そのものズバリの英語のジョーク集(アメリカンジョーク?)。随時更新中!
 

第一集 1〜50話


50愛しい君へ...

ミケノビッチは,恋人の誕生日のプレゼントを探しにデパートに出かけた。彼女とはつき合い始めたばかりなので,いろいろ考えた結果,手袋をプレゼントすることに決めたのである。これなら,ちょっとロマンチックだし,かといって馴れ馴れしすぎるということもないというもの。
デパートに行くと,彼女の妹とばったり会ったので,買い物に付き添ってもらうこととなった。そして,彼は手袋を,彼女の妹は自分用のパンティーを買ったのだが,店員がうっかりそれを逆に包装してしまったのである。
そんなこととはつゆとも知らず,ミケノビッチは,次の手紙を同封して彼女にプレゼントを贈ったのであった。

愛しい君へ
この間,デートしている時,君が何もつけていないのに気づいたので,このプレゼントを贈ります。君の妹といっしょに選んだのですが,彼女は,脱ぐのが簡単な短いのがいいと言うので,もっともだと思い,これを選びました。
真ん中のところに,微妙な色の濃淡があると思います。店員の女の子が,ここ数週間,同じものをつけていると言うので,見せてもらったのですが,それは殆ど汚れが目立ちませんでした。ついでに,その子に,試着してもらったら,結構いけてるなと思いました。
そうそう。それを脱いだ後,片づける前に息を吹き込んでおくといいらしいです。そうしないと,中がしめっちゃうらしいですからね。
今度逢うときは,是非それをつけてきてください。これから何回,それにキスすることかと思います。

PS.実は,ちょっと恥ずかしいけど,自分用にもお揃いのものを買いました。


49500ドルのランジェリー

ミケノビッチが,妻の誕生日のプレゼントを買いに高級ブティックに出かけた。
「この薄いランジェリーはいくらかね?」
「200ドルです」と店員。
「もっと薄いやつはないかね?」
「こちらは300ドルですが」
「それより薄いやつだ」
「これが当店にある最も薄いやつです。500ドルとちょっとお高めになっておりますが」

男は,それを買い,家に帰ると妻にプレゼントして言ったのであった。
「部屋でこれを着けてきて,ポーズをとってくれないかい」
彼女は,寝室に行って箱を開けるとイタズラ心がわいてきたのであった。「こんなすごいシースルーなら,着ないのといっしょだわ。彼には絶対に分からないでしょうね」
そして,彼女は裸のまま夫のところに行って,ポーズを取った。「どうかしら?」

しばらく,黙って見ていたミケノビッチは言った。「500ドルもしたってのに,しわくちゃじゃないか!アイロンもかけないで商品を売るなんて,とんでもない店だ」


48ベッドの下のエロ本

母親がミケノビッチの部屋を掃除していると,ベッドの下から多量のSMの本が出てきた。めくってみると,息子はどうもMらしい。
ひどく動揺してしまった母親は,父親が帰ってくると,その本を見せて相談することにした。
「いったい,どうしたらいいのかしら?」

「うむ」父親が答えた。「やつを叩いちゃいけないことだけは確かだ」


47俗物の条件

青年実業家のミケノビッチがBMWから降りようとした時,猛スピードの車がぶつかってきて,ドアをもぎ取って,逃げていってしまった。
駆けつけた警官に対し,ミケノビッチは不平たらたらに言った。「オレのBMW,見てくださいよ。買ったばかりだってのに,こんなにしやがって,いくらしたと思うんだ。せっかくピカピカに磨いていたのに。畜生・・・」
「君の気持ちはよく分かったよ」警官は,青年実業家の長いグチを遮った。「それにしても君は物にこだわりすぎじゃないのかね。BMWのドアはともかく,君の左腕もなくなっているのに気づかないのかね?」

「何ですって!」自分の左腕が肘のところから取れてしまったのに初めて気づいたミケノビッチは叫んだ。「オレのロレックスは,どこいっちまったんだ?」


46真の怪力の持ち主

そのバーのバーテンは無双の怪力男だった。バーテンがグラスに絞ったレモンから,客が一滴でも果汁が絞れたら千ドルの賞金を出すといつも自慢していたのである。
もちろん今まで,力自慢の数多くの人が挑戦したが,誰も千ドルを手に入れることが出来なかった。
ある日,分厚いメガネをかけた背を丸めた小男がバーに入ってきて,キーキーとした甲高い声で言った。
「わたしもその賭けをやっていいですか?」

周囲に笑い声がわき起こり,ニヤニヤしたバーテンは黙ってレモンの絞りかすを小男に渡した。
しかし,笑い声は,この男の握りしめた拳から果汁が1滴2滴としたたり落ちるてくると,シーンと静まりかえってしまった。結局のところ,小男はなんと30滴も絞ったのである!
驚愕したバーテンは千ドルを小男に払うと,敬意を込めて問いかけた。
「あなたは何をなさっている方ですか。木こりとか,もしかして何か武道でも?」

小男は答えた。「わたしは税務署に勤めています」


45無人島の男

船が難破し,ミケノビッチと彼の犬は小さな無人島に流れ着いた。歩いてほんの数時間で1周できる島には,ココナッツと羊しかいなかった。
1ヶ月後,ミケノビッチは滋養たっぷりのココナッツを飲みながら,草をはむ羊のたわわなお尻を見ていた。清潔そうだし,ぽってりとして安産型だ・・・。健康な男性であるミケノビッチは,ついにがまんできなくなり,羊に襲いかかろうとした。
しかし,彼の愛犬がミケノビッチの足に飛びつき,必死で彼を引き留めた。ハッと正気に戻った男は,愚かなまねをしないで済んだと心から愛犬に感謝したのであった。その後も,ミケノビッチは妄想にとりつかれて,何度も羊に襲いかかろうとしたが,その度に犬は彼を引き留めてくれたのであった。

そして1ヶ月後,救命ボートに乗った美しい娘が無人島にたどり着いた。息も絶え絶えだった彼女をミケノビッチは必死で看病し,数日後には娘はすっかり元気になったのである。
その晩,彼女は,感謝の思いを込めて彼にこう言った。「あなたは,わたくしの命の恩人です。どうか私をあなたの好きにしてください」
「ほんとにいいんだね?」男は,期待を込めて少女を見つめた。
「はい」少女は頬をそめて答えた。
「そうか」ミケノビッチは喜んで叫んだ。「じゃ,オレが羊を襲う間,あのクソ犬を押さえといてくれ」


44カクテルの意味

ミケノビッチは,背中を丸めて目の前のカクテルをただ眺めながらバーのカウンターにじっと座っていた。
すると,暴れ者で有名な大男がやってきて,ミケノビッチの目の前の飲み物を奪い取るや,グッと飲み干してしまったのである。
ミケノビッチは,泣き出してしまった。
さすがに気まずい思いをした大男は,「おい。何を泣いてやがんだ。大の男たるもんが情けねぇ」と言った。
「ついに,会社がつぶれちまったんだ。それを知った女房は,全財産を持ち出した挙げ句,男と家出しちまった」ミケノビッチは,泣きながら答えた。「それで,このバーに来て,死のうと考えていたら,あんたがオレの毒を飲んじまったんだよ」


43大尉とラクダ

砂漠の部隊に転属になったミケノビッチ大尉は,さっそく軍曹に基地内を案内してもらうこととした。兵舎の裏に怪しげなラクダが一頭つながれているのを不思議がった大尉に,軍曹はこう説明した。
「は。大尉どの。いつもつないでいるわけではありませんが,兵隊どもがムラムラとする時がありまして,その時にこのラクダを使っているわけであります」
少し顔をしかめたミケノビッチだったが,思い直してこう答えた。「フム・・・まあ,それで兵隊の志気が保たれるなら,私としても別に問題にするつもりはない」

その基地で2週間ほど過ぎたある日,ついにミケノビッチは我慢ならなくなって,例の軍曹に命じた。「おい。あのラクダを連れて来い」
大尉は,自分の部屋にラクダを連れ込むと,心ゆくまではげんだのである。
2時間後,ラクダを連れ戻しに来た軍曹に対して,大尉は気まずい思いを隠そうと,わざとぶっきらぼうに尋ねてみた。
「思ったより悪くなかったぞ。人間の女より良かったかもしれん。ところで,君も兵隊達と同様,ラクダを使っているのかね?」

軍曹は答えた。「は。大尉どの。わたくしも兵隊どもも,街へ女に逢いに行くのに使っているであります」


42無神論者

若い女性が悲しそうな顔で家に帰ってくると,母親にこう言った。
「さっき,ミケノビッチさんからプロポーズされたの」
「じゃあ,どうしてそんな悲しい顔をしているんだい?」
「だって,彼は無神論者なの。地獄なんて存在しない。クソクラエなんて言うのよ」
「あら。それなら,なおさらOKしなさいな」母親は答えた。「二人で彼に地獄があることを分からせてあげましょうよ」


41大航海時代

大航海時代。これは,海原を航海する船は,帆船が主流だった頃のお話である。

その船は,今にも一隻の海賊船に襲われようとしていた。しかし,ミケノビッチ船長は副長に「オレの赤いシャツを持って来い!」と叫び,船長はそのシャツを着るや,獅子奮迅の働きで,多数の死傷者を出しながらも海賊達を追い払ったのである。
次の週,二隻の海賊船が襲ってきた。やはり船長は,例の赤いシャツを持って来させて,さらに多くの死傷者を出しながらも,海賊船を追い払うのに成功したのであった。
その晩のささやかな祝賀会で,新入りの水兵が,船長におそるおそる尋ねてみた。
「あの。船長はなぜ戦いの時に赤いシャツをお召しになるんですか」
「ウム」ミケノビッチ船長は生意気な水兵をジロリと睨みつけながら言った。「わしが戦いで傷を負っても,赤いシャツが血を隠してくれる。船員どもが怖じ気づくことなく,戦うためじゃ」
水兵をはじめ,それを聞いた男達は,自分たちの剛毅な船長を心から頼もしく思ったのであった。

次の日の明け方,今度は十隻の海賊船が近づいてきた。戦い慣れた船員たちも,さすがに押し黙って船長を見上げた。ミケノビッチ船長は,いつものように平静な面もちでどなった。
「おい。オレの茶色いズボンを持って来い!」


40破滅の時

このジョークは,数年前だったらとても面白いハズだったんですが,旬を過ぎてしまったものです。ジョークの命は基本的に短いという証左でしょうか。

神さまの晩餐にクリントン大統領とエリツィン大統領と,そしてビル・ゲ○ツが招待された。 
神はこう言われた。「今日集まってもらったのは,他でもない。お前たち地上で最も重要な三人に,私のメッセージを伝えるためなのだ。明日,私は地球を滅ぼすことにしたのだ」
驚愕した三人はそれぞれ地上に戻り,この怖ろしい知らせを人々に伝えることにした。

エリツィンは側近を集めてこう言った。「二つの悪いニュースがある。一つは神は本当に存在するということだ。今でも信じられん・・・。もう一つは,明日地球が滅びるということだ」

クリントンは緊急に閣僚を集めてこう言った。「良いニュースと悪いニュースがある。良いニュースは,神が本当に存在するということ。全能の神に栄光あれ!悪いニュースは,明日地球が滅びるということだ」

ビルは,マイク○ソフトに戻るとプログラマーを集めてこう言った。「二つの良いニュースがある。一つは,私が地球で最も重要な3人のうちの一人であるということ。もう一つは,我々はもう西暦2000年問題を解決しなくて良くなったということだ」


39天国と地獄

マイク○ソフト社の会長ビル・ゲ○ツは,交通事故で死んでしまった。そして,彼の魂は神の御前に召されたのであった。
「ビルよ。私はいささか迷っているのだ」神は言われた。「君を天国に送ったものか,地獄に送ったものかと。君は,世界にコンピュータを普及させ,社会の発展に貢献した。しかし,一方でウィンドウズとかいうとんでもないOSを作ったからなあ。そこで,どちらに行きたいか君に選んでもらうことに決めたよ」
何事にも慎重なビルは尋ねてみた。「天国と地獄は,それぞれどのようなところなのでしょうか。神よ」
「もっともな質問だ」神は言われた。「それでは,両方を見せてあげよう。その上で決めるがいい。まずは地獄からだ」

・・・ビルの眼前に地獄の風景が広がった。そこは青い海に美しい白い砂浜が広がり,さんさんと降りそそぐ太陽のもと,たくさんの美しい女性が泳いだり,走ったりして戯れていた。
「これは素晴らしい」ビルは叫んだ。「これが地獄なら,天国はどんなところか楽しみです」
「次は天国だ」神の声がして,次の瞬間,ビルは天国をながめていた。そこは,雲の上で天使が舞い,音楽を奏でていた。
ビルは,しばらく考えて意を決した。天国も悪くはないが,いささか退屈そうである。「神よ。私は地獄に行きたいと思います」

2週間後,神は地上のコンピュータの天才の様子を見にいくことにした。神が地獄に着くと,ビルは暗い洞窟のなかで悪魔の拷問を受けている真っ最中であった。
「調子はどうだね」神はビルに問いかけた。
ビルは,苦痛と失望をにじませた声で答えた。「神よ。前に見せてくれた地獄とは全然違うじゃないですか。あの場所は地獄のどこにあるんですか。青い海と美女のいるあの場所は?」

神はしばらく眉にしわを寄せて考えておられたが,はたと手を打った。「・・・そうか。もしかしてスクリーンセーバーが起動していたらしい」


38プールでするもの?

ミケノビッチが,プールの監視員に注意された。
「プールにおしっこしちゃダメだよ」
「それはそうだが」ミケノビッチは主張した。「プールじゃ,みんな小便してるってもんじゃないか」

「確かにそうかも知れない」監視員は認めた。「しかし,飛び込み台からしてるやつは,そうはいないよ」


37女の喜び

その旅客機は,今にも墜落しようとしていた。エンジンは火を噴き,もはや時間の問題である。あと何分か,何十分か・・・。
一人の女性の乗客が狂ったように立ち上がった。
「もし死ぬのなら,女を感じながら死にたいわ!」
そして,彼女は,服を全部脱ぎ,叫んだ。「この飛行機の中に私を女として感じさせてくれる逞しい男性はいるかしら?」

頭を膝の間につっこんでいた乗客達の中で,一人の男が雄々しくも立ち上がって,シャツを脱いだ。

「よし。これにアイロンをかけろ」


36面接の問題

学校を卒業したばかりのミケノビッチは,かなり給料がいい会社の面接を受けに行った。
面接官は,彼に学歴とかいろいろ質問した後,最後に「3×7はいくつだね?」と質問した。
ミケノビッチは,「ええと。22です」と答えたのだが,帰ってから計算してみると,案の定間違い。これじゃ,内定は無理だなと思ったのであった。
ところが,2週間後,その会社から採用通知が来たのである。
さっそくその会社に出向いたミケノビッチだが,その面接官に出会ったので,「あの計算を間違えたのに,どうして採用してくれたのですか」と聞いてみた。
すると,面接官は肩をすくめてこう言った。
「君が一番正解に近かったからだよ」


35少年と大統領

少年ミケノビッチは,どうしてもテレビゲーム機が欲しくて,神さまに100ドルくれるように手紙を書くことにした。
神さま宛の手紙を受け取った郵便局は,それを政府に発送し,大統領補佐官は,その無邪気な手紙が大統領を喜ばせるだろうと,多くの大統領宛の手紙の束にそれをもぐり込ませたのであった。
それを読んだ大統領は,ほほえましく思って,秘書に命じて,その少年に5ドルだけ贈ってやることにした。
小さな少年には,5ドルだけだって大金ですものね。

ミケノビッチ少年は,5ドルの現金書留に大喜びして,神さまにお礼の手紙を書くことにした。

はいけい 神さま
おかねを,どうもありがとうございました。
あなたさまは,せいふをつうじて,おかねをおおくりくださいましたが,いつものことながら,あのカスどもが95ドルも,ぜいきんをさしひいてしまいました。

けいぐ


3440年目の結婚記念日に

ミケノビッチ夫妻が結婚してから今日は40年目の記念日。
二人が結婚した時,ミケノビッチは新妻に言った。「二人の幸せのために,ひとつだけ約束しておくれ。ベットの下の箱の中身を決して見ないとね」

そして,その約束を長い間守ってきた妻であったが,40年目の今日,ついに好奇心を抑えきれず,その箱を開けてしまったのである。
・・・箱の中には,3個のアキカンと1874ドル25セントの現金が入っていた。彼女は,ミケノビッチが仕事から帰ってくると,潔く自分の行動を白状し,約束を破ったことを詫びたのであった。

「この長の年月,よく約束を守ってくれたね。あやまることなんかないよ」老夫は言った。「君に告白する時が,いよいよやって来たようだ」
夫の話は,自分は浮気をする度に箱の中にアキカンを入れて,二度と浮気をすまいと心に誓っていたということだった。
「まあ」妻はショックを受けて叫んだ。「でも,40年の間で3回というのも,そんなにひどいわけでもないかも知れないわ。あなたの性格を考えると」
二人は抱き合い,仲直りをしたのであった。

少しして,老妻は尋ねた。「そう言えば,あの箱に入っていたお金はなんだったの?」
「ウム」ミケノビッチは答えた。「オレが環境問題についてうるさいのは知っているだろう?あの箱がアキカンでいっぱいになる度に,リサイクルセンターでお金に換えてもらっていたんだ」


33選択の理由

ミケノビッチは3人の恋人がいた。彼女達は,容姿,性格,それぞれ甲乙つけがたく,ミケノビッチは,誰と結婚したものかひどく悩んでしまったのである。そこで,一計を案じたミケノビッチは,それぞれの女性に5千ドルを渡し,その使い方で結婚相手を決めることにしたのだった。

最初の女性は,5千ドルで高価な服や宝石などを買い,美容室に行って自分をさらに美しく磨き上げた。
「私は,あなたのために,美しくなるためにお金を使ったの」

次の女性は,そのお金で大学に入って教養を高め,また料理専門教室に通い,家事全般についての技能を身につけた。
「私は,あなたにとって,結婚生活がすばらしいものになるためにお金を使ったの」

最後の女性は,5千ドルを株に投資し,上手な運用でそのお金を倍に増やした。
「私は,あなたのお金を無駄にしないで,将来のために投資したの」

ミケノビッチは,ジックリとそれぞれの女性の行動について考えをめぐらせた。
そして・・・彼は,一番おっぱいのデカイ女性と結婚した。


32千鳥足でカエル

一晩中パブで飲んでいたミケノビッチ。しかし夜半を過ぎて,バーデンに「閉店です」と言われてしまった。
「分かったよ。ヒック」立ち上がろうとした彼だったが,すごいめまいがして倒れてしまった。ようようの思いで外まで這い出したミケノビッチ。外の新鮮な空気を吸って,今度こそは大丈夫と,またまた立ち上がろうとしたが,身体に力が入らなくて,ヘナヘナとなってしまった。「なんてこったい!ヒック」やむなく,彼は四つん這いの千鳥足!?で,なんと5キロも離れた家までたどり着いたのである。そして玄関を開けて階段を這うように登ると,ベッドに倒れてそのままグーグー寝てしまったのであった。
「あんた!また飲んだくれてたのね」妻の怒鳴り声で目が覚めたミケノビッチは,こう聞いた。「なんで分かったんだ?」
「パブから電話があったのよ。あんたが車椅子をまた忘れてったって」


31短くてピンクでシワシワのもの?

娘の結婚式の準備で,母親は娘に頼まれて,長くて黒いネグリジェを買っておくはずだった。ところが,うっかり者の母親は最後の最後になって,大慌てでピンクの短いネグリジェを買って,スーツケースに詰め込んだのである。
結婚式の後,新郎新婦はホテルの部屋に入った。先にシャワーをあびることになった新郎は,恥ずかしがって「ぜったい覗かないでね」と新婦に言った。
新婦はその間,スーツケースを開けて,ネグリジェを取り出したところ,それはぐちゃぐちゃに丸まっていたのであった。
「まあ!短くてピンクでシワシワだわ!」
それを聞いた新郎はお風呂の中で叫んだ。「覗くなっていっただろ」


30誕生日の幸せ

今日はミケノビッチの誕生日。まあ,いまさら誕生日が嬉しい歳ってわけでもなかったが,妻くらいは「誕生日おめでとう」と言ってくれるだとうと期待していたのだった。しかし,妻からは「おめでとう」どころか,「おはよう」の言葉さえなかったのである。
「フン」いささか気分を損ねたミケノビッチだった。でも,子供達は誕生日を覚えてくれているさ・・・。ところが,子供達までミケノビッチに目もくれず学校に行ってしまったのである。

そして,(少し不機嫌な)ミケノビッチは,電車に乗って会社の自分のオフィスに向かった。
「おはよう」部屋に入ると,彼の秘書のマリリンは,「ボス。誕生日おめでとうございます」と,とろけるような笑顔で言ってくれた。
自分の誕生日を覚えてくれた人がいたことに,すっかり機嫌が良くなった彼に,秘書が話しかけた。
「今日はあなたのお誕生日ですから,二人で昼食に出かけませんか?いいお店見つけましたの」
彼は,秘書からこんな風に誘われたことのなかったので,内心驚きつつも,秘書のお勧めのちょっと遠くのレストランで二人っきりの食事を楽しんだのであった。

食べ終えると,マリリンはミケノビッチの目を見つめながら言った。「今日は予定は入っておりませんし,オフィスに戻らなくてもいいんじゃありません?」
「うむ。そうだな・・・」
「私のアパートがすぐ近くなんです。寄ってくださいませんか?」

少しためらったミケノビッチだったが,結局,二人は彼女のアパートに行った。そして,マティーニを飲んだ後,彼女はこう言った。
「あの。よければ,寝室に行って楽な格好をしてこようと思いますの。待っていてくださいます?」
「いいとも!」興奮したミケノビッチは答えた。
しばらくすると,彼女は戻ってきた。大きなケーキと,ミケノビッチの妻,子供達といっしょに,「ハッピバースデー」を歌いながら。

・・・彼は大喜びしただろう。もし,自分がパンツを脱いでいなかったら。


29ジュニアの発見...

ジュニア:「パパ。ひとつ聞いてもいい?」
ミケノビッチ:「なんだい」
ジュニア:「国の仕組みってどうなってるの?」
ミケノビッチ:「いい質問だ。よし。うちの家族を例にとってみよう。パパはお金を稼ぐから”経営者”だ。ママは家計を管理してるから”政府”だ。そして,パパとママに面倒を見てもらっているお前は”国民”だね。ウチで働いているメイドのミニーは”労働者”だ。赤ちゃんは・・・そう,”未来”だね。国の仕組みってこんな感じだよ」
ジュニア:「うーん。よく分からないや」

その夜,赤ん坊がおもらしをして,ひどく泣いていた。ジュニアは両親に知らせようと寝室に行ったが,ママが熟睡していただけだった。そこで,メイドの部屋に行った彼は,ドアの隙間からパパとミニーがベッドの上で夢中になっているのを見た。
しかたなく,ジュニアは自分の部屋に戻って寝てしまった。

次の朝・・・。
ジュニア:「やっと国の仕組みって分かったんだ」
ミケノビッチ:「ほう。えらいな。どれ,説明してごらん」
ジュニア:「ええとね。”経営者”が”労働者”をやっつけている間,”政府”は眠りこけているんだ。そして,”国民”は完全に無視されて,”未来”はクソまみれなんだよ」


28お母さんと子ラクダ

そろそろ,子ラクダに世の中の事柄を教えようと思い立ったラクダのお母さんは,「疑問を持つのはとても大事なことなのよ。なんでも聞いてごらん」と言ってみた。
さっそく,子ラクダは後ろ足をパタパタさせながら聞いてみた。「ボクの足って,大きな3つの指があるんだけど,どうしてなの?」
「それはね。砂漠を歩く時に,すべらないでしっかりと歩くためにそうなってるのよ」
「そうなんだあ」子ラクダは感心して言った。

今度は,子ラクダは目をパチパチさせながら聞いた。「ボクの睫毛ってどうしてこんなに長いの?」
お母さんはにっこりして答えた。「それはね。砂漠を歩く時,砂嵐で目に砂が入らないようになのよ」
「わかったあ」と子ラクダは叫んだ。しばらくして,また子ラクダは聞いてみた。

「ボクの背中のこぶは,なんのためにあるの」
「それはね」お母さんラクダは,子ラクダがおりこうなのに喜びながら答えた。「砂漠を歩く時,水がなくて困らないように,こぶの中に水を入れておくためなのよ」

「そうかあ〜。ボクタチの身体ってすっごく便利なんだ〜!!!」子ラクダは大喜びで叫び立てた。「砂漠ですべらないための足と,砂嵐でも砂が目に入らない睫毛と,砂漠で飲み水に困らないためのこぶなんだね!・・・でもママ・・・」
今度はどんな質問なんだろうと思いながら,お母さんラクダは答えた。「なあに?坊や」

「・・・なんでボクタチは,上野動物園にいるの?」


27オウムの改心

チャーリーが飼っているオウムは,最近ますます生意気になってしまった。態度もでかく,口に出すのは卑猥な言葉か罵り言葉ばかり。これではいけないと思ったミケノビッチは,丁寧な言葉で話しかけ,清らかな音楽を聴かせたりしたが,オウムの態度はさらに悪くなっただけであった。「このイ○ポ野郎!クワックワックワッ!」
ついに頭にきたチャーリーは,オウムの頭を冷やしてやろうと思って,冷蔵庫の中に閉じこめてしまった。最初は大騒ぎしていたオウムだったが,しばらくすると急に静かになってしまった。

数分後。これはやりすぎたかと後悔したミケノビッチは,冷蔵庫のドアを開けた。すると,オウムはチャーリーの腕に静かに止まって言った。
「ご主人さま。申し訳ありませんでした。私の今までの言動をどうぞお許しください」
チャーリーは,オウムの態度の急変にびっくりして言った。「急にどうしたんだい」
オウムは答えた。「ところで,冷蔵庫の中のニワトリが何をしたかお尋ねしてもよろしいでしょうか?」


26無人島の楽しみ

船が沈没し無人島に流れ着いたミケノビッチと(快楽主義者の)美女6人。
最初の頃は極楽と思われた毎日だったが,数ヶ月も経つと彼の頬はゲッソリと痩け,美女たちを相手にすることに重荷を感じるようになった。

ある日,彼は沖合で必死で助けを求めている筏に乗った青年を発見し,海に飛び込んだ。「助かった。これで女たちを満足させる労力が半分に減るってもんだ!」彼は,泳ぎながらニタリとした。
ミケノビッチが筏に乗り移ると,その青年はしきりに髪をなぜつけながら言った。「まあ。ボク助かったのね。うれしいっ」
「畜生!」ミケノビッチはうめいた。「これで日曜日もなくなった」


25罪と罰

運悪く,ミケノビッチは,10キロオーバーで検問につかまってしまった。
警官が,ミケノビッチに違反切符を切ろうとした時,後部座席の女性がカン高い声でわめきだした。
「いわないことじゃない。まったくアンタったら!ブレーキは遅い。曲がるところを曲がり忘れる。ノロノロ運転して,アタシがさんざん急げって言ったら,今度はスピード違反でつかまるなんて。あんなに気をつけろって言ったでしょ!ええ?聞かなかったの!」
「このご婦人はどなたですか」警官は聞いた。
「私の家内です」観念したミケノビッチは答えた。
「なるほど。よろしい。もう行って結構です」警官は言った。「これ以上,罰を受ける必要はないでしょうから」


24オウムのアドバイス

ひどく卑猥な艶歌を歌えるオウムを買ったミケノビッチ。彼は毎晩特訓して,さらに卑猥な歌を歌えるようにオウムを鍛え上げたのである。
そろそろいいだろうと考えたミケノビッチは,オウムを連れて行きつけの酒場に出かけた。そして,オウムが艶歌を歌えるかどうか,仲間の酔っぱらい相手と賭けをしたのであった。ところが,オウムは貝のように口を閉ざしたまま,一言もしゃべらず,まして歌など歌うそぶりもみせなかった。

すっかり面子を失った男は,オウムをわしづかみにすると家に飛んで帰り,包丁を取り出したのである。
オウムは必死に逃げだして,本棚の上に止まるとこう言った。「おいおい。いったい何をするつもりなんだ」
「なんだ。しゃべれるじゃないか」男は驚いて叫んだ。「だが,お前のせいで,オレは大損をしちまった。お前が歌を歌わなかったばかりにな。クソオウム。クビをちょん切ってやる!」
「ちょっくら冷静になれよ」オウムは言った。「明日もう一度酒場に行って,また同じように賭けをするんだ。そうすりゃ,今度はすごい儲けになるこたぁ間違いねぇぜ」


23成功の条件

ミケノビッチは,学生の頃から天才だった。
国語の先生が小説の書き方について講義をし,成功作はすべからく次の要素を備えていると述べた。曰く。
1.宗教に言及する。
2.大衆の上流社会へののぞき見趣味を満足させる。
3.ミステリー的要素を取り入れる。
4.性的行為を伴う。

そして,ミケノビッチが書き始めた小説の冒頭は...
「神よ!」男爵夫人は言った。「お腹の子の父親は誰かしら?」


22顔面神経痛

慢性の顔面神経痛に悩まされている敬虔な牧師さんがいた。彼は絶えず片目をまばたきしていたのである。教会の用事である街に着いた牧師さんは,駅員さんに(片目をまばたきさせながら)いい宿はないかと尋ねたのであった。
教えられたのは,当然のコトながら,しかるべきアイマイ宿であったが,そんなこととは露とも知らない牧師さんは,さっそく風呂付きの部屋を頼んだのであった(ウィンク)。
「どんな女の子が望みですか?」マダムは尋ねた。「若いの,それともグラマー?」
「女なんてとんでもない!」びっくりして牧師さんは言った(ウィンク)。マダムは,心得顔に笑うと,カウンターから身を乗り出して二階に向かって叫んだ。
「トーマス!あんたのお客さんだよ」


21趣向のある店
 
繁華街のとある怪しい店で,他ではちょっと得られない趣向が楽しめるという噂を耳にしたミケノビッチは,いても立ってもいられなくなり,さっそく出かけたのであった。
「いらっしゃいませ」受付の蝶ネクタイの男が言った。「今日はとっておきの趣向のやつがあるんです。お客さまは幸運ですよ」・・・男が説明するには,特別の訓練を受けたメンドリがいて,信じられない程の快感を得ることが出来るらしい。しかも本日限りだと言うのだ。
興味をひかれたミケノビッチは,かなりの額の金を払い,メンドリのいる部屋に入った。そして,ズボンを脱いで約1時間以上メンドリを追いかけ回したが,そのメンドリの足のすばやいことすばやいこと!結局,事ならずミケノビッチはヘトヘトになって帰ったのであった。

翌日,そのことを思い返すと,どうもすばらしい経験が出来たような気がしてきたミケノビッチは,その晩,またまたその店に出かけたのであった。
案内された薄暗い部屋には,十数人の男女がいて,夢中でマジックミラーで何かを覗いているようだ。ミケノビッチもさっそく覗いてみると,裸の男と犬がもつれ合っていた。
「ウォー」びっくりしたミケノビッチは,隣りで見ている男をつついた。「これは凄いですなァ」
すると,隣りの男は答えた。「どうってことありませんや。今日のは。それよりあんたに見せたかったね。昨日のメンドリと男のやつを」


20初夜の鐘

ミケノビッチは,新婚旅行先のフランスで新妻と初めての夜を迎えることとなった。せっかくのヨーロッパなので,夜の営みに中世風の興を添えるべく,新妻は時刻を告げる鐘がなる度に愛を交わし合ってはと,はにかみながらも夫に提案したのである。
ニンマリと笑って応じた花婿であったが,四度目の時鐘が鳴った後,ちょっと煙草を買ってくるとホテルを出て,よろめく足取りで時計台の番人のところに向かったのであった。
「すみませんが」ミケノビッチは息も絶え絶えに言った。「その鐘を1時間ごとじゃなく,2時間ごとに鳴らしてくれませんか」
時計台の番人は,口ひげをひねりながら応えた。「ムッシュー。それは出来かねますな」
「もちろんチップなら,たっぷりとはずませてもらいますよ」
「気の毒じゃが」老人は答えた。「夕方,若い奥さんがやってきて,鐘を30分ごとに鳴らしてくれと,たっぷりと心付けをもらいましたのでな」


19やっぱり

その男は,あだ名が「モヤシ」と呼ばれるほど痩せこけていた。あまりにもガリガリなので,女性にもまったく相手にされず毎日サミシイ思いをしていたのである。
ところがある日,ヤケ酒を飲みに入ったバーでセクシーな未亡人と親しくなり,驚いたことに彼女からアパートに誘われたのである。気絶しそうなほど有頂天になった男は,寝室に案内され,そこで服を脱いで待っているように言われた。彼は,いそいそと裸になってベットに入り,今か今かと彼女が現れるのを待った。「きっと彼女は,スマートな男性が好きなんだ。ボクだって捨てたもんじゃないよ」

・・・そしてドアが開き,未亡人が5歳くらいの男の子の手を引いて現れた。
「ほら。ジャン。よく見てごらん。あなたも好き嫌いをやめないと,あんな風にみっともなくなっちゃうのよ」


18無類の釣り好き

新婚の初々しいカップルが静かな湖畔のホテルに着いた。ホテルの従業員たちは,めくばせして,やがて始まる新婚の仕儀を思って笑みを交わしたのであった。そして,夕暮れとなり,初めての夜となった。ところがなんと,新郎は釣り装束に身を固めて,ホクホクしながら湖に出かけてしまったのであった。次の日も。また次の日も・・・。

ついに,フロントの従業員は新郎に尋ねてみた。
「ハネムーンでいらっしゃるというのに,お客様は毎晩おひとりで釣りにお出かけですが,奥様とは愛をお交わしにならないのですか?」
花婿は,ジロリと睨みつけて言った。「彼女と愛を交わすだって?それはしないよ。彼女は淋病持ちなんだ」
従業員は当惑した。そしておずおずと言った。「後ろにされてはいかがで?」
「ダメだ。彼女は回虫持ちで下痢が止まらんのだ」
「そうだったのですか」困ってしまった従業員だったが,ふと名案が浮かんで言った。「フランス式にお口という手もございますが?」
「それもダメだ。彼女はすごい虫歯で歯槽膿漏だからな」
「淋病で下痢で歯槽膿漏の奥様!こういっては何ですが,お客様はどうして結婚されたのですか?」
「それはだな」花婿は答えた。「彼女は回虫が涌いている。そしてオレは無類の釣り好きときている。餌には不自由せんわけだ」


17科学の進歩のために

アフリカの奥地で発見された類人猿に近いゴリラのような雌。学会では大騒ぎになり,科学者たちはこれが失われた輪(ミッシング・リング)ではないかと確信をいだいた。これを証明するためには,人間とこの生物をつがわせ,そこに生まれてくる子供の性質を調べる必要があった。そこで,科学者たちは,新聞に「5千ドルで類人猿と番う男性を求む」との広告を出したのである。

翌朝,ミケノビッチという青年がさっそく応募してきた。彼は科学の進歩のために,喜んでこの実験の手伝いをしたいと言うのである。
「しかし」彼は言った。「条件が3つあります」
科学者たちは,それを聞くことにした。
「まず第一に」青年は言った。「家内には内緒にすること」
「第二に,生まれた子供は,今後何不自由なく暮らせるように配慮すること」
「第三に」と彼は言った。「料金の5千ドルは月賦にしていただきたい。なにせ,5千ドルを今すぐ準備するのは難しいものですから」


16魔法はいつ解ける?

ついつい魔が差して,ギャンブルのために会社の金を横領してしまったミケノビッチ。明日は会計監査の日である。進退窮まった彼は,妻に全てを打ち明けたが,妻はだまって荷物をまとめて出ていってしまった。
薄暗がりの中,絶望のあまり橋の上から川をのぞき込んでいたミケノビッチだったが,その時,後ろから彼を呼ぶ声がしたのである。
「おやめなさい。若い人」振り返ると,黒いショールの信じられないほど年をとった老婆がいた。「悩みを私に打ち明けなさい」
その老婆の不思議な雰囲気が,やけくそになっていたミケノビッチを素直にさせたのだろうか。若者は全てを老婆に打ち明けたのだった・・・。
「若い人。全ては分かりました。私に出来ないことはありません。安心しなさい。私が会社のお金を元に戻し,今までの出来事は全てなかったことにしてあげましょう。そして,あなたの奥さんも家に戻してあげましょう」
老婆の黒く光る目をのぞき込みながら,ミケノビッチは尋ねた。「いったいあなたはどなたなのです?」不思議な老婆は,かすかに笑って答えた。「私は魔女です。ただし,条件があります。あなたは,これから一晩中私を愛さなければなりません。そうしなければ,私は魔法を使うことが出来ないのです」
青年は,醜い,そして,しわくちゃの老婆をしばらく見つめた。そして,ミケノビッチは,ホテルで一晩中,何度も何度も彼女を愛したのであった・・・。
翌朝,彼は服を着て,鏡の前で丹念に髪をととのえていた。老婆は,ベットの中から黙って青年を見つめていた。やがて,彼女は言った。
「あなたは歳はいくつ?」
「三十です」ミケノビッチは答えた。

「ひとつ聞きたいんだけど」老婆は言った。「ちょっと歳が行き過ぎているとは思わない?魔女を信じるにしては」


15早いものって

今日も会社で仕事をしているミケノビッチだったが,しかし,何をやるのものろい。
しばらくイライラ様子を見ていた上司だったが,ついにガマンがならなくなりミケノビッチをどなりつけた。「おまえみたいなノロマは初めてだ!いったいおまえは,何か早いものってあるのか?」
「あります」ミケノビッチは答えた。「疲れっちまう早さじゃ誰にもひけを取ったことはありません」


14映画館にて

トリニクが大好きなミケノビッチは,肉屋で丸々と太った生きたニワトリを見つけると,ついつい買ってしまった。そして家に帰る途中,前々から見たかった映画が上映しているのをみて,映画館で時間をつぶすことにしたのであった。しかしニワトリを小脇にかかえたままではマズイと思ったミケノビッチは,やっとの思いでニワトリをズボンの中に押し込んで,映画館に入ることにした。
その映画は,ミケノビッチの趣味にピッタリで,身を乗り出して無我夢中になってしまった。
彼の隣には,若い美人の女性の二人連れが座っていた。しばらくして,女性のひとりが,もうひとりの女性をつついて囁いた。
「ねえ。隣りの人のズボンのジッパーから飛び出しているのを見てよ」
「まあ!でもそんなに珍しがるほどのものでもないわ。たった3センチじゃない」
「それもそうだけど。でも,彼のは私のポップコーンを食べているのよ」


13結婚相談所

その小さな結婚相談所を,長い間たったひとりで切り盛りしていた老所長は,寄る年波で商売を続けるのがひどく難儀になってきた。そこで彼は若い助手を雇うこととしたのである。
「おまえは,この商売について何か知っているかね」彼は新らしい助手のミケノビッチという青年に尋ねた。
「ボクは何も分かりません」新米の助手は答えた。
「よく聞きなさい」雇い主は言った。「まず第一に,商品・・・この場合は結婚相手方の人間だが・・・について,とにかく褒めることだ。少しぐらい大げさに言ったって,言い過ぎってことはないからな。とにかく褒めて褒めぬく,これがコツだよ」

翌朝,老所長は,ミケノビッチを連れて,依頼客の家に出かけた。途中,念のため,所長は助手によく言って聞かせた。「今日の依頼のあった男の父親ってのは,とても金持ちだから,かなりの報酬が見込める。だから特に気をつけてくれよ。昨日言ったことを忘れるな。とにかく相手の女性の美点を誇張しろ。褒め称えるんだ。長所をオーバーに言い立てるんだぞ!」
金持ちの家の応接間に通されると,さっそく所長は言った。「この女性は,あなたのご子息にまさしくぴったりです!たいへんいい血筋を引いていらっしゃるんですよ」
「いい血筋だなんて」助手が口を出した。「それどころか,王家の一員なんです」
老所長は,この口出しにヒヤリとした。王家の一員だなんて,調べられたらすぐにバレてしまう。「それはともかく」所長は急いで続けた。「彼女は実に身ぎれいで,指には大きななダイヤをはめていらっしゃって・・・」
「大きいだなんて」ミケノビッチがまた口出しした。「私はこの目で見ましたが,三十カラットはありました。少なく見積もって。しかし,三十カラットのダイヤも,あの娘さんのお顔の美しさに比べたら,石ころも同然です」
老所長は,思わずせき込んだ。いくらなんでも,三十カラットとは大げさである。彼は,相手の金持ちの父親が,そんな申し分ない女性がはたしているだろうかと疑問を持ち始めているのに気がついた。
「まあ,正直に言いますと」所長は,父親に言った。「彼女も欠点がないわけではありません。実は背中にちっちゃなイボがあるんですよ」
「ちっちゃいイボですって」得たりとミケノビッチが言った。「あれはもう,立派なこぶと言っていいくらいの大きさです」

老所長は,目つきで殺せるなら即死するほどの怖ろしい視線で助手を睨み付けた。とにかく,なんとか事態を収拾しなければ,この上客を永久に失うことは間違いなしである。
「まだ,ございますぞ」彼は,助手の言葉なんか一言も耳に入らなかったように,金持ちに話し続けた。「ご子息はとりわけ喜ばれることと思います。この娘さんの姿の実におよろしいこと。上から順に91センチ,53センチ,91センチでしてな」
「それどころか」熱狂した助手は叫びたてた。「彼女のオッパイは優に112センチはありました。ウェストは100センチは下りません。それにあのヒップときたら!正味120センチは越えております!」


12肘の痛み

ミケノビッチは,最近,肘が痛むので,近々,病院でみてもらおうと思っていた。
ある朝,新聞を見ていたミケノビッチは,「持ってきた小水を調べれば,どんな病気でも分かります!」と書いてある病院の広告を見つけた。
イタズラ心がムクムクとわき上がってきたミケノビッチは,妻と娘と,ついでに飼い犬の小便を混ぜ合わせて,最後に(念のため)自分の精液を小瓶に注ぎ込むと,さっそく病院に出かけたのであった。

医者は,それを受け取ると,長い間待たせた挙げ句,ようやく診察室にミケノビッチを呼んだ。
 「ひどく時間がかかってしまって」汗を拭きながら医者は言った。「やっと分かりましたよ。あなたの奥さんは性病にかかっています。娘さんは妊娠していますよ。お宅のイヌは疥癬をわずらっています。それから,あなたですが,マスターベーションの癖をやめない限り,肘の筋肉痛は治りませんなぁ」


11移植施術

ミケノビッチには,ある悩みがあった。それは,自分が肉体的に適当な大きさのものを備えていないということだ。これはミケノビッチのような若い男性にとっては,大変な悩みである。そこで彼は,その道で有名な病院に出かけて,自分の悩みを打ち明けたのである。
「フム。成る程・・・これはひどい」彼のものをジックリ診察した医者は同情をこめてこう言った。「シリコンを注入しても焼け石に水でしょう。移植手術しかありませんな」そして,医者は,子象の鼻を移植する以外にはないと断言した。
かなり乱暴な手段ではあったが,ミケノビッチの決意は固かった。手術はつつがなく完了し,傷も癒えた頃,彼は,知り合いの可愛い娘を食事に誘うことに成功したのであった。
二人が会話を楽しんでいると,ズボンの中でのうのうと長くなっていた新しいものは,突然テーブルからフランスパンをつかみとり,あっと言う間に姿を隠したのである!
「あらっ!今のはなんなの?」娘は驚いて叫んだ。「もう一回やってみること出来る?」
「もちろんだとも」ミケノビッチは答えた。「でもね。ボクのオシリが,またあの固いパンに耐えられるかどうか」


10謎のボタン

ミケノビッチは,とても好奇心旺盛な青年だった。飛行機に乗って,イタリア旅行に出かけることになった彼は,機内食を夢中で食べ,ワインをいささかやりすぎてしまった結果,トイレに立つ必要が生じたのである。ところが,紳士用トイレには「故障」との札がさげられており,彼は,スチュワーデスさんに婦人用トイレを使ってよいか尋ねた。
「もちろん結構ですわ」スチュワーデスさんが言った。「しかし,WWと書いたボタン,それにPPと書いたボタン,TPと書いたボタンは決して押してはいけません。それさえ注意していただければ,ご自由にお使い下さって結構です」
ミケノビッチは,もちろん約束した。しかし,なすべきことを終えたミケノビッチは,持ち前の好奇心がムクムクと頭をもたげて来たのだ。おそるおそる,彼はWWを書いてあるボタンを押してみた。すると,温かいお湯がオシリを洗ってくれ,きわめて快適であった。
これに力を得たミケノビッチは,PPと書いてあるボタンを押してみた。すると,やわらかいパフが出てきて,やさしくオシリをたたいて,天花粉をまぶしてくれたのであった。
青年は,いっそう大胆になった。そしてためらうことなく,TPボタンを押した・・・

気がつくと,彼は明るい病室にいた。ベットの脇には看護婦さんが心配そうに彼をのぞき込んでいた。「いったい,ボクはどうしたんです?」めまいを覚えながら,ミケノビッチは尋ねた。
「あなたは,WWボタンを押したでしょう?」看護婦さんはやさしく言った。
「うん」
「PPボタンも押したわね?」
「はい」
「そして,最後にTPボタンもお押しになったわね?」
ミケノビッチは,いらいらして,大きな声で言った。「まさしくその通りですが,どうしてそんなことを聞くのですか?」
「TPというのは,自動生理用品除去装置のことなのよ。ですから,あなたの・・・は,枕の横のシャーレに置いてありますわ」


9注意深い観察

医科大学の授業で,教授は「注意深い観察」をテーマに講義していた。
教授は,ビーカーに入った黄色い液体を学生達に見せた。
「君達。ここにあるのは尿です。良い医師になるには,物の形,色,匂い,味などに注意深くなければなりません」
そう言うと,教授は,ビーカーの尿をいろいろな角度で見たり,匂いを嗅いだりした挙げ句,ビーカーの中に指を浸して,指をそのまま口に入れた。
「フム。糖尿の気がある...」

どよめく学生達を見渡しながら,教授は言った。
「これから,ビーカーを皆さんに回します。私と同じように注意深く観察して下さい」
かくして,クラス中の学生は,しぶしぶビーカーの中に指を浸し,それを舐めていった。

最後の一人が終わって,ビーカーは教授の元に返ってきた。
教授は,講義の最後をこう締めくくった。
「今日は,”注意深い観察”をテーマに講義しましたが,皆さんはそれが出来ていませんでした・・・。もし,注意深く,私の指を観察していたなら」教授は,ニヤリと笑った。「ビーカーに入れた指が人差し指で,口に入れたのが中指だったのに気づいたことでしょう」


8向きを変えること...

大切に大切に,手塩にかけて美しく育て上げた娘が,ついに嫁に行くことになった。
父親は,相手の男にいささかの疑念があったが,娘がどうしても結婚すると言い張るので,(世の中の常であるように)止めることは出来なかった。
そこで,父親は,顔を赤らめながらも,結婚するということはどういうことをしなければならないかを,娘に説明しようとした。
しかし,娘は,そんなことはもう知っているから心配いらないと父親に答えたのである。
「そうかね。ではひとつだけ」父親は言った。「万が一,彼がお前に身体の向きを変えるように言っても,従う必要はないんだよ」
父親は,その男が前もさることながら,後ろも並々ならぬ感心を持っているという噂をいささか聞いていたので,娘に忠告したのであった。
そして,二人は結婚し,幸福な毎日が続いた。

1年ほど経った頃,夫は,彼女にささやいた。「ねえ。おまえ。今日は身体の向きを変えてみよう」
「あら。ダメよ」新妻は答えた。「お父さんが,向きを変える必要はないって言ってたの」
「いったいどういう話だ」夫は,びっくりして言った。「おまえは子供はいらないのかい?」


7節制の必要性

髪も真っ白な三人の老紳士が公園のベンチに座っていた。
一番若そうに見える老人が言った。「今年で86歳になります。酒,煙草をいっさいやらず,菜食主義のおかげで,こんなに元気なのです」
二番目に若そうな老人が言った。「わたしは93歳になりますが,罪深い性の誘惑を断固として退けたおかげで,この年でもこんなに健康なんでしょうなぁ」
そして,一番年寄りに見える男が言った。「わたしが18の時,親父に教えられました。黒い葉巻と強い酒を飲み,毎晩違う女と楽しめと。今までずっとそれを実践してきたのです」

二人は大いに驚いて,その男に尋ねた。「とてもそのお年で信じられません。失礼ですが,お年はおいくつになられるのですか?」
「今年で22歳になります」


6チャーリーとオウム

チャーリーは,真面目一途の男であった。酒も煙草もやらず,生き甲斐と言っても働くことばかり。家族といっしょに過ごすことがめったにない彼に,妻は寂しさを覚えていたが,遊び呆ける男よりはずっといいと思って,オウムを飼って気をまぎらわせていた。
ある日,そのオウムが死んでしまい,妻は悲しみながらも新しいオウムを飼おうとペットショップに出かけた。ショップには,たまたまオウムが一羽しかなかった。そのオウムも場末のいかがわしい店で飼っていたものが,倒産して引き取られたもので,下品な言葉を覚えているとの話であったが,妻は「それでいいわ。また訓練し直すから」と買って帰った。すると,めずらしく家族が全員家に揃っていた。

さっそく,チャーリーや娘のいる前で,彼女は鳥かごの覆いを取った。オウムは,びっくりした様子で目をパチパチさせたが,やおらしゃべり出した。「おんや。新しい店じゃねぇか・・・フム。新顔のマダムに新しいネェチャンだな・・・。ありゃ?なんでェ。どっかで見た顔だと思ったら,チャーリーじゃないか。久しぶりだな。オイ。相変わらずお盛んだな。今日は場所換えかい?このスケベ」


5法王の決断

深夜のヴァチカンのことである。真っ青になった枢機卿達が法王猊下に緊急の謁見を求めた。彼らは,聖なる予見にて,法王が直ちに女性と情交しなければ,ヴァチカン王国,引いてはカトリック教全体が突然恐るべき終末を迎えるであろうことを,法王に奏上したのである。
法王とその幹部達は,この予見がまさしく真実のものであることを確認した。

「しかし」法王は言った。「それには三つの条件を満たさねばなるまい」

「第一に,女は盲目で,誰が相手であったか分からないものであること」
「第二に,女は聾唖者で,けっしてこのことを話せないものであること」
「第三に」法王は言った。「オッパイがデカイことだ」


4ラクダと兵隊

砂漠の真ん中にある基地に新兵が配属された。新兵を迎えた伍長は「任務は厳しいが,男の気晴らしにかけちゃ,ここは天国だぜ」と言って意味ありげに片目をつぶった。
新兵は不思議に思って,「しかし,この基地には百人もの男がいるのに,女性はただのひとりも見かけないでありますが」と尋ねると,伍長は「すぐに分かるさ」と含み笑いをした。
その日の午後,300頭のラクダが囲いに集められると,興奮もあらわな百人の兵隊たちは,我先にラクダに飛びかかっていった。新兵は,大急ぎで加わろうとしていた伍長を引き留めた。「おっしゃっていた意味はよく分かりました。しかし,分からないことがあるんです」新兵は言った。「ラクダは300頭もいて,男は百人しかいないのに,なぜあんなにあわてるのでありますか?」
「なんだと」伍長はびっくりして答えた。「まごまごして,ブスに当たってもかまわんというのか?」


3神の御心

ひどい大雨が何日も続いた。川の堤防は決壊し,その町の小さな教会にも,大水は玄関前まで上がってきたのである。そこに,一台のジープが教会に残っていた牧師さんを救助にやってきた。敬虔な牧師さんは言った。「私はいいから,先に助けが必要な人のところへ行ってあげてください」

数時間後,水は教会の二階にまで達し,二階にいる牧師さんを助けに救援ボートがやってきた。しかし,牧師さんは,救助の人に言ったのである。「他の人を先に助けてあげてください」

さらに数時間が経ち,水は教会の屋根まで上がった。ヘリコプターが屋根の上に避難していた牧師さんを助けようと近づいた。「いや」牧師さんは言った。「私よりも,まだ救助を待っている人がいるはずです」そして,牧師さんはひたすら祈り続けた・・・

そして,牧師さんは天国に召された。しかし彼が神と会えたのは二週間も経ってからだった。「おお。神よ。私は生涯を通じて信仰に身を捧げて参りました。それというのも,あなたが必ず救ってくれると信じていたからです」
神は不機嫌に答えた。「そのとおりだ。この愚か者めが。わしは,おまえを救うためジープを送った。さらにボートを出してやった。そして最後には,ヘリコプターまで遣わしてやったのだぞ」


2イタリア人嫌い

「あのイタリア人どもめ!」イタリア人嫌いのハリーは,フィルに話し続けた。「脂でギトギトしたやつらだ」ハリーは口汚く罵った。「ギャーギャーひっきりなしに喚きよって,話す内容なんてクソみたいなタワゴトばかりだ」

その時,二人は小猿を連れた大道芸人を見つけた。その男は,ダミ声で「オーソレミオ」を声を限りに歌って,小猿が見物人から小銭を集めている。イタリア人ジプシーらしい・・・。
ところが,意外にもハリーは,小猿が来るとニコニコしながら1ドル札を与えるではないか!
「いったいどうしたことだ?」フィルはびっくりして言った。「きみは,イタリア人を毛嫌いしていたハズだが」

「もちろん嫌いだとも」ハリーは,ため息と共に答えた。「でも,子供の頃のやつらは,とてつもなく可愛いからなァ・・・」


1おもちゃは誰に?

3人の子供を持つ父親が,福引きでおもちゃを引き当てました。

彼は,家に帰ると,子供たちを集めて言いました。

「さて,おもちゃを誰にあげようか・・・
ママに逆らわない子は誰かな?
ママに口答えしない子は誰かな?
ママの言うことを何でも聞く子は誰かな?」

顔を見合わせた子供たちは,口を揃えてこう答えました。
「分かったよ。おもちゃはパパのものだよ」


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