TOYOTA VOXY(トヨタ ヴォクシー) XS 煌 購入記

不定期日記より。2008年9月1日(月)より 開始
ホンダ ストリーム 値引合戦! 2002年5月6日(月) 〜


 

2008年9月1日(月) 〜漂う秋の気配〜

 楽あれば苦あり。苦あればやっぱり苦あり──これは、6年前のパルパル号探しの旅の冒頭で使ったフレーズだ。

 秋の気配と共に、車買換えの気配が漂ってきた。ストリームは、この6年。事故なし故障なし、エンジンも新車の時と変わらず絶好調で、稀に見る当たり車だと思っているのだが、しかし、秋の気配が漂ってきたのではやむを得ないのだろう。

 −1日目−

 一店目は、トヨタカローラ店。駐車場にストリームをブチ込むや、ダルビッシュ似の新人っぽい営業の青年がモミ手(シンカーを今にも投げんとするような手つきだ)をしながらやって来た!ムム...しまった。どうせなら店長とか(値引の権限がある)白髪の老練な営業マンが良かったのだが、こうなっては仕方ない。ダルビッシュ君は野球には詳しそうな顔つきだったが、車に関してはタイヤの数が何本か知っているかさえ怪しげである。

 「ノアの箱船を見せてください」みけねこは、買う気もないくせに買う気満々の口調で叫んだ。

9月2日(火) 〜ノアの箱船〜

 まずは試乗しなくちゃ。その昔、この車に全ての動物のつがいがいっぺんに試乗して、スポーティな乗り心地を堪能したというくらいであるから、室内はさすがに広い。視界も宜しく、初めて体験するCVTエンジンは、車体の重さに負けずレスポンスがいい。同じ2000ccのパルパル号よりね。
 ダルビーのお勧めは、ノア X“L Selection”だ。

ノア X“L Selection”

型式 DBA-ZRR70G
ミッション(AT/MT/CVT) Super CVT-i
新車時価格(AT/MT/CVT) 2,205,000円
ドア数 5
駆動方式 FF
乗車定員 8
全長x全幅x全高(mm) 4,595 x 1,695 x 1,850
ホイールベース(mm) 2,825
室内全長x室内全幅x室内全高(mm) 2,970 x 1,485 x 1,350
車両重量(kg)(AT/MT/CVT) 1,550
最低地上高(mm) 165
最小回転半径(m) 5.5
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1,986
エンジン型式 3ZR-FE
過給機・可変バルブ機構 − / ○
最高出力/回転数(ps/rpm)(AT/MT/CVT) 143/5,600
最大トルク/回転数(kg-m/rpm)(AT/MT/CVT) 19/3,900
サスペンション形式前 マクファーソンストラット式コイルスプリング
サスペンション形式後 トーションビーム式コイルスプリング
ブレーキ形式前 ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式後 リーディング・トレーリング
タイヤサイズ 195/65R15
使用燃料 レギュラー
燃料タンク容量(リットル) 60.0
10-15モード燃費(km/l)(AT/MT/CVT) 13.4

X“L Selection”

 「いかがでしたか?」気がつくと、ボクタチは店内でアイスコーヒーを、クンクンはオレンジジュースをもらって、カタログをのぞき込んでいた。

 「フム。まあまあだ」みけねこはサイフのチャックをジャーと開けながら言った。「いくらだ?包んでくれたまえ」

9月5日(金) 〜さらばノア

 ──と言おうとした途端、クンクンがぐずりだした。「おなかすいた〜。マル獣いきた〜い」

 どうやらクンクンはダル系はキライらしい。そう言えばもうお昼。ダル君は見積を出すのが(大リーグボール3号もかくやの)スローボールで、そろそろ一時間経とうとしている。一時休戦して、また来ることにした。マル獣とは、クンクンの大好きなラーメン屋。クンクンはここで、月刊マーガレットをめくって、綺麗なページの色を見るのが好きなのだ。

 さて、一応これが定価ベースの金額(ちょっと調整してみたが、確かこんくらいじゃ)。これにパルパル号の下取り額を引いて(さらに値引いて)、いかほどになるのであろうか。フフフ・・・抑えようとしても抑えきれない自信の笑みをもらしつつ、みけねこはマル獣のタンメンチャーハンセットをパクついたのである。ここでは、3人で(毎回)合計1,350円でお腹いっぱい食べられるのだ。マル獣は毎週土曜日必ず行っているような気がするのだ・・・って、関係ないですって?

見積

車両本体

ノア X「L Selection」 \2,205,000
オプション
ホワイトパールクリスタルシャイン \31,500
スーパーシーラント \68,250
フロアマット デラックス \44,100
サイドバイザー RVワイド \23,100
HDDナビ「NHDT-W58」ワンセグ付 \231,000
バックガイドモニター \37,800
9型後席ディスプレイ V9T-R25C \99,225
リアスポイラー \38,850
メンテパック \79,800

\653,625
自動車税(9月登録の場合) \19,700 
自動車取得税(参考金額) \96,800
自動車重量税(参考金額) \75,600
自賠責保険料(36ヵ月) \30,910

\223,010

諸費用

登録・納車費用・リサイクル関連等を含む \96,155
合計 \3,177,790

 1時。トヨタカローラ店に再訪すると、待ち構えていたダルビーが駆け寄ってきた。まるでマウンドの星に駆け寄る伴のようである。
 「下取り車の査定ですが」
 ──しかし、それが長いのなんのって。クンクンはお菓子袋を二つももらったが、やっぱりグズり気味。ダルビーは時々戻ってきて、「よく点検されていますね」とか「事故はされてないよーで、びっくりしました」とかお愛想をいうのだが、やっぱり長い。タダのジュースは有り難いが、そう何杯も飲めるもんじゃないですし。クンクンも不機嫌極まれりである。1時間半近く経って・・・これ以上待っていては、クンクンの通っている3時からのヤマハ音楽教室の時間に遅れちゃう。その時ようやくダルビーが戻ってきて、「下取り額は42万円です」(ガーン。やっぱり)。「すみません、もう時間がないものですから」

 そして、それっきりなのである。その晩(回転寿司を食べていた時)ダルビーが家に訪ねてきたらしい。その次の晩(前から気になっていた天ぷら屋に行っていた時)ダルビーから電話がかかってきたらしい。で、それっきり。

 それにしてもいったい、値引額はいくらだったのだろうか?ボクタチは今もそれが気になっている。こちらから電話すると、いかにも買いたがっていると思われて、足下見られちゃいそうな気がして出来ないし──という風に、結局、ノアの箱船に乗り遅れてしまった我々であった。

9月6日(土) 〜情熱(ネッツ)のVOXY〜

 そうそう。クンクンがヤマハ音楽教室でピアノを弾いている間、今回の車選びの考え方を説明しておこう。

1.やっぱりデカイ方がいいけど、でかすぎても良くないので、2リッタークラス くらい。
2.色はホワイトパール・・・白は夏でも車内が暑くならないので、これしかないって感じ。でも、ホワイトパールはプレミアム色のため3万強プラスとなっちゃう。
3.内装は黒っぽいの・・・クンクンが汚しても大丈夫なように。ジュースとかあっという間にこぼすに決まってる。
4.リアスポイラーはこだわり。実はあっても意味ないけど。
5.やっぱりデカイ車体となると、(ガイドライン付きの)バックモニターが欲しいので、(イヤイヤだけど)標準ナビの選択となる。
6.クンクンが、走行中に”みんなのうた”を見たいとわがままを言うので、後部座席にモニターも必要。

 この日最後の訪問は、ネッツトヨタ店である。ものの噂では、ここにはノアの兄弟車VOXYがあると云う・・・ノアとVOXYの違いは外観だけで、ノアが可愛い顔をしているのに対し、VOXYはチョイ悪顔なのだ。

 ネッツ店に着くと、ネッツ意に溢れた感じのベテランっぽい営業マンがさっそくやってきた。白髪でこそなかったが、禿頭の係長でありこれはかなり期待出来る要因だ。禿頭といってもツルツルという訳ではなく、モト冬樹の髪の毛をかなり抜いた感じと説明すればお分かりになるであろう。
 係長の頭を見たクンクンは、すっかり気に入っちゃったようで、「おにいさん、おにいさん。これみてー」とか遊びに誘って困らせている。クンクンが若いダルビーよりオジサン好みだったなんて、てっきり知らなかった。

 こちらも、ノア X 「L Selection」対抗のヴォクシー X 「L Edition」で見積もってもらった。ちょっと違うな似たような内容にして結果は...(表を作るのも大変なので、結果だけ)

 見積額 3,166,915円
 下取額  380,000円
 値引額  239,915円 ・・・・・ 係長は自信ありげに、どこからか光を放った。「ピカー。2,550,000円ではいかがですか?」係長は、9月は決算時期だからかなり頑張ったと主張した。

 でもなぁ!パルパル号の下取額がまた減ったわい。それと24万弱というささやかな値引額にショックを受けたボクタチはネッツがすっかり冷めてしまい、しょんぼりとネッツを出たのである。クンクンは、オモチャを何でももらっていいと言われて、どう見ても一番安そうな縄跳びをもらった。

 ネット情報じゃ、本体価格のみから30万(+オプションからは2割)とか、景気のいいことばかり書いてあるんだがなぁ...これが現実と電脳空間との違いということか。

9月7日(日) 〜きらめきのララア〜

 その晩。ノアとヴォクシーのカタログを眺めて、気になるのはノアでSiグレード以上、ヴォクシーでZSグレード以上に搭載している次世代エンジン「バルブマチック」(トヨタ版の“バルブトロニック”)エンジンだ。この泡っぽいエンジンはノーマルと同じ2リッターながら、最高出力で15馬力高く、それでいて10・15モード燃費で0.8km/L勝っている。実際、このクラスでの燃費14.2km/Lは最高レベルだ。

 ウーン。グラグラしちゃう。どーせ長く乗るんだし、2・30万ばかり節約して、後であーすれば良かったこーすれば良かったもう死にたくなっちゃった・・・と後悔するより、出来る範囲でドーンとイケイケしちゃった方がいいような気がしてきた。ちなみに、ヴォクシーの最高グレードなら、特別仕様車”煌”(きらめき)となる。

 

ヴォクシー X“L Edition”

ヴォクシー ZS“煌”

型式 DBA-ZRR70G DBA-ZZR70W
ミッション(AT/MT/CVT) Super CVT-i Super CVT-i
ドア数 5 5
駆動方式 FF FF
乗車定員 8 8
全長x全幅x全高(mm) 4,595 x 1,695 x 1,850 4,640 x 1,720 x 1,850
ホイールベース(mm) 2,825 2,825
室内全長x室内全幅x室内全高(mm) 2,970 x 1,485 x 1,350 2,970 x 1,485 x 1,350
車両重量(kg)(AT/MT/CVT) 1,550 1,590
最低地上高(mm) 165 165
最小回転半径(m) 5.5 5.5
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC 水冷直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1,986 1,986
エンジン型式 3ZR-FE 3ZR-FAE(バルブマチック付)
過給機・可変バルブ機構 − / ○ − / ○
最高出力/回転数(ps/rpm) 143/5,600 158/6,200
最大トルク/回転数(kg-m/rpm) 19/3,900 20/4,400
サスペンション形式前 マクファーソンストラット式コイルスプリング マクファーソンストラット式コイルスプリング
サスペンション形式後 トーションビーム式コイルスプリング トーションビーム式コイルスプリング
ブレーキ形式前 ベンチレーテッドディスク ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式後 リーディング・トレーリング ディスク
タイヤサイズ 195/65R15 205/60R16
使用燃料 レギュラー レギュラー
燃料タンク容量(リットル) 60.0 60.0
10-15モード燃費(km/l) 13.4 14.2
新車時価格 2,205,000円 2,457,000

【特別装備】

<ヴォクシー特別仕様車 ZS“煌”>
 「ZS」をベースに、デュアルパワースライドドア、コンライトを特別装備し、利便性を向上させている。また、めっき処理を施したディスチャージヘッドランプ、サイドターンランプ付電動格納式リモコンドアミラーなどとともに、高輝度シルバーメタリック塗装のバックドアガーニッシュ、シルバーメタリック塗装のフロントグリルなどを採用し、クールな印象をより際立たせている。

デュアルパワースライドドア(両側イージークローザー、挟み込み防止機能付)
コンライト(ライト自動点灯・消灯システム)
めっき加飾
  アウトサイドドアハンドル、リヤコンビネーションランプ、プロジェクター式ディスチャージヘッドランプ(ロービーム・オートレベリング機能付)、サイドターンランプ付電動格納式リモコンドアミラー、インサイドドアハンドル(フロント)
シルバーメタリック塗装(フロントグリル、フロントバンパーアッパーグリル)
高輝度シルバーメタリック塗装(バックドアガーニッシュ)
スーパークロムメタリック塗装(アルミホイール)

 メッキがギラギラとか本革シフトノブとか、走り屋仕様っぽいかも。ベースとなるZSは、スマートエントリー(運転席・助手席・バックドア/アンサーバック機能付・スマートキー2本付)&スタートシステムと、イモビライザーが元々ついているので、これならほぼ理想どおり。メッキのギラギ〜ラ〜だの本革巻きだのは余計なのだが、煌は、ZSをベースにオプションで増やしていくよりも安いし、コンライト(暗くなったら点灯するらしいゾ)はオプションの追加設定がそもそもない。

 ──とか、意味もないことをつらつら考えながら、車探しの1日目は終わったのである。

9月9日(火) 〜じんせい、初は?セレナ発〜

 −2日目−

 次の日。最初に出かけたのは昨日のネッツ。

 (ネギが鴨しょってまた来たわいと)喜びにパッと頭を輝かせ、例の係長がやってきた。
 「おにいさ〜ん!」またしてもクンクンは有頂天である。「かみのけのすくないおにいさん・・・」「ゲホゲホゲホ!ええと、グレードを代えて見積もってもらいたいんですけど。エンジンのいい方」(クンクンめ。まさかわざと言っているってことはないだろうが、どこでそんな言い回しを覚えたのじゃ」

 「ほほう?」(見た目より少し貯金はあるようだ、こいつら)と係長。「曙・・・じゃなかった、煌という特別仕様車があります」
 「では、コレとコレをつけて、コレつけないで、コレ上げて」とみけねこ。係長は、ノートパソコンをパチパチ打った。

 「2,880,000円です」係長は、ネッツのあまりの値引きぶりに魂消ただろうという口調で言った。「ところで今日は実印は・・・」
 「そうですか」とみけねこ。「持ち帰って考えます・・・」これ、煌の差額とオプションのプラスをそのまま乗っけたとしか思えない数字だ。それに、見積書を出さないところも怪しい。クンクンは、髪の毛の少ないおにいさんから車を買って欲しがっていたが、こればかりは簡単には聞けん。

 次に出かけたのが、日産。(今、日本で)ミニバンの中で一番売れているのはセレナだ。実際、セレナの展示車の周りにはいつも人がたかっている。ムッフッフ。今だから白状するが、セレナこそが本命。ノアだのVOXYだのは、実は当て馬に過ぎなかったのだ。モノより思い出がいいに決まってますからな。

日産 セレナ 20S ナビプラスステップセレクション
セレナ

 ここの営業マンは、クールな感じのニーサンだったが、これこそは自信の表れ。意味のないお愛想よりも数字で勝負なのである。まずは、煌と同等スペックとすべく、”セレナ ハイウェイスター”にオプションを追加す。で、下取査定してもらって、最後に値引額だ。
 ネットによれば日産は、トヨタよりかなり値引くらしい。トヨタが30万なら日産は40万か・・・かなり期待出来ますな。実印を持ってこなかったのは、ちょっと失敗だったかなぁ。わざわざ家に取りに帰るのも厄介だ・・・とか考えているうちに、下取額が出た。

 300,000円・・・あれ?いや、日産は下取額で調整するなんてケチなことはしない。新車の値引額でドーンと勝負するのである。そして、いよいよ値引額が出た。
 1,000,000円・・・おおっ!まさかこれほど引くとはと、よく目を凝らしたら100,000円だった。

 見積額 3,580,705円
 下取額  300,000円
 値引額  100,000円 ・・・・・ 3,180,705円。

 「いかがでしょう?」と自信満々のニーサン。「うーん、もって帰って検討します」と、交渉する気もなく、みけねこは席を立とうとした。
 「セレナはどうでしたか」と、ニーサンが感想をさらに求めてくるので、仕方なく答えた。「セレナは一番人気だけあって、値引きが10万とは渋いですねぇ」もしかして、もう少し勉強しますとか言うつもりかなと思ったが、「ご存じのように、最近は資源価格が高騰していまして」とのコメント。セレナは売れて売れて、10万円ぶっ足してもいいから是非買わせてくれと懇願する客で溢れかえっていると言いたげな様子。──セレナは完全に外れたな。

 まあ、試乗してみた感じでは、ノア・VOXYよりも明らかにドッコラショという感じでパワーがなく、メータ周りも一時代前の感は否めなかったので、これはこれで良い。

 その夕、日産のニーサンから一回だけ電話があったらしい。ちょうど天ぷら屋に行って、思いがけず値段が高くて(千円)焦りまくっていた頃だ。いったい、なんと言おうとしたのだろう。これまた気になっているのだが、ニーサンはセレナが売れまくって忙しいらしく、電話はそれっきりだった。

9月10日(水) 〜真打ち登場!ステップワゴン〜

 本日三店目は、いよいよ真打ち、ホンダの登場である。

 ストリームをここで買って以来、ホンダのエンジンは大変気に入っており、営業マン氏とのつきあいも長く、値引も最も期待出来る。なぜここを最後にしたかと言うと、たぶんステップワゴンを買うんだろうなぁ・・・という予感があったから。最初に ステップワゴンを見てしまうと、他はもうないってのもつまらないじゃないですか。

プレミアムホワイト・パール
ステップワゴン

 まずは試乗。(営業マン氏は、わざわざ別な販売店からスパーダを持って 来てくれた。)見晴らしも非常に良く、インパネ類の眺めも一番近代的な感じだ。走り心地はストリームそっくりとしか言いようがなくびったりとした安心感がある。エンジンのレスポンスもセレナよりいいが、ノア/ヴォクシーにはやや劣る感じだ。これはやはり、メジャーチェンジが05年と少々古く、エンジンが今風のCVTでない4速ATであることからだろう。CVTは2.4リッターのFFにのみ搭載されているが、これだどちょっと税金が高くなっちゃうから、パス。

 ちょうど、ステップ ワゴン スパーダ S特別仕様「HDDナビ スマートスタイル エディション」ってのがある。デュアルドア、スマートキーシステム、バックモニター付きHDDナビが標準装備だから、後はほぼ後部座席用ディスプレイとワンセグチューナー(ホンダの設定はアナログTVしかないのだ)と、いつもの細々したのをつければ、もう完璧。さてこれでっと見積もり見積もり。

 見積額 3,235,695円
 下取額  300,000円
 値引額  275,000円 ・・・・・ 2,660,695円

 ストリームはホンダ車なのに、下取額が日産と並んで最も低額の300,000円なのはショックだったが、特別仕様車の元値が安いことも併せて、最終的には一回目としてはなかなか適切な額。間違いなく、ここからドカーンと引いてくる。260万は確実として、255万まで行くかな?
 「フッフッフ...頑張らせていただきますよ」と、営業マン氏も自信タップリに言っていることだし。

 土日の作業としては、こんなところで十分。とりあえず撤収だ。次は来週末に──その晩、ネッツの髪の毛の短い係長がやってきた。クンクンは狂喜している。
 「買ってくださいよ」クンクンにオモチャのお土産を渡して係長は言った。「店長と相談しまして2,800,000円ということで値引きします」

 「ンー」とボクタチ。「実はステップワゴンも考えてましてて。・・・いや、ピクシーもそんなに悪い車じゃないですけど(あれ?ヴォクシーでしたっけ)、ステップワゴンはねぇ」
 「ンー、来週あたりまで考えときます。ンー、ステップワゴンとかありますし」

 その週の半ば、水曜日の夜。ホンダの営業マン氏から電話があったそうである。「フッフッフ。頑張りますから」

 金曜日の夜、クンクンの心をガッシリ掴んでいるネッツの係長がまたやって来た。「かみのけのすくないおにいさ〜んがきたーっ」クンクンはまたも大喜びである。
 「あと、5万引きます。店長と相談しまして」「つまり2,750,000円ってコトですね?」「明日か明後日ご来店いただけませんか」「うううーん、どうしよう」

9月11日(木) 〜ネオネッツへの旅〜

 −3日目−

 そして二度目の週末がやってきた。

 土曜の朝、さっそく電話機が鳴った。「ハイ、もしもし」「フッフッフ・・・」ゲッ。ホンダの営業マン氏からだ。「勉強しますよ。フッフッフ。今日是非来てくれませんか。なんでしたらこちらから行きましょうか?フッフッフのフ」「(やっぱりきた!でも困ったなぁ)ええと、他に用事がありまして、行けるかどうか
 実は、この1週間のうちに、ボクタチはVOLYにグラグラしてきたのである。ステップワゴンが悪いってわけじゃないんだけど、次はVOXYに乗ってみたい。本当はノアの顔つきが好きなのだが、煌の特別仕様車に相当するノア S G Editionのシートの色が明るいのは却下なのだ。

 さて、例の係長のネッツと道を挟んだ向こう側に、もう一軒のネッツがある。この(ネオ)ネッツは同じトヨタ系でもネッツとは別系統だった(何年か前に同じ「ネッツ」という名称に統合され2,750,000がた)ため、両ネッツは仇敵同士。毎朝の朝礼では、道の向こう側を向いて呪いを投げ掛け合っている仲だと云う。そう──ボクタチの計画は、ここでVOXYを同じように見積もってもらって、本当に店長采配の限界値引額か確認しようということ。 (もちろん、ネオネッツの方が安ければ買う)

 ここの若くて髪の毛の豊富な営業マンはなかなか老練であった。まずは、他の店での下取額が300,000万〜であることをみけねこから聞き出してから、同額の査定300,000万を叩き出す。そして、20万くらい値引いた最終額は299万だ。こりゃまたささやかだ。がっかりして唸っていると、営業マン氏はボクタチが販売店(もちろん、道向こうのネッツも)をいろいろ回って見積もってもらっているのを再確認した後、「この金額は他の店に言わないでください」と、いかにも思わせぶりなことを言う。「なるほど。そういうのはイヤなものなんでしょうね。では、ボクタチも他の店の金額は言わないようにしましょう」とみけねこ。
 で、出てきた額は一気に15万引きの285万円。それでも・・・正直、全然隠すような金額じゃないと思いますけど?値引額はまずまずかも知れないが、下取額が最低ランクなので、結局安くなってないのだ。
 「あのネッツさんはもっと安いんですか?」とロン毛の営業マン氏。「うんまあ、そうです」「280万くらい?」「うんまあ」「275万くらいですか」「うんまあ。・・・あれ?なんだ、聞き出しちゃったじゃないですか」

 ──と、若いに似合わぬ老練ぶりを見せた営業マンだったが、ネオネッツの値引きはここまでであった。
 ネットでみる値引額とは、かなりの差違はあるが、このへんの地方ではこの程度なのであろうかと推測された。

9月12日(金) 〜夏草や 兵どもが商談会の

 −4日目−

 本日、日曜は近くの運動公園で各メーカー合同商談会が開催さる。近隣の販売店−トヨタも日産もホンダもわたしマツダもダイハツもダイ集結しているとか。行ってみよう!

マツダ ビアンテ

ビアンテ

 そこは、人人車人・・・タダのジュースの自動販売機の前には長蛇の列。商談に来るというより、9割9分の人は暇つぶしか、ジュースのタダ飲みのためわざわざ来ているらしい。
 トヨタブースに例のネッツの係長がいたら、「あらまあ。こんなところでお会いしちゃって、まあ偶然」「ところでその後いかがですか?」「ビアンテって素敵ですわね」「ぐぬぬ・・・」とか、明るい会話を楽しもうと思っていたのだが、いたのは昨日のネオネッツの老練な営業マンだけ。日産ブースを覗くと、金はいくらでも払うから是非売ってくれと懇願する客の相手に、売り渋っている様子の例のニーサンがいる。それから、ホンダブースにゃ絶対近づかないことにしよ。

 人だかりの凄さにクンクンのご機嫌が斜めになってきたので、いちごのかき氷を食べさせて(これでご機嫌が回復・・・つーか、口を真っ赤にして喜びすぎ)、ついでにマツダのビアンテを見物して(ナゾーみたいに目がつり上がっているので、候補外)、早々に退散した。

 「これからどーする?」
 「しようがない。ネッツ行ってみようか。もう行くトコないし」

[店舗写真]
おネッツ イメージ図

 ネッツに行ってしまうと、人生終わりのような気がしたのだが・・・さっそく、例のネッツレツな係長がウハウハ言いながら現れた。ネギしょった鴨が自分から鍋に入ってわざわざ火までつけてくれたというような顔つきである。
 「この間の見積もりなんですけど、オプションをちょっと見直して。ええと、ナビはG-BOOK mx対応のやつにして、それから・・・それから」結局、プラス1万5千円くらいアップした。しばらく沈黙が続く。これでいい。あと1週間引き延ばそうと思った時、クンクンが叫んだ。「くるま かって〜」

 すかさず係長がニンマリ笑ってなめらかな口調で言った。「ウチは30万以上値引くと店長に怒られてしまうんですよ。でも今日、お返事いただけるなら、特別に端数を切ってピッタリにいたしましょう」ピッタリとは、どうやら2,760,000円のことらしい。ケチくさい。「ウーン」「ウーン」次第に追い詰められていくボクタチ。なんか、これ以上どうしようもないような気がしてきた。
 「お客様のご希望を言ってください?」係長はダメ押しの光を放った。

 「で・では。2,750,000円にしてもらって、今の車のETCの付け替えをサービス、ガソリン満タンなら」と心弱いみけねこ。
 「ちょっとお待ちくださいませ」係長は、スキップしながら店長に相談に行った(或いは、そのフリをしてカウンターの陰に5分ばかりしゃがみ込んでた)。
 「了解を得ました。2,750,000円。ガソリン満タンはなんとかなりますが、ETCは無理です」
 「ハァ」
 ピカーッ!

 れれっ!これで決まっちゃったよ。あ〜あ。 

9月13日(土) 〜契約の儀式〜

 その晩、実印を押しまくり、かくして契約相成る。フナフナフナ〜

 そうそう。「ご契約記念」の熨斗付きの結構な箱をネッツからいただいた。有り難し!なんといっても安からぬ額(我が家にとっては)の車ですからな・・・相当いいモンが入ってるに違いなしと確信したみけねこは、家に帰るやクンクンに開けてもらったのだが・・・シャンプー×1、ボディソープ×1、石鹸×2がその中身であった。
 ──そうだよね、釣った(契約した)魚にムダな餌をやるド阿呆はいないってものだ。

 下の表が金額の内訳。参考数値として、右欄はネオネッツである。下取額には値引額も含まれており、実際どのくらいなのかは正確には分からないのでご注意。サービスはガソリン満タンのみ。自動車税は9月登録の場合だが、納車は10月になっちゃうかもとのことだった。10月に登録なら少し安くなるのかと思ったが、それだと9月決算に入れられないから勘弁してくれとの係長の談。

 その他特記事項としては、キャンペーンで純正ナビで3万円キャッシュバック、トヨタカード作成で1万円キャッシュバックがつく。但し、トヨタカードで支払えるのは30万円までとのことなので、前金として指定された50万円のうち、20万円を現ナマで数日内に支払う。残り2,250,000円は、納車時にキャッシュだ。その他、ETCカードの付け替え料の9,990円は別に支払う。ストリームのゴミとなった15インチのスタッドレスタイヤは、車に積んでおけばタダで引き取ってくれる・・・以上。

見積

ヴォクシー ZS“煌”

ネッツ ネオネッツ

車両本体

  \2,530,500 \2,530,500
オプション
ホワイトパールクリスタルシャイン \31,500 \31,500
QMIボディコート「テフロン」 \60,900 \69,080
ベーシックアイテム、フロアマットタイプ2・セット \44,310 \44,100
ベーシックアイテム、サイドバイザーセット \24,150 \23,100
リバーシブルラゲージマット \18,900 \18,900
ラゲージパーテーションケース \9,975 \9,975
HDDナビ「NHDT-W58」ワンセグ付 \238,350 \235,200
バックガイドモニター(VSCナシ) \41,160 \37,800
9型後席ディスプレイ V9T-R25C \99,225 \97,650
メンテパック \84,000 \84,000

\652,470 \651,305 
自動車税(9月登録の場合) \19,700  \19,700
自動車取得税 \111,300 \109,100
自動車重量税 \75,600 \75,600
自賠責保険料(36ヵ月) \30,910 \30,910

\237,510 \235,310

諸費用

登録・納車費用・リサイクル関連等を含む \79,940 \82,180
合計 \3,500,420 \3,499,295
 下取額 - \442,980 - \310,000
 値引額  - \307,440 - \340,295
支払い合計 \2,750,000 \2,849,000
 

 でも、あと1・2週間、粘っても良かったかのなぁ...

 そうそう。その日早めに、ホンダに電話しておいた。これをしておかないと、絶対、夜来られちゃいそうなので。
 「フッフッフ...みけねこです。トヨタでVOXYを買っちゃいましたので。フッフッフのフ」

 −1週間後−(つまり今日のことじゃ)

 今朝の新聞の広告には、ネッツ大決算の文字が躍っていた。純正ナビだと10万円引、ダイヤモンドコート無料、自動車用品5万円サービスとか、景気のいい言葉が並んでおる。ぐにょ〜

9月18日(木) 〜納車日決定す〜

 今日、おネッツの係長から電話があったそうだ。
 24日にネッツに届くので、ETCをくっつけたりして、今月27日大安吉日土曜日午前中納車。おお、やったね?しかも、納車手数料をもらっているので、特別大サービスでわざわざ我が家までVOXYを運んできてく ださるそうだ。なんて親切なネッツなんでしょう!

 先週の木曜から続いていたクンクンの風邪もようやく抜けてきたようだ。木金土日と高熱を発し、月火水と咳き込んでいたのだが、今夜は気持ちよく寝ている。

10月5日(日) 〜大安吉日

さらば、ストリーム ようこそ、VOXY

 大安吉日、10月27日(土)。本日はいよいよVOXYの納車の日。クンクンは、髪の毛のないオニーサンが来ると、朝からコーフン気味なのである。

 パルパル号から荷物を下ろし、例のスタッドレスタイヤ4本を積み込む・・・6年間ご苦労さま。たった6年で乗り換えなんて移り気なオーナーで申し訳ない。クンクンも仕方ないなァと肩をすくめた。

 10時半、ぷっぷっぷ〜。2階の窓から見下ろすと、ヨタヨタと白っぽい車が我が家の駐車場にバックしてくるではないか。ケシカラン!VOXYが入ってこれるよう、わざわざストリームをお隣の駐車場を借りて移動しておいたのに──と、もちろん、それはVOXYだった。

 輝くような頭じゃなかった笑みを浮かべ、降り立ったはネッツの係長である。笑みを浮かべるのも無理はない。ロクに値引きする前に、こんなにあっさり言いくるめられて買ってくれるカモネギなど世の中に、そうたんとはいないからである。

 手続きはすぐに終わるのかと思ったら、結構時間がかかった。まずは操作説明からである。「エー。この踏み板をぐいと踏むと、車輪と呼ばれる四つの円盤が自動的に回転して進むことが出来ます」「フムフム」「これがハンドルでして、ホラ、このように左右に回すと」「ほう、それはそれは」・・・(大して聞くべきところはないのだ)。それから、さらに書類に判子をおしたり、サインをしたり・・・最後に、手の切れるようなゲンナマ、2,250,000円と、ETC付替費用9,990円を支払った。

 これが、VOXYが我が家にやって来た顛末である。
 名前はまだ無い・・・ボルボル号にすべきか、フロントの形からデコちゃん号にでもすべきか、まだ決めてはいないのだ。 

11月25日(火) 〜快適化計画始動〜

 本購入記もかなり間があいてしまった。 理由は、購入する前の検討時点ではいろいろ参画していても、買ってしまえば運転手は彼女。みけねこが運転することは土日くらいという一言に尽きる。ナビの説明書を読みかけたのだが、それも数ページばかり読んだっきり。熱意ないのである。

 燃費は、平均リッター10キロ程度。これは期待はずれだったが、用途のメインが渋滞通勤ばっかなので仕方ない。
 一般道におけるパワーは十二分で、「おおっ」と思うほどにトルクフル。高速道路となるとその印象は一転。やっぱ、2,000ccのミニバンらしく苦しいわ〜。しかし何よりポイントは、その視界の高さにある。地べたをゴキブリのようにヒコヒコ這い回っているセダンを見下ろしながら運転することの快適さよ。フフフ、虫ケラ共め・・・と、トラックの運転手が傍若無人な運転をする理由がなんとなく分かるのだ。

 さて。いよいよ、ヴォクシー ZS“煌”快適化計画に手をつけることにしよう。なんと言ってもこれから10年は乗りますからナ。

11月26日(水) 〜エンジンスターター〜

 カーメイト TE-W22PS + TE202(ドアロックコード)

 11月13日(木)購入。オートバックスにて、TE-W22PSが22,410円+ドアロックコードTE202が926円+取付工賃が11,550円の合計34,886円也。煌の場合は、ハーネス不要。

 ウウウと唸りたくなるくらい高かったが、屋根付き駐車場のない我が家にとって、(冬期の)エンジンスターターは、是非とも必要なアイテム。ウィンドウの霜を前もって吹き飛ばして、車内を暖めておき、(それでなくても毎朝保育園に行きたがらない)クンクンを、せめて暖かく保育園に送り届けるためにはね。
 オートバックスで取り付けに3時間かかるとのことだったが、1時間40分ほどで終わった。ついでに、ダッシュボード上のETCのカードリーダの場所をちょっと移動してもらった(最初、目のドまん前につけちまったので)が、そちらはサービス。ワーイ!

11月30日(木) 〜テレビ&ナビキット〜

 データシステム TV-NAVI KIT TTN-43

 12月1日(月)購入。オートバックスにて、TV-NAVI KIT TTN-43が24,990円+取付工賃が5,250円の合計30,240円也。

 これまた高けー!パルパルに乗ってた時も常々思っていたのだが、純正ナビの場合、同乗者までもが運転中のナビが操作出来ないようになっているのは、大きなお世話小さな親切。特に、子供に見せたいのにテレビが写らないなんて許し難し。それにつけても、これが社外ナビだったらなぁ・・・とね。
 で、ヴォクシー ZS“煌”快適化計画を実現するために、ついに付けることにしたのだ。ヒッヒッヒ...運転中に酒をかっくらいながらのDVD操作もオーケー問題なしだ。ウィ〜ゲェェップ〜。ハンドルが震えるぜハート。燃え尽きるほどヒート。

 ──な〜んて書くと、この手の炎上ネタ探しに(まったく暇なことで)巡回している椰子にすぐ見つかり、「酔っぱらってハンドルもロクに握れない犯罪者ハケーン」とか2ちゃんで袋だたきされるので、最近ではこんな軽い冗談さえウカウカ書けないのだが、幸いと云うかパルパルは余りにマイナーサイト。幸いと云うべきか、悲しむべきと云うべきか。

12月30日(火) 〜スタッドレスタイヤ〜

 これ、半月前に書いておいたものですけど...

  ご存じのようにみけねこは亜熱帯に住んでいる。今日も暑くてまいっちゃったよアッチチ!アチ・・・と郷ひろみじゃあるまいし、ホント言うと豪雪地帯に住んでるんだ。ハンドルが無くたってなんとかなるが、スタッドレスタイヤだけは買わねばならぬ。
 しかし、ヴォクシー ZS“煌”はタイヤサイズが205/60R16と世にも珍しいサイズであり、これ を探すのは砂漠で生息するイルカを見つけるより難事である。見つけたとしても クソ高いときてる。ホントは安心の定番・ブリヂストンのREVO2あたりがいいと思ったが、これは目の玉がピョンと飛び出して目玉おやじになっちゃうくらい超高い。

 ならば、激安韓国タイヤでイイヤとも思ったのだが、これ安いには安いが、滑る落ちる転ぶと受験生もピックリの評判の悪さなのだ。生命保険にたっぷり加入した後、死にたくなったらそれを買うといいらしい。
 そこで目を付けたのがピレリのアイスストーム・キューブ(ICESTORM3)。製造しているのは安心の国産TOYOタイヤであり、値段のわりにゃまずまずの性能らしい。で、近隣のタイヤショップを一通り回った後、アルミホイール付き4本セットを通販で買った。79,800円也と、やっぱり通販の方が1万くらい安かった。

 さてその雪上性能の程はと云うと、まだまだ報告は出来ない──それというのも、まだ部屋の中に転がしてあるもんですからね。
 買ったはいいですが、交換が実に面倒ですなァ。

1月25日(日) VOXY冬の旅

快晴が・・・一時間後には ・・・吹雪じゃ。ヒー

 12月27日(土)。肌寒くはあっても青空は透き通るように広がり、雲ひとつなしのお出かけ日より。

 ピレリのスタッドレスタイヤは乾燥した路面でも結構いけるという噂だったがが、なるほど静かでノーマルと比べてそれほど違和感がない感じではある。でも雪道の走破性能こそがスタッドレスの本領発揮ですけどね。

 ──(途中50行省略)──国道4号に近づいたあたりから、田んぼや家の影の部分の所々にちらほらと白いものが 見え隠れしだした。残雪だ。何日か前に少し降ったのだろうか?
 ナビの目的地設定は”那須どうぶつ王国”。ホテルより上・スキー場より下なので、雪遊びするくらいの雪はなんとかあるだろうと思ってどんどん進んだら、なんか急に道路が白くなってき おった。
 フッフッフ。こうでなくちゃ。スタッドレスVOXYの威力を見よ!と喜ぶもつかの間。どんどん真っ白になり、しかも雪がバンバン降ってきおったのである。しかも、このトヨタの最新鋭純正ナビの云うことを信頼して走っていたら、どうも道が違う!これ、険しい山越えの大回りの道じゃん。役立たず ナビめが!うわっ急坂がアイスバーン状態。ヒーヒー!

早すぎたホテル到着 駐車場のVOXY
クンクンの落ちた穴

 ──てなワケでボクタチは、”那須どうぶつ王国”をサッサとあきらめホテルへ直行したのであった。まだ時間も早いのでチェックインは待ち状態。ホテルの側で軽く(吹雪の中)雪遊びタイムをとることと した。

 クンクンはTVで覚えたとおり小さな雪玉を転がしだした。TVではあっという間に雪玉は大きくなって雪だるまを作れるものだが、現実はそう簡単にはいかない。特に降り立てホヤホヤ(この表現は正しいでしょうか)のパウダースノーは ね。どんどん転がしていったクンクンは、ズボリと積雪に隠されていた池に嵌っちゃったのである。可愛そうにクンクンは...おっと、これは旅行記じゃありませんでしたな。──(途中100行省略)──その話はここまで。

 一日中、雪はガンガン降り続いた・・・。

 まあ、まだまだノーマルタイヤを履いている車もあるし、スタッドレスなら大丈夫に決まってる(と自分自身に言い聞かせた)。夜になればいい加減降り止むかと思ったが、 雪のやつめ。さらにしつこくドバドバ降り続いたのである。

 12月28日(日) 翌朝。窓から外を見るとウェー。スキー場のゲレンデかと一瞬思っちゃった。

ホテルの人ありがとう
枯山水の世界が広がっていた

 外は一面灰世界(銀世界とはとても云えん)。しかも雪がガシガシ舞っておる。我がVOXYはどうなったかと窓から駐車場を見おろすと、スキー場のコブ斜面みたいなところでホテルの人が棒でコブをゴシゴシこすっていた・・・コブの中から出て来たのは、れれっ!車じゃん。ホテルの人はウィンドウのところの雪を次から次へ落としてくれたが、落とすそばからまた雪が積もっていく。

 朝食を食べた後、雪のぱらつく中、ボクタチはフロントで雪かき棒を借りてVOXYのところへ。さっきホテルの人がかいてくれたウィンドウのところさえ、もう雪がたんまり積もっている。そこ以外は雪だるまカーだ。
 そこでクンクンは昨日の事故で中断した雪遊びを思いっきり堪能し、みけねこはVOXYの雪かき。なんかあたりの車はいつの間にかチェーンが巻き付いているじゃないか。
 昨日、ノーマルタイヤだったので、密かに安心していた隣の「わ」ナンバーの車のファミリーもチェーンをせっせと巻いている真っ最中。ホテルの前の道路の向こうでは雪だまりから脱出しようとギュルギュル前輪をむなしく回転させている車が。道の先の方では、立ち往生している車がいて、数台の車が数珠つなぎ状態だ。何ともイヤな予感である。こんなことならVOXYじゃなくて雪上車の方で来るべきだった。あるいはチェーンを持ってくるとか。

 ホテルの前を雪かきしている従業員さんに声をかけてみた。従業員さん曰く。「スタッドレス履いてれば大丈夫じゃないかな」「降りる道は大渋滞となっているらしい」「四駆じゃないの?FFはダメだよ。雪にはFRの方がいいんだ」「今から帰るより、午後になって帰った方が安全」とのことだった。
 ありがたい忠告をいただき、プールでしばらく遊ぶこととする。

ありえねぇ!このダルマは れ?ウチのVOXYだった クンクンは雪玉作りに精を出し さて。プールはというと こんな感じだったの

 ──(途中150行省略)──
 
 午後2時、そろそろ帰る時刻だ。車が結構走ったせいでホテルの前の道路はジャリジャリだが、あまり雪が減っている気はしない。さっきクンクンが作った小さな雪だるまは、車に引かれない場所に移動させてバイバーイ。クンクンはチャイルドシートに座るや熟睡してしまった。そりゃ、この二日間思いっきり遊びましたからね。

 慎重に慎重に・・・県道へ上る細道の最後の坂も、タイヤは確実にグリップした。県道に出ると通りが激しいせいか想像以上に雪が溶けている。しかしここで安心してはなるまいと、長い下り坂を進むと車が二台ばかりスリップして道端に立ち往生しているシーンに出くわした。たぶん午前中、早くに出発した車なのかなぁ?

クンクンの雪だるまバイバイ 立ち往生しているストリーム 雪はどんどん減り 「お菓子の城」まで降りるともう クンクン面白かったね

 下るにつれ、雪は急激に減っていき、ものの10分ほど下ると、道路の雪はすっかり夢のように消え失せてしまった。

 その後もクンクンは思い出したようによく、またホテルにお泊まりに行きたいと、いつもいつもせがむのである。
 (パパとママにお金と時間があれば、いずれまた──)

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この後も・・・もちろん続きます。本文は,メインページ「パルパルのお気に入り」の不定期日記に連載したものを随時移しています。


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