SYSFAN2 Speed [0 RPM
CPU Vcore [1.336V]
3.3V [3.392V]
5V [5.087V]
12V [12.056V]
5VSB [5.146V]

*本ページは殆どROMのみと考えて良い。

 うん。これがデフォルト値であるが...この時期にCPU温度が50度超えとは問題だ。ネットでの情報によれば、Q6600でリテールでも30度代で珍しくないはずだ。+5,500円も追加して静音ファンに変更したんだけど、確かに静音は静音でもリテールクーラーよりも冷却性能は劣っているってこと?フツー、性能もいいだろうと思ったんだけど。値段も 結構高い部類ですし...

 ──と、ここでツクモに問い合わせをしてみたのである。ツクモのサポートはPCに博識で親切なのである(よーな気がする)。

CPU温度についてですが、BIOSのH/W Monitor読みで50度超というのは、Q6600としてもいささか高いように思われますが、どうでしょうか。今はいいのですが、夏期が心配です。
測定の条件は、室温20度(ケース脇で)、サイドケースを開けた状態、なお、CPUクーラーは静音オプションのCNPS-8000Tです。
少々気になったのは、CPUファンスピードは、2120RPM程度であり、カタログ上のMAXの2600RPMには至っていませんが、CPU Smart Fan Targetをデフォルトの50度からDisabledにしても(もちろん)増やすことは出来ませんでした。もしこれをMAXにすることが出来れば多少下げることが出来るかと思い、問い合わせいたします。

 その、回答は明日。これはもちろん、あの手この手で読者の興味を引き立てようとするみけねこの無駄な努力なのだ。ツクモの回答を刮目して待て・・・

2008年2月3日(日) 第十夜 ツクモからの回答

お問合せ頂きました件ですが、このマシンに搭載されているファンの回転数は温度により可変するように設定をされております。
現在、回転数が低くても外気温、電源付近の温度が上昇した際に回転数も変動し多く回るようになります。
本体を余り密閉された環境ではなく、空間を周りに多少とっていただく設置にしていただければ問題ないと考えます。
申し訳御座いませんがしばらくご様子を見ていただき、何らかの不具合や変化がありましたら御連絡頂ければと思います。
その時点で対応をさせていただければと思います。
宜しくお願い致します。

 これが、ツクモのサポートの返答であった。
 うーん、結論は想像どおりというか...これは仕方ありませんな。みけねこがサポートでもこう結論づける。でも、結論に至るまでの理由はちょっといただけないかな。先の問い合わせでファン回転数の可変機能はBIOSで切ったことは明らかだし...実際、(その後)負荷テストをしても、回転数はあれで打ち切りじゃった。密閉はイカンカンカン夏ミカンとのことだが、どーせそう言われるだろうと思ってわざわざケースを開けて計測したと書いといたの だ。みけねこだって、PCに詳しくはないが、右も左も分からぬメクラってほどじゃないのである。たぶん。

 5,500円も追加した静音クーラーは、Zalman製CPUファン CNPS-8000Tであるが、実はZalman CNPS8000からファンコントローラや付属品を省略したものと思われる。CNPS8000であれば、価格.com最安値では現時点で4,578円。取付費で+千円というのは妥当だが、ブツ自体は相当マイナーらしくしかし口コミが少ないですな。

 ──確かに60度〜70度なんてCPUが壊れる温度じゃない。でも、みけねこはオーバークロックがしたいのだ。世のオーバークロッカーなんか、4GHzを超えたくせに冷却に冷却しすぎて、CPUにツララが出来ちゃったと騒いでる くらい。

 もう、オーバークロックは諦めるしかないのだろうか...しかし、大西洋を無略陸で横断したリンドバーグはこう言ったそうである。
 「翼よ。あれが3GHzのオーバークロックの灯だ・・・」と。

 そこでみけねこは、なんと・・・次回、明日の日記をお楽しみに。(おい。またかよ)

2008年2月4日(月) 第十一夜 満願成就?

 で、もちろんオーバークロックをやっちゃうワケ。皆さんご想像のとおり。
 一抹の不安はあるが、値を変更すべく次なる画面へ遷移せよ。

Frequency/Voltage Control

Current CPU Frequency [2.40GHz(266x9)]
Current DRAM Frequency [800MHz

D.O.T Control [Disabled] ・・・ MSI独自のオーバークロック機能。使う気がおきないのじゃ。
Intel EIST [Enabled} ・・・ CPUがヒマな時は、クロック数を落とすって素晴らしき機能だが、W2Kでは対応しない。
Adjust CPU FSB Frequency [266] ・・・ ゲッハッハ!モチロン、ここを変更するのよね〜
Adjusted CPU Frequency [2400] ・・・ 表示のみだが、2.4Gであるのが分かる
▼Adrancd DRAM Configuration [Press Enter] ・・・ Enterを押すとメモリのタイミング関係の別画面へ
FSB/Memory Ratio [Auto] ・・・FSBとメモリの対比の設定だ。ここも変更しなくちゃ
Adjusted DDR Memory Frequency [800] ・・・ 表示のみだが、メモリクロックが800であるのが分かる
Adjust PCIE Frequency [100]
Auto Disable DIMM/PCI Freque [Enabled]

CPU Voltage [Auto] ・・・ CPUへの供給電圧を変更する
Memory Voltage [Auto]
NB [Auto]
SB I/O Power [Auto]

 では、これをこうしよう。

 Adjust CPU FSB Frequency [333] ・・・ もちろん、266→333MHzへ
 Adjusted CPU Frequency [3000] ・・・ 表示は、自動的に3GHzとなる。

 FSB/Memory Ratio [1:1.20] ・・・ AUTO→1:1.20へ。これは5:6と同じ意
 
Adjusted DDR Memory Frequency [799] ・・・ 800じゃなくて799だが、同じと考えていいだろう。メモリーのタイミングの設定もこれなら変わらなかった。 

 んんんん、出来た。チョロイもんである。さて、フリーウェアのCPU-Zで確認だ。

 旧がデフォルトで、新がオーバークロック後だ。Core SpeedやBus Speed,Rated FSBなどをご覧いただきたい。ねっ、簡単でしょう。Q6600のCPU電圧の定格は1.35Vのはずだが、Core VIDが1.325Vとなっているのは、少しだけ得したということか、誤差の範囲程度なのか。(ちなみに、Coresが「2」であるのはW2Kの制限でCPUを二個しか認識しないため。XPやVistaであれば4コアと表示される。寂しいねぇ)

 しかし、心配なのが、それでなくてもクソ高いCPU温度だ。再起動して、BIOSのH/W Monitorで確認してみよう。只今、冷え冷えの部屋でだ。

 CPU Temperature [56゜C/136゜F]
 CPU Vcore [1.384V]

 ワ〜オ!さらに高っけー。BIOS画面でこれじゃ、Windoowsの立ち上がった状態で60度超はあっという間。過負荷にしたら70度になりおった!予想どおりCPU Vcoreまで自動的に上がっているようである。おそらく、定格の1.325Vから1.38Vくらいに上がっているように思われる。こういう場合は、Vcoreを手動で下げるのがセロリーじゃなかったセオリー。もちろん、下げすぎてもダメであり、まあほどほどに(1.3Vくらいから始めてみようかな)。では、BIOSのFrequency/Voltage Controlにて。

 CPU Voltage [1.3250V] ・・・ もっと下げたかったが、この値以上しか設定出来ない仕様みたい。なんたるマザーじゃ。

 で、H/W Monitorの数値はどのように変わったかというと──れれっ!高いままやんけ。他のツールでもチェックしてみたが、どうやら変更した電圧が実際に反映されず、1.38Vのままらしい。だから、この安マザーは・・・オーバークロックに向かないという噂どおり。まあ、このマザーは最初から(期待すべきじゃないと)承知の上で買ったのですから仕方ないんですけど。
 Windows上で動くMSIのDualCoreCenterをインストールして、電圧を下げようとしてもやっぱダメ。上げる方向しかないのである。くそっ。

 ──で、どうしかたというと、そのまんま(アチアチのまま)使っている。男のロマンは、一度オーバークロックしたものを戻すなんて、断じて許さないのである。
 通常時60度。過負荷時70度の世界・・・ううっ鬱になる。

 これじゃ、ツクモ自慢のエアフロー筐体が泣くぜ。問題はやはり、5,500円もプラスした静音ファンの無能にあることは明らか。CPU-BOXに付属しているべきリテールクーラーがついてれば、そちらに取り替えちゃうのだが、親切なツクモはわざわざゴミを送ってお客を困らせないように、そういうムダになったパーツは産業廃棄物に出しちゃうに違いない。さーて。CPUクーラーを買い換えるってのもねぇ、あまりにもったいないですし。この厳寒期なら、なんとか持つだろうが、暖かくなる前になんとかしなくちゃ。

 ・・・と云いつつ、事態は新たな展開へ。明日の日記を待て!(くどい)

2008年2月5日(火) 第十二夜 迷案

 ロハ(ロバじゃないですよ。今や死語かも)でCPUの温度を下げる方法・・・みけねこはクツクツと含み笑いをした。明暗、じゃなかった名案が浮かんだのである。

 狂態、いや筐体を開けた時に、初めて驚いたのがこのラッパであった。

側面のこの穴ボコは何じゃ?

うわっ。中には起床ラッパが!

 自作機の世界から離れているうちに、CPUファンに外気を直接取り込むためのパッシブダクトなるものが流行るようになっていたとは、とんと知らなかったのである。フーム。このラッパの代わりにケースファンをつけたらどうだろう?強制的に外気をCPUファンに送れば、激烈に冷却されたCPUからツララがピョコピョコ飛び出してくるのではあるまいか?

 自分の天才が怖くなってきた・・・

 幸いケースファンなど、我が家にゴロゴロしておる。なぜでしょうね?──と、ラッパをゴリゴリ取り外し、ケースファンを取り付けたのが左の図。電源は、マザーのSYSFANが一つ開いていたのでこれを。
 みけねこは、悪魔のようにニッコリ笑うと、ケースを閉じた。おそらく5度・・・いや、10度は低くなるであろう。もちろんこれは遠慮深く書いてのことである。何事も謙虚さが必要ですからな。では、ケースを閉じて、スイッチオン!

 「ゴゴゴゴゴゴゴォ〜」なんか、五月蠅くなったな。まあ、当然と言えば当然で、それでも20度も下がるのならやむを得まい・・・・・・と思ったのだが、結果は拍子抜けのマイナス1度か2度くらい。「この1度は小さな1度だが、人類にとって大きな1度だ」とアームストロング船長も言っていたけど、1度は所詮1度だ。ヒーンだめだこりゃ。騒音を我慢するに値しない。

 かくして、みけねこはすっかり諦めてしまい、大人しく定格に戻したと思うでしょ?ところがドッコイ。ドッコショ。
 ある決意をしたのである。それは・・・(当然)明日に続く!

2008年2月6日(水) 第十三夜 サムライマスター

 ここまで来りゃ、もう後には引けん。やるしかあるまい。新製品は安いけどパーツはやや高いイケズ電気へGoだ。

 パーツ売り場には、中国人民4・5人が通路を占領しており、夢中でマザーボードを見ていた。みけねこが通ろうとしても、(気がついているくせに)断じて1ミリも避ける気配も見せないのは、歴史認識がなってない小ニッポン人への憤りのためであろうか。最近では、たかだかギョーザに農薬が少々入ったくらいの些細な問題で大騒ぎして中国の名誉を傷つけていると、またまたお怒りだとのニュースを見たばかり──しかし、最近のCPUクーラーの巨大さには驚かされる。みんなどうやってあの巨体をケースの中に入れているんだろう ?と深い疑念を抱きつつ、買ってきたのは、まあ中程の大きさ。ANDY SAMURAI MASTER SCASM-1000、3,890円だ。発売は古めのクーラーだが、価格.comで人気ランキング1位だったのと、この大きさならなんとかケース内に収まるだろうと睨んだためである。

Zalman CNPS-8000T

SAMURAI MASTER SCASM-1000

 まずは、あのにっくき(冷えない)CNPS-8000Tを外す。ネジ式はいいのだが、マザーボード裏のバックパネルを取るのに、マザー上半分のネジを外してマザーを少し持ち上げてようやく取れた。

 CNPS-8000Tも今までのクーラーに比べればずいぶん大きいと思ったのだが、SAMURAI MASTER SCASM-1000のデカさは尋常ではない。大人と子供、象とミジンコである。

 CPUの古いグリスを拭いて、サムライマスター付属のグリスをグリグリ塗って・・・取り付け金具をつけて。付け方はリテールファンと同様なのだが、指が入らなくて押し込めない。特に左上部分が。電源部分のネジを外して、少し右にずらしてなんとか出来た。間違えてコンデンサを指でグイグイ押し込みかけて青くなったけど。完全に押し込めたかは、今ひとつ自信がないのだが、まあいいか。これを確認するにはマザーを完全に外すしかないですし、もう疲れた。最後に3ピンの電源コードをマザーの4ピンに挿す。1ピン足りないから回転数制御が出来ないと思われるが、つねに全力回転。それもまた結構ではないか。
 写真のとおり電源と背面ファンとの間が本当にギリギリである。マザーボードが、この重さでメリメリ音をたてて割れなきゃいいんだけど。

 では、例のラッパを外して(モロ干渉しちゃうので)、またまたスイッチオン!ドキドキ・・・巨大な羽がゆっくり回り出した。みけねこは、ガリレイの有名な言葉を思い出していた。「それでもファンは回っている」──さあ、どうだ?これ以上デカイのは無理だゾ。

 10度マイナス。うん。3Gにオーバークロックした状態で、常用60度前後だったのが50度からそれ以下へ。過負荷では60度。まあ上々だろう。このクーラーをもってしても、やはり温度が高いような気はする(どうしてだろう?)が、これなら夏 でもなんとか乗り切れるだろう。電圧を下げられれば(つまりマザーを取り替えれば)、さらに3Gオーバーもやってみたいところだが──まあこれで満足。ファンも静音(1,200RPM)だったので、音が十分静かなのもオーケー。

 それにつけても、5,500円もしたオプションの静音クーラー。まったくもって損したなぁ。

2008年2月7日(木) 第十四夜 謎のスパムボム

 人はなぜオーバークロックをしたがるのですか?という問いに、ジョージ・マロリーはこう答えたという。「そこにCPUがあるから」
 なかなか良い答えであるが、マロリーが面倒くさがって適当に答えたところ、なぜか有名になっちゃったという説もある。

 Core 2 Quad Q6600のインテルCPUにおける位置は、次表のとおり。そこで周波数を3GHzにシステムバスと1,333MHzに引き上げてやれば、12万円超のCore 2 Extreme QX9650に迫る性能を31,000円で手に入れることが出来るわけだ。なぜ、みけねこがオーバークロックしたがったか、これ以上説明するまでもないでしょうね。

CPU 周波数 コア システム
バス
2次キャッシュ 製造 TDP 価格
Core 2 Extreme QX9650 3GHz 4 1,333MHz 6MB×2 45nm 130W 125,000
Core 2 Quad Q6700 2.66GHz 4 1,066MHz 4MB×2 65nm 95W 65,000
Core 2 Quad Q6600 2.4GHz 4 1,066MHz 4MB×2 65nm 95W 31,000
Core 2 Duo E6850 3GHz 2 1,333MHz 4MB 65nm 65W 31,000
Core 2 Duo E6750 2.66GHz 2 1,333MHz 4MB 65nm 65W 21,000
Core 2 Duo E6550 2.33GHz 2 1,333MHz 4MB 65nm 65W 20,000

 MSIのDual Core Centerだが、ひとつTIPSを。BIOSのFrequency/Voltage Control画面で、CPU Voltage [1.3250V]にしても、電圧は1.38Vで下げられないと書いたが、CPU Voltage [AUTO]にすれば、Dual Core Centerで1.34Vまで下げることが出来てウマー。しかし問題は、再起動したら設定が保持出来ず、また電圧が1.38Vに戻ってしまうという難点があって、ウシー。
 とりあえず、自動起動にしておいてチョッピリだけ電圧を下げている。常駐は出来るだけ避けたいタチだが、まあ2・3度くらいは下がっている模様だ。これ以上のオーバークロックは、マザーボードが今のままの状態では、諦めた方がいいだろう。

 数日来、ぱる掲示板が謎のスパムボムに攻撃されており、今日のあまりの猛爆に一時サイトから外さざるを得なかった。
 敵はもちろん、クアッドコアのみけねこに対し、嫉妬に狂うデュアルコアユーザーに違いあるまい・・・というのは冗談だが、まったくもって困ったものである。

2008年2月8日(金) 第十五夜 海の門

 フロントファンからの吸気の流れを少しでも良くしようと(我ながらシツコイですな)、3.5インチベイにあるHDD(SEAGETE ST3500320AS)の位置を変えようと外していた時のことだ。
 ん?ジャンパがついてる。シリアルATA2(3.0G)だからマスター・スレーブもあるまいし、このジャンパは何のためだろう・・・と思って、よく目を凝らしてみたら、シリアルATA1(1.5G)モードに落とすためのものだった。おいおい。
 確かに、シリアルATA1にしか対応していない古いマザーにシリアルATA2を繋いだら、BIOSでもHDDを認識しないので、「壊れた!不良品だ。精神的苦痛を受けた。メーカーとショップに謝罪と賠償を要求する!」とPC初心者なら叫ぶであろう。だからHDDメーカーがデフォルトで、ジャンパによってシリアルATA1にしてある理由は分からないこともない。でもなぁ、これ最新マシンですぞ。HDDを単品で買った人なら、当然ジャンパは気づくだろうけど、組立済マシンでは、気づかない人の方が多いんじゃないかな。なぜツクモでジャンパを外さなかったのは謎なのだ。たぶん、購入者がマシンのあまりの早さにビックリして心臓発作をおこしては大変だというツクモのやさしさなのかも知れない。そう考えれば、理屈はたちますな。 

 では、ジャンパを外す前と後のベンチを。ついでに、シリアルATA普及黎明期に買ったHGSTのHDS722516VLSA80(S-ATA1 160G)のDドライブも参考に比較してみよう。ベンチはかの歴史あるHDBENCHである。

Cドライブ(SEAGETE ST3500320AS) S-ATA1

Cドライブ(SEAGETE ST3500320AS) S-ATA2

Dドライブ(HGSTのHDS722516VLSA80) S-ATA1 ・・・参考

 HDDベンチの欠点として、やる度に数値が変わってくるため、(期待値として)高めのやつを採用した。どーです?ジャンパを外したら体感では3倍くらい速くなったような気がしたのだが、ベンチマークの結果は微妙に上がっているだけだった。やっぱり、紐自体よりも内部転送速度の限界ということであろう。しかし、太い紐を使えるものをわざわざ細くする必要はない。


DVDドライブ・FDドライブ・5インチベイ引き出しを増設したネオゴ〜ジャス号。どこか眩しいぜ!

 さて、十五夜まで一気に書きつづってきたネオゴ〜ジャス号シリーズであるが、そろそろ内容も一段落したように思う。十五夜お月さんともいうし、みけねこのエネルギーも尽きた。
 それでは物語の最後のページを閉じて・・・そんな悲しい顔をしないで。ネオゴ〜ジャス号シリーズはこれでお仕舞いだが、二度とゴ〜ジャス号に逢えなくなるわけじゃない。ほら、眼閉じてご覧なさい。ゴ〜ジャス号は、あなたの心の中にいつもいるのだから。

みけねこネオウルトラモンスターゴ〜ジャス号改の巻 完

2008年2月13(水)  第十六夜 W2KとVista

 終わったと思ったらまだ終わらなかったみけねこネオウルトラモンスターゴ〜ジャス号シリーズ。
 読者の皆さんの熱い要望に応え、今、復活した!・・・って、このマイナーなページ。熱いどころか冷たい要望さえないですけど、せめてそう書きたいじゃないですか。

 W2KとVistaのデュアルブートにしたが、相変わらずVistaを立ち上げることは殆どない。だって毎回、マイコンピュータはどこだ?管理ツールはどこだ?と探し回るのに30分はかかっちゃうためである。予定では徐々にVistaに移行していって、ゴ〜ジャス号をビスタチオ化するつもりなのだが、まだまだ先の感。

 さて、長年、WindowsXPはウンコで、Windows2000は神のOSだと思い込んでいたみけねこ。W2Kのキビキビ感に比べ、XPは独特のモサモサ感があって我慢がならなかったし、一部ソフトから動作対象として見捨てられても、W2Kでさして困ることもなかった──が。しかしVista時代となってXPの良さが今さら分かってきたような気がする。

・クアッドコアなのに、先述のとおりW2Kはコアを2コしか認識してくれない。
・Intel EIST機能(拡張SpeedStep)が使えない。W2Kは常にフル回転であり、つまり熱ち熱ちなのだ。
・(2Gの大容量メモリを積んだため)ページングファイルを切りたくても仕様上切れない。

 こう考えると、さっそくカネを握りしめてショップへゴーしたくなるが、いやまて。そもそも、デュアルコアの3Gで何の不足があろうか。SpeedStepなんて、元々モバイラーがバッテリーを1秒でも長く持たすための情けなき策。常に全力疾走こそ男の本来の姿ではあるまいか?ページングメモリなんて細かいことをグチグチ騒ぐ方が見苦しいというもの・・・やっぱ、皆さん。W2Kこそ至高のOS。リンカーンだって、OSのOSによるOSのためのOSはW2Kだと言いましたよね。平清盛だって、W2Kにあらずんば人にあらずとまで言い切った!

 それに、あのクソ面倒なアクチがないのが、とても宜しい。

2008年2月15日(金) 第十七夜 神と呼ばれていたマウス

 その昔、神と呼ばれていたマウスがあった。ロジクールCordless Optical Mouse MX-700だ。

 ワイヤレスで赤外線なのはもはや珍しくもないが、お値段が9,800円もした(当時)ところがとても珍しい高級マウスであった。職場で使っている安物赤外線マウスなんか 実に大ざっぱな造りで、常に違和感を感じつつ、まあこんなものだろうと諦めつつ使っているのだが、このMX-700の場合、繊細かつダイナミックな動きに対し追従に追従しまくり、狙ったドットピクセルにピタッとつけてくれる希有なマウスなの だ。ボタンも8コもあって、戻る・進むやスクロールなどを自由に設定出来るもの便利。唯一の欠点は、単三充電池二本を内蔵するための本体の重さだが、これまた慣れてくるとこの重さが 安定していい。

 と、買ってから5年ほど使い続けてきたが、ここ半年ほどは、受信機兼充電クレードルが逝かれてしまい、充電は別の充電器を使っている有様。それに本体の放電が激しく て、2・3日に一回は充電済の電池と交換しなければならない。
 仕方ないな。そろそろ──(Vista対応ドライバも出てないし)──と思って、現行機種のマウスを探してみたところ、それってボタン数も少なく、追従性も評判悪いんですよね。このMX-700とその後継 でレーザーマウスとなったMX-1000はまったく良かったなぁという話ばかり。そして、MX-700もMX-1000も、とっくの昔に生産終了となっている。MX-1000は専用の内蔵充電池だったので、単三充電池が使えるMX-700の方がまだ使い続けている人が多い模様。

 MX-700は造りがしっかりしており、ボタンもまだまだヘタってはいないので、もうしばらくだけなら使えるだろうけど、どれだけ持つやら。困ったものだ。

 そういえば、ロジクールのマウスは5年保証だと聞いて、保証書を探し出してみたら・・・購入日は2003年1月25日だった。惜しい!

2008年2月29日(金) 第十八夜 冷え冷え大作戦 リターン

 と、ロジクールはVista用のドライバを出してくれなかったが、以下の方法ならVistaで使えるとアチラの掲示板に書いてあった。これでさらにVistaへ背中を押されることになりそうだ。

1. Download the newest mouseware application for Windows XP SP2
2. Extract all files using Winrar to a folder
3. Open the folder and right click on the setup icon and choose properties
4. Select the compatibility tab
5. Put a check in the "Run this program in compatibility mode for:"
6. In the drop down list select "Windows XP (Service Pack 2)"
7. Hit Apply and then OK
8. Now double click the setup icon to install Mouseware (I used version mw9791enu)
9. Follow the prompts to install
10. After completion, you will be prompted to configure the mouse. No need to restart Vista.

 でも、Vista環境ではその昔、24,900円もの大金を出して買った高級アナログTVキャプチャボード(MTVX2004HF)が使えないんですよね〜。これはVista対応はあり得ないですし。

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 それにつけても、CPU温度がどうしても気になってならないみけねこ。シツコイのである。

 ついでに、最近ではVGA温度まで気になり出した。ビデオカードのASUSTeK EN8500GT SILENT/HTD/256M(nVIDIA GeForce 8500GT/256MB)がファンレスなのが魅力的と感じたのだが、お熱は普段でも70度超。ヒートシンクはアッチッチである。もしかして、これが爆熱を筐体内で発しているせいで、CPU温度も下がらないのかも。

システムクーラーとして

どアップ!

 うーむ・・・と唸った瞬間にポチッてしまった(本当はさんざん迷いましたけどね)のがRSF-03。VGA&システムクーラーという名のとおり、ビデオカードの下から風を送ればVGAクーラー。横から送ればシステムクーラーとなる一台二役の摩訶不思議なるアイテムだ。
 そうそう、システムクーラーとして横から風を送れば、チップセットはもちろん、VGAやCPUの冷却も期待出来るんじゃないか? いや出来るに違いない。出来るに決まっている!もう出来たも同じだ。わざわざやるまでもなかろう...フフフフフ(みけねこは、邪悪な笑いを漏らした)

 ──とはいえ、やらなきゃ 話が進みませんな。
 取付位置は、ちょうどCPUクーラーとビデオカードの間だ。ちょうどサウスチップの上あたりとなる。風量は二段階調節が出来るが、とりあえずはLOWからでいいだろう。

  CPU Temp VGA Temp System Temp
ケース解放(参考) 50度 73度 38度
デフォルト 53度 73度 39度
RSF-03装着 システム LOW 54度 54度 33度
HIGH 53度 52度 31度
VGA LOW 53度 48度 28度
HIGH 53度 47度 28度

今度は、VGAクーラーとして

 二枚の羽がなめらかに回り出した・・・どれどれ?VGAは73度だったのが54度となかなか下がり、Systemは39度から33度とまずまず下がった。 しかーし、CPUは下がるどころか逆に上がりおった。これは誤差の範囲でしょうけど。
 今度は風量をHighだ。ハイハイ〜どう? ううーん、CPUは変わらず、VGAとsystemがたった2度下がっただけ。風切り音がウィンウィンと結構大きくなった割に、これっぽっちじゃ割に合わない。

 絶望にプルプルと打ち震えたみけねこであったが、今度はVGAクーラーとして、ビデオカードの下(TVキャプチャーボードとの間)に取り付けてみた(風量はLOW)ところ、システムクーラー時と比べてVGAがさらに6度、Systemが5度下がった。訳分からんが、これでまあいいとしましょう。

 かくして、我がゴ〜ジャス号は、VGAとSystemの温度はバッチリ冷え冷えとなったのである。
 そもそもの懸案であったCPU温度の問題だけ残して・・・

2008年4月6日(日) 第十九夜 愛のメンモリ

  最近は、意識してVistaを使うようにしてる。
 ──いえ、W2Kが嫌いになったからじゃないですぞ。やっぱりW2Kのキビキビニキビ感は捨てがたい魅力なのだが、理由はみけねこ・こだわりのCPU温度にある。VistaではSpeedStepが有効とな るため、並の処理であれば、倍率が9倍から6倍に落ちる(3GHz→2GHz)に伴ってコア電圧も下がり、W2K時より10度近く下がるためである。クロックが落ちるとは言っても、必要 がない時に落ちるワケで、システムクロックは引き続きオーバークロック状態の1,333MHzであるから、ウマーであろう。うっしっし。

 一応、Windows エクスペリエンス インデックスは、上のとおり。やっぱ、ビデオカードが足を引っ張っりまくっているのがアリアリシロアリだが、Vistaの動く基本スコアは3であることを考えれば、まあ十分か。

 市場最安値を更新するメモリ価格の崩落──と、ここ数ヶ月さすがに底を打っているようで、どうやらこれ以上は安くならないようだ。
 そして、ついにみけねこは決断した。実はこれは最初から考えていたことでもある。メモリをもう2G増設して4Gにしちゃお!お金といっしょで、メモリはいくらあっても困ることはない。 それにさ。せめて4Gくらいなけりゃ、ゴ〜ジャス号の名に恥じるってモンではないだろうか?2Gぽっちじゃドンガメ号に改名した方がいいくらいじゃないだろうか?

 パルクなら1Gで1,680円からある。いや、この間なんか数量限定で980円ってのも見ちゃった。でも、パルクを買うのは馬券を買うのと同じで、危険をはらむのじゃ。で、買ったのがトライセンドのJM2GDDR2-8Kである。1Gが2枚組で3,980円(送料込)。デュアルチャンネルで2枚組セットは安心ですし、1年前は、これがなんと1万2千円超で売られていたことを考えると驚き なのだ。

 で、4Gになった結果は・・・ご想像のとおり実感出来ず。 そんな重い処理はしないのだ。
 しかももちろん、32ビットOSでは4G積んでも、システムメモリー分のアドレスを上からホイホイ割り振られるため、最大でも3.5G〜3Gくらいまでしか使えない という悲しき制限がある。W2Kでプロパティを見ると右のとおり。Vista32bitでは、SP1(先日適用済)となって表示だけ4Gと形だけはなったが、実際使えるのは今までどおりで変わらない。
 でもいーんだもんね。ゴ〜ジャス号だから、ゴ〜ジャスじゃないと。

2008年4月13日(日) 第二十夜 愛の甘い香りがァ!

 メインメモリを4Gに増設し、すっかりメモリ長者となったみけねこ。皆さん、これでさすがのみけねこも満足したと思うでしょ?

 いやいやいや。金持ちは、いくら金があってもそれに満足せず、さらに大金をガツガツ欲しがる。逆に、多少の貯金で満足してそれ以上を求めないのは小市民的根性の貧乏人。金持ちはあくまで貪欲だからこそ、金持ちたり得るのである。メモリだって同じことではないだろうか?

 Vistaにゃ、USBメモリを利用するReadyBoostがありましたな。最初はページングファイルをUSBメモリに置くのかなと思ったが、そうでなく様々なキャッシュをUSBのフラッシュメモリに置くものらしい。 様々なね。なるほどなるほど・・・フーンよく分からん。
 で、買っちゃったのはソーテックのReadyBoost対応USBメモリ”UH-2GB”だが、なんと2Gで送料込で1,300円の激安 お買い得処分大特価。いやはや・・・メインメモリもずいぶん安くなったと思ったものだが、USBメモリの値下げぶりはそれを遙かに上回る。
 まあ”UH-2GB”は、ReadyBoost対応といっても、 かなり鈍足の部類ではあり、ReadyBoostの条件であるランダム読み込みが毎秒2.5MB以上、ランダム書き込みが毎秒1.75MB以上をギリギリクリアー程度と思われる。

 で、つけてみた結果だが──分からんのう。さっぱり。ReadyBoostが効くのは、小容量メモリしかない鈍足ノートマシンくらいだとは聞いてはいたが、やっぱりそうみたい。でも、1,300円(送料込)だったから...

 ちなみに、みけねこが普段仕事で使っているのは、1年半前に大金(オークションで5,250円)を投じて買ったピコ・ターボの2G。発売がVista前であるからReadyBoost対応はうたっていないが、(ランダムは不明だが)シーケンシャルスピードは、読み込み27MB/s・書き込み20MB/sと今でも一線級だ。正直、VistaのReadyBoost用としてお遊びで使うにはあまりにもったいない。

 (1週間後。なんの効果もないとさらに確信したみけねこは、ReadyBoostをやめちゃったのであった...)

2008年4月25日(金) 第二十一夜 MX620の怪

 ついこの間、神と呼ばれていたマウスとか仏のように尊いとかベタ褒めしていたMX-700だったが、ついに買い換えることとなった。ますます放電が激しくなり、毎日、充電池を取り替える人生に耐えられなくなったが為である。

選べるカラーバリエーション

 次もやっぱ、ロジクールにしよう。MX-700は最高だったし。最近だいぶ散財しているので、少し安めのを・・・でも、重要なヒューマンインターフェースであるマウスにはこだわりたいし。と、選んだのが、ロジクールのフラッグシップマウスMX Revolutionの廉価バージョンに当たるLogicool MX620だァ!
 廉価と言っても、Amazonで4,127円。MX-700が1万近くしたのを思えば安いけどサ。ここは考えようである。ちなみに、注文した晩にAmazonをもう一度みたら4,080円に値下げしており、悔しくて地団駄を踏んでいたところ、 次の日、 見てみたら4,512円に値上げしておって、すっかり幸せな気分になれた。
 MX620に惚れ込んだ理由は、単三電池 (2本)で1年間持つ電池寿命だ。専用充電池じゃ、そう何年も使えるものではありませんからな。それに電源のオン/オフボタンがあるのも良。爆速のハイパーファストスクロールや検索ボタンもなかなか面白そうだ。

 ──で、一昨日届いた。

 悪くはない。そう悪くはないが、やっぱりMX-700がなぜ神と呼ばれていたかを思い知るハメとなった。(単三電池二本で)重いのはいいとして...光学式のMX-700が、一分の狂いもなく、思い通りの位置にピタッとカーソルを寄せられるのに対し、最新のレーザーマウスであるMX-620はモニョモニョ フワフワなのである!
 原因は、レーザーポインターの位置が、マウス裏側の小指の側にあるせいかなぁ? しかし、それだけとも思えないのだが。

 なお、MX-620のマウスユーティリティSetPointは、W2Kにまるっきり非対応である。ヒデ〜。そこで お勧めだが、エレコム ホイールユーティリティ2を使おう。みけねこは、ホイールをクリックする動作に「ウィンドウを閉じる」(ショートカットCtrl+W)を割り当てるのが好きなのだ。
 さらに言えば、ロジクール純正のSetPointは最凶である。起動する度に設定が初期化されたり、ホイールクリックが効かなかったりなるのはザラ。どうやってもそうなのである。ムッカムカ。

 なお、これと同時に買った(彼女のおナース号用に)ソーテックの激安ワイヤレスマウスMOW-002のなんと 悲しいほどに使いやすいことか。送料込みで1,000円だった。もうイッコ買おうかと思ったが、売り切れてしまっていた。

2008年4月27日(日) 第二十三夜 恐怖のSetPoint

 SetPointのあまりのクソさに、大分試行錯誤し...(どうやら、キーストロークの割当としてCtrl+Wとか設定した場合、一度押した後、Ctrlキーが押されっぱなしとPCに信号を送っているのではないかと想像される)、二晩ばかり格闘した挙げ句、なんとか解決に近づいた。

ア.プログラムの選択から、IEその他使うアプリは(厄介ごとになるので)削除せよ!但し、再起動で時々復活するのがSetPointたる所以。
   →そうしてもやっぱり復活しやがる。気が乗らないが諦めてIEも同様に設定しよう。

イ.3(ホイールクリック)は、Ctrl+Wを諦め、「閉じる」だ。
ウ.横スクロールが不要な人は、7(ホイール左倒し)は、「最小化」だ。
エ.横スクロールが不要な人は、8(ホイール右倒し)は、「最大化」だ。
オ.4(進む)は、キーストロークの割当で、Alt+→だ。
カ.4(戻る)は、キーストロークの割当で、Alt+←だ。

 ア.は、しばらくやてみたが、やっぱダメじゃった。オ.とカ.は、デフォルトの「進む」「戻る」でページ先頭になってしまうことを回避するため。
 とりあえず、これで多少マシに はなったが、それにつけてもホイールクリックの堅さだけはいただけない。思い切ってグググイーと押し込まない(指イテー)と認識してくれないのである・・・いろいろ試してみて、真っ直ぐ押すというより、手前に引くような感じでやってみると、少しいい感じとなった。少しだが。

 昔のロジクールのマウスドライバは、非アクティブウィンドウでもホイールが効いたような気がするのだが、最近のSetPointじゃ出来ないようだ。一度クリックしてアクティブにすればいいんだが、この手間が許せないんだよなぁ。仕方ないので、フリーのマウスユーティリティ”WheelPlus”を常駐させよう。常駐ソフトを むやみに増やすのは心苦しいのだが...

2008年5月3日(土) 第二十四夜 ホコリあるゴ〜ジャス号

 しっかしMX620のニブさにはむかっ腹がたちますなァ !Q6600が2万円を切ってきたのにもショックだったが。

 さてさて、我が『みけねこネオウルトラモンスターゴ〜ジャス号』も、そろそろやることがなくなったようだ。次の一手に進むとすれば、マザーを交換することからか な?でも、壊れもしないのにまさかそういうワケにはいかんでしょう!これ以上の無駄遣いをするほどに、みけねこは狂っていないのだ。このコンテンツをいくら書いたって一銭も入るわけじゃなし。広告もアフィリも パルパルには関係なし。HPを書いているだけで、電気代がかさむばかりなのだ。

 一ヶ月ぶりに、AeroStreamのフロントパネルを外してみた。相変わらず堅いのなんのって。それ故、滅多に外す気になれない箇所 とも云えよう。両側各三個の爪を少しずつ慎重に外すのだが、これが一苦労。力任せに思いっきりやっちゃうと、左側の配線までブチブチ切っちゃいそうですからね。
 ウェッ!お分かりになるでしょうか?左写真の黒い枠の部分がフロントファン。その中にビッシリと白くこびりついているのがホコリである。クンクンが毎夜のように猛然と散らかしまくるとはいえ 、この部屋は毎週末に掃除機をかけているのだが、それでも床のカーペットに直に置くとこうなるって...ものだ。

 ここ最近、ゴ〜ジャス号は、クンクンのものとなりつつある。クンクンめ、いつの間にか勝手に電源を入れて、ポストペットを起動してペットをいじめていたり、掲示板を勝手に開いて、ひらがなを入力していたりしてる。あのクソッタレMX620の使い方も、みけねこより上手なんじゃないだろうか。ドラッグ&ドロップも完璧で にこなし、ウィンドウサイズも好きなようにホイホイ調整してるし。まいっちゃう。

 というわけで、クンクンが使っている間は、みけねこは仕方なくサブのおナースを使うハメに陥っているのだ。


この後も・・・もちろん続きます。本文は,メインページ「パルパルのお気に入り」の不定期日記に連載したものを随時移しています。


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