そのものズバリの英語のジョーク集(アメリカンジョーク?)。随時更新中!
 

第二集 51話〜100話


100荒くれ男と酔っぱらい

喧嘩っ早くて有名な男がバーで飲んでいると,一人のしょぼくれた酔っぱらいが入ってきた。
酔っぱらいは千鳥足で歩きながら,男を指さすとこう言った。
「お前の母ちゃんはこの町で一番の床上手だ!」

酒場にいた客たちは,てっきり喧嘩が始まるものと静まりかえったが,男は黙って酔っぱらいを無視したため,酔っぱらいはフラフラと出ていった。

30分後,また酔っぱらいが千鳥足で戻ってきて,男を指さして言った。
「オレは今,お前の母ちゃんとやってきたぜ。すごく良かったぜ」

男の顔は真っ赤にふくれあがり,酒場の客たちも,今度は絶対に血を見るものとかたずを呑んだが,男は見るからに渾身の努力で怒りを押さえ込んだので,酔っぱらいはつまらなそうに,店を出ていった。

そして,30分後,酔っぱらいがまたやって来た。
「お前の母ちゃんは好き者だ!」

男がついに爆発したように振り向いた。
「父ちゃん。いい加減にしてくれ!」


99なぜイヌは他のイヌのお尻のニオイを嗅ぐのか?

昔々のことです。
ある日,イヌの大集会があり,世界中からイヌたちが集まりました。
その頃のイヌは,座るときには自分のしっぽを外していました。そうしないと,座りづらいですからね。
そして,外したしっぽは,普通は,ネクタイ架けとかにかけていたものでした。

ところが突然,「大変だ。火事だ!」と誰かが叫びました。
イヌたちは大パニックになり,それぞれ,近くにあったしっぽをつかんで無我夢中で逃げ出しました。

・・・だから,今でもイヌたちは,他のイヌに会うとお尻のにおいを嗅ぎ合うのです。自分のしっぽじゃないかと思って。


98秘密諜報組織

十数年前の前の話である。
国際会議の後,アメリカ大統領とイスラエル首相とソビエト書記長が,ゆったりとソファーに座って,酒を飲みかわしながら雑談していた。そして,自国の情報機関がいかに優秀かについて激論を交わしたのだった

数週間後。とある国のとある森。アメリカのCIA,イスラエルのモサド,ソビエトのKGBの部員たちがいた。
彼らは,ウサギを森に放して,いかにそれを捕まえるかを競うことになったのである。

最初は,CIAがその森に入っていった。
彼らは,動物達の中にスパイを配置し,全ての植物,全ての鉱物について慎重に聞き込み捜査を行った。
そして,1ヶ月後,ウサギは存在し得ないと結論づけた。

次に,モサドが森に入っていった。
彼らは,顔色も変えずに森を焼き払い,2週間がかりで全ての動物を殺してしまった。そして,別の森からウサギを連れてきて,ウサギをつかまえたと結論づけたのであった。

最後に,KGBが森に入っていった。
彼らは,なんと1時間後に,ウサギを見つけたと言って,森から出てきた。
しかし,それはどうみても,ボロボロに拷問を受けたアライグマだった。
首ネッコをつかまれたアライグマは大声で叫んでいた。
「はい。その通りです!」
「私はウサギです!私はウサギです!私はウサギです・・・」


97登校拒否

ある朝,母親は息子を起こすため部屋に入っていった。
「起きなさい。もう学校に行く時間よ」
「まだ眠いんだよ。ボク。学校になんか行きたくないんだ」
「どうしてあなたは,学校に行きたくないの?理由を言いなさい」
「うーん・・生徒はみんなボクのことを嫌いだし,先生もボクのことを毛嫌いしてるからさ」
「そんなの全然理由にならないわ。早く支度しなさい」
「じゃあ,学校に行かなくちゃならない理由を言ってよ」

「ひとつめは,あなたは52歳。ふたつめは,あなたは校長だからよ」


96不時着

長いことかかって,ミケノビッチは,飛行機の操縦免許をとった。
さっそく,友人を誘って空の散歩としゃれ込んだのである。
しばらくして,燃料がもうほとんど残っていないのに気がついたミケノビッチは,近くの空港に着陸することにした。

「しまった!この空港はダメだ」ミケノビッチは青ざめて叫んだ。
「どうしたんだ?」友人は尋ねた。
「滑走路が短すぎる」
ミケノビッチは,必死で飛行機の高度を上げたが,もはや,他の空港に向かう燃料はない。
「やむを得ん」ミケノビッチは決意した。「強行着陸を行う。神に祈ってくれ」

そして・・・神技ともいえるミケノビッチの腕で,飛行機は大破したものの,二人は軽傷で済んだのであった。
飛行機の残骸から抜け出したミケノビッチは友人に向かって言った。「それにしても,滑走路がこんなに短いなんて初めてだ」
あたりを見回した友人は答えた。「まったくだ・・・しかし,この滑走路。横幅はメチャクチャ広いなあ」


95暴きだされた真実

夫婦仲がうまくいかないことに思い悩んだミケノビッチは,心理カウンセラーに相談することにした。

いくつか質問をした後,カウンセラーはこう尋ねた。「あなたは,愛し合う時に,奥さんの顔を見ていますか?」
「いいえ・・・」ミケノビッチは答えかけたが,こう言い直した。「そう言えば,一度だけ見たことがありましたっけ」
「その時,奥さんの顔はどんな表情をしていましたか?」
ミケノビッチは慎重に思い出すように答えた。「怒り狂った顔に見えました」

「フム。それは興味深い」カウンセラーは言った。「あなたの悩みの解決のヒントはそこにあるかも知れませんな...その時の状況を詳しく話してください」
「はい。私たちがベットで抱き合っていると,妻は怒った顔をして,窓の外から私たちをにらみつけていました」


94ナニの味のリンゴ

その研究室では,興奮が渦巻いていた。高名な遺伝子生物学者のミケノビッチ教授が,驚くべき果実を発明したと言うのである。
それは,リンゴだった。
「これは,ただのリンゴではありませんぞ」報道陣を前に,教授は説明した。「このリンゴは,女性のナニの味がするのです。食べてごらんさい」
勇気ある記者の一人が,おそるおそるガブリと噛みついた。
「うわっ」記者は,たちまちリンゴを吐きだした。「クソの味だ!」
「ふん」科学者は,冷静な口調で言った。「それでは,反対側を食べてみなさい」


93若い娘の懺悔

教会に若い娘がやってきた。
そして,懺悔室に入ると,娘は懺悔を始めた。「神父さま。お許し下さい。私は罪を犯してしまったのです」
神父が答えた。「罪を告白しなさい。そうすれば,きっと神はあたなを許されるでしょう」
「夕べ,彼とついにしちゃったんです。しかも熱くなっちゃって,7回も」

「ふむ」しばし,考えこんだ神父は,こう言った。「よろしい。7個のレモンをしぼって,それを飲みなさい」
「そうすれば,私の罪が許されるのですか?」

「いや。そうではない」神父は答えた。「だが,お前のそのニタニタしている表情だけは消えるだろうよ」


92聖ミケエルの冒険1

魔王ベルゼバブが聖ミケエルに野球で勝負を挑んだ。
聖ミケエルは言った。「私に勝てるわけがなかろう?なんと言っても有名選手は皆天国にいるのだからな」
魔王ベルゼバブは言った。「おいおい。審判は皆地獄にいるのを忘れてるんじゃないかい?」


91聖ミケエルの冒険2

交通事故で天国に召された愛し合っている若い二人。
天国に着いた二人は,聖ミケエルに結婚させてくれるよう懇願した。
「僕たちは,死ぬ前に結婚しようと誓い合っていました。天国で,この誓いを永遠のものとしたいのです」
「ううむ」聖ミケエルは,二人の強い愛に感心して唸った。しかしこう言ったのだった。「今すぐは無理だから,少し待ちなさい」
それから100年ほど経っただろうか。ようやく二人は聖ミケエルに呼ばれ,結婚式をあげることができたのだった。

そして,また100年後。二人は再び聖ミケエルに会いに行った。
男が言った。「こんなふしだらな女とは,一秒だっていっしょにいたくありません」
女が言った。「この人は,家のことを何もせず,暴力をふるうのです。離婚はもちろん,慰謝料を請求したいのです」
「冗談は止めてくれ」聖ミケエルは叫んだ。「天国で聖職者を探すだけでも100年かかったのだぞ。この上,弁護士なんて絶対に見つかりっこない」


90聖ミケエルの冒険3

ローマ法王と,政治家が同じ時刻に死んで,同時に天国の門に着いた。
大天使達が二人を迎えて,それぞれ天国の住まいへ案内することになった。
法王が,掘っ建て小屋をあてがわれて,固くなったパンを与えられたのに対して,政治家は,立派な豪邸に案内され,天使達がついて至れり尽くせりのもてなしを受けたのだった。

1週間後。
「なんとしたことでしょうか」法王は,聖ミケエルにくってかかった。「私は,全カトリック界を統べるローマ法王ですぞ。その私が掘っ建て小屋なのに,あの政治家にあのような待遇をされるとは,不審でなりません」
「まあまあ。猊下」聖ミケエルは言った。「この天国には,法王は何百人もおりますが,政治家が来たのは天国始まって以来のことですからな」


89倦怠期対策

酒場で,ミケノビッチは友人と女房の話をしていた。
「ああ」ミケノビッチはため息をつきながら言った。「最近,マンネリ気味でね。あの最中に,女房が白けてるのが分かるんだよ。そうなると,もうダメだね」
友人は,同情を込めた相づちを打って,こうアドバイスした。
「実は,オレもそうだったんだが,最近いい方法を見つけたんだ。ベッドの下に陸上用のピストルを隠しておいてな。女房の気分が萎えてきたら,そのピストルをぶっ放すんだよ。そうすると女房もオレも興奮しちゃってな。いや。すごかった」
ミケノビッチは,大喜びで,さっそく明日にでも,競技用のピストルを買って試してみることを宣言したのであった。

1週間後。また二人は酒場にいた。
「そういや,例のピストル作戦はうまくいったかい?」
「ああ」ミケノビッチは渋い顔で答えた。「さっそくピストルを買ってね。その晩,早めに帰宅して,ベッドに入って69をしてたんだが,やっぱり女房のやつ,途中で白けてきやがったんだ。そこですかさずピストルの空砲を撃ったってわけだ。君に言われたとおりにね」
「で,どうなったんだ?」
「女房のやつ。オレのナニに噛みついて,オレの顔にクソをたらしたよ。おまけに,押入から裸の男が両手を上げて出てきやがった」


88スーパーハイテクウォッチ

ミケノビッチが空港で時間待ちをしていると,いかにも重たそうな2個のスーツケースを持った初老の男がヨロヨロと歩いてきた。
時計を忘れてしまったミケノビッチは,初老の男に近づくと,こう話しかけた。

「すみません。いま何時でしょうか」
男は,すぐにニッコリ笑って答えた。「どこの国の時間が知りたいのですかな?」
「国ですって?」ミケノビッチは言った。「あなたの時計は他の国の時間も見れるのですか?」
「ええ。世界中の時間が見れます。それどころか,このエムクロソフト社製の”スーパーハイテクウォッチ”には,もっといろいろな機能がついているのですぞ」初老の男は自慢げに続けた。「GPS,FAX,メール,携帯電話機能,テレビ・・・」
「なんて素晴らしい!」ミケノビッチの叫び声に,男は時計を見つめてポツリと言った。
「でもね。最近,ちょっと飽きちゃいましてな・・・もし,気に入られたのなら,900ドルでお譲りしてもよろしいが」
ミケノビッチにとっては,これは,いささか高い買い物であった。しかし,どうしても欲しかった彼は,清水の舞台から飛び降りる気持ちで,財布から金を取り出すと,男に渡したのである。
「それでは」男は言った。「これであなたも”スーパーハイテクウォッチ”の持ち主ですな」
初老の男は,自分の手首から時計を外して,彼の手首にはめたのであった。

そして,傍らのスーツケースを2つゆっくりと持ち上げると,喜色満面のミケノビッチの足元にドシンと置いた。
不審そうなミケノビッチに,初老の男は説明した。「これは,その時計のバッテリーです。相当電力を喰いますのでな」


87女と言う生き物

うん。=いや。
いや。=うん。
たぶん。=だめ。

私たちに必要よ。=私が欲しいの。
あなたが決めて。=答えはもう分かってるでしょ?

話し合いましょう。=文句があるのよ。
それでいいわよ。=私は不服よ。
この台所使いずらいわ。=新しい家が欲しいの。

私のこと愛してる?=買いたいものがあるの。
もうちょっとで準備できるんだけど。=言っとくけど,ずいぶん時間かかるわよ。


86男という生き物

ハラ減った。=ハラ減った。
眠い。=眠い。
疲れた。=疲れた。
うん。その髪型いいね。=前の方がよかったな。
その試着した服良く似合うよ。=なんでもいいから早く選んで,家に帰ろうよ。
映画でも見に行かない?=終わったらエッチしたい。
バンゴハンでもどう?=終わったらエッチしたい。
退屈だね。=エッチする?
愛してる。=エッチしよう。
俺も愛してるよ。=よし。言ったよ。さあエッチしよう。


85飲み屋に車で

とある金曜日の夜のことである。覆面パトカーが飲み屋の前の駐車場の一角で,酔っぱらい運転を取り締まるため待ちかまえていた。
飲み屋の中からは,酔っぱらい客たちの騒々しい騒ぎ声が聞こえてくる。そして,駐車場は車でいっぱい。

閉店時刻の10分前になって,一人の男が飲み屋からよろめきつつ出てきた。男は,妙な歌を高らかに歌いながら,縁石につまずいて転び,さらに5台もの車にキーをつっこんだ挙げ句,ようやく自分の車を見つけて乗り込んだ。その間,何人もの客達も出てきては,車で帰って行く。
男は,車のエンジンをようやくかけて,車を道に出した・・・パトカーはこの瞬間を待っていたのである。
パトカーは,サイレンを鳴らして,男に車を止るように指示し,さっそくアルコール検出器でテストを始めた。
すると・・・テストの結果はアルコール0.0だったのである。
「これはいったいどうしたことだ」警官達は困惑して,男を問いつめた。
「なに」男は答えた。「今夜は,オレがおとりの番だっていうだけさ」


84女性の地位

港湾戦争の数年前のことである。アラブのクウェートにおける男女差別について取材したアメリカ人の女性記者がいた。当時のクウェートでは(アラブ世界では一般的であることだが),妻は夫の3mほど後ろを歩くのが当たり前だった。

それから何年も経って,またクウェートにやってきた女性記者が気づいたことは,今度は夫が妻の何mか後ろを歩いていることであった。
彼女は,クウェートの女性の地位の向上ぶりに大いに驚くと共に感動したのである。さっそく記事にしようと思った彼女は,通りを歩いていた一人の女性に取材を申し込んだ。
「何年か前は妻は夫の後ろを歩いていたはずですが,今は夫が妻の後ろを歩いていますね。とてもすばらしいことですね。こうなった理由は,やはり女性の地位の向上なのでしょうか?」

クウェート人女性は答えた。「地雷よ」


83OA時代

今日から社会人として会社勤めをすることになったミケノビッチ。さっそく上司に呼ばれて,初仕事を頼まれた。「ミケノビッチ君。大事な書類なんだ。印刷室で一部焼いてくれたまえ」
ミケノビッチは,大張り切りで,作業にとりかかった。
・・・やがて,事務所中に火災報知器の音が響き渡った。


82IT時代

就職して,はや十数年。電算課に配属になったミケノビッチは上司に呼ばれた。
「ミケノビッチ君。今夜は当社社屋の停電検査を行う。さっそくだが,23階にあるサーバを落としておいてくれ。大切な作業だから最後まで見届けておいてくれよ」
やがて,23階の窓から熱心に下を見つめるミケノビッチの姿があった。地面にはバラバラのサーバが散乱していた。


81どうして?

妻が毎日毎日「私きれい?」と聞いてくるのに嫌気がさしていた男がいた。うっかり生返事をしようものなら,妻は足を踏みならして泣きわめくのだ。そのため,心を込めて毎日美辞麗句を並び立てなければならないのである。
男は熟考したあげく,妻に等身大の鏡を買ってやることにしたが,状況はまったく変わらなかった。妻は,鏡の前で自分の姿にウットリ見とれながら,前にも増して「私きれい?」と聞くようになった。
ある日,シャワーから出て鏡の前に立った妻は,自分の胸が小さいのではないかと不満を述べた。めんどくさくなった夫は言った。
「毎日トイレットペーパーで胸をこするといいだろう」
妻はさっそく,トイレットペーパーを持ってきて,鏡の前で自分の胸をこすり始めた。「どのくらいこすればいいのかしら」
「うん」夫は答えた。「数年くらいかな」
妻は,ふと手を休めて尋ねた。「ところで,トイレットペーパーで胸をこすると,なぜ大きくなるのかしら?」

「なるんじゃないかな。だって,おまえの尻は大きくなったし」


80懺悔

懺悔室に入った若者は言った。「神父様。お許しください。私はふしだらな女とつきあうという罪を犯しました」
「祈りなさい」神父は言った。「その相手は誰なのかね?」
若者は答えるのにためらっている様子だった。
「ブレンダ・オマリーかね?」
「言えません。神父様」
「スーザン・ブラウンかね?」
「お話出来ません。神父様」
「メリー・チタートンかね?」
「申し上げられません。神父様」
「よろしい」神父は言った。「アベ・マリアを唱えなさい。お前の相手をかばう気持ちに免じて,許してあげよう」

彼が外に出ると,悪友のジャックが待っていて,こう尋ねた。「首尾はどうだった?」
「アベ・マリアを唱えただけさ」ニタリを笑った若者は答えた。「たったそれだけで,いい情報を3人ももらえたよ」


79ドンと通訳

マフィアのドンが,椅子に縛り上げた彼の前会計士を尋問していた。前会計士は聾唖者だったので,手話が出来る通訳としてミケノビッチがドンの傍らに控えていた。

「オレはお前を信用していた。なにせオレの秘密を漏らせないからな...。それが,まさかオレの百万ドルを着服するとはな。いい度胸だ」ドンは言った。「オレの百万ドルはどこに隠した?」
ミケノビッチは,ドンの言葉を手話で伝えた。

前会計士は,手話で答えた。「なんのことだか分からない。百万ドルなんて」
ミケノビッチは,通訳した。「ボス。彼はなんのことか分からないと白を切っています」

ドンは,拳銃を取り出し,前会計士のこめかみに銃口を突きつけた。「もう一度だけ聞く。百万ドルはどこだ?」
ミケノビッチは,手話で伝えた。「金はどこにある?」

真っ青になった前会計士は手話で答えた。「分かった・・・。金は家の裏庭の藪の中に隠してある・・・」

ドンはミケノビッチに尋ねた。「で,やつは何と言ったんだ?」
「ボス。やつはこう言ってますぜ・・・このクソったれのイ○ポ野郎。お前なんかに引金を引く勇気があるもんか」


78法王と乞食

信心厚いその男は,昔からローマ法王に是非会いたいと念願していた。ついにイタリアに行った彼は,長年の夢を果たそうとサン・ピエトロ寺院で,一番いい一張羅を着て,群集の中にまぎれこんだのである。いい服を着ていれば,ローマ法皇が自分に気づいて話しかけてくれるのではないかと思ったのだ。
ローマ法皇は,ゆっくりと(そして男に気づく気配もなく)人々の前を歩いて来た。そして,ひとりの乞食にその慈顔を向けると,穏やかな笑みを浮かべて乞食に何か語りかけると,通り過ぎていったのである。
男はとても反省した。いい服を着て法王に目を留めてもらおうなんて,自分はなんてはしたない考えを持っていたのだろう。貧しき者にこそ,神は慈悲深き目を向けるのである。
一計を案じた男は,先程の乞食に頼んで,千ドルで自分の服と乞食の服とを交換してもらうことにした。
次の日,また法王が人々の前を通りかかった。すると法王は(乞食の服を着た)男に近づいてきたのである。そして,男の耳に口を寄せると,やさしい声でこう言われた。

「昨日,目障りだから消え失せろと言ったはずだぞ」


77まだらのヘビ

ミケノビッチが親友のトムとキャンプに出かけた時の話しだ。
早朝,ミケノビッチはトムの悲鳴で目が覚めた。
急いで外に出ると,トイレの最中だったのだろうか。ズボンを下げたトムが倒れていて,マダラ色のヘビがトムの大事な所に噛みついていたのである。
ミケノビッチは,ヘビを棒で叩き殺し親友を助け起こした。
「おい。しっかりしてくれ」彼は必死で親友に呼びかけた。しかし親友は,意識はあるようだが高熱を発しており,「う・うん」を唸るばかりである。
ミケノビッチは,脱兎の如くテントに戻ると,携帯電話で病院に電話をかけた。
「もしもし。ボクの親友がヘビに噛まれてしまったんです。ボクのたった一人の大切な親友が!どうしたらいいんでしょうか」
「いいから,おちついて話なさい」医師は言った。「そのヘビの大きさは・・・模様は・・・」
ミケノビッチの話を一通り聞き終えた医師は言った。
「それは,かなり危険な毒ヘビだ。噛まれたところからすぐに毒を吸い出すしかない。そうしないと,君の友人の命はないだろう」

医師の助言を得たミケノビッチは,親友のところに戻った。
いくらか意識がはっきりしてきたトムは,苦しい息の下で尋ねた。
「で,医者はどういったんだい・・・」
「ああ」ミケノビッチは,親友に答えた。「すまないが,もう手のほどこしようがないそうだ」


76浪人の矜持

裏長屋に引っ越してきた貧乏浪人。挨拶にきた長屋の衆も,衣類も寝巻もないようなあまりの貧乏ぶりにあきれ返ってしまった。ある物といえば,土間にころがっている大きな石くらい。
しかし,その浪人。平然とこう言い放った。「武士たるもの,常に質素を第一と心掛け世帯道具などは持たぬが良い。物持ちとなれば,いざ鎌倉という時に,未練が残り,命を惜しむことになろう。故に拙者は衣類も寝巻も持たぬ事にしているのじゃ」
これを聞いた長屋の衆は,すっかり感心してしまった。「さすがはお侍様でございます。わしらなんかとは心持ちが違いますなあ。ところで,その土間に置いてあるそれ,その大きな石。漬け物石のようにも見えませぬが,はて,いったい何にお使いなさるので?」

浪人は,事もなげに答えた。「それか・・・。寒い日には,それを持ち上げて暖まるのじゃ」


75「時の車輪」外伝

これはちょっとパロディネタです。「時の車輪」という本を読んでいる方用...

ランド・アル=ソア,マット,ペリンの少年達3人が,キャンプに出かけることになった。
途中,彼らはパジャマが入ったリュックを川に落としてしまった。やむなく,3人はアル=ソアを真ん中にして,裸で寝ることにした。
次の日,マットが興奮して言った。
「聞いてくれよ。アル=ソア。おれは夕べ『夢の世界(テル=アラン=リオド)』で信じらんないほどの美女にえっちなことをされる夢を見たんだ」
「なんだって。おれもだ。すごい良かったぜ」ペリンは,金色の目を丸くして叫んだ。
「ちぇ。いいなあ」アル=ソアはストックを握る仕草をして言った。「おれなんか,ただ,スキーで遊ぶ夢だったよ」


74三毛の君

平安の昔のことである。
三毛の君という若い公家が,ある公卿の美しい姫に一目惚れしてしまった。彼は,つのる思いを恋文にしたためて,毎日のようにせっせと姫に送り続けたのであった。そして,ついに,男のひたむきな情に心動かされた姫は,男に文を遣わせたのであった。
「今宵より毎夜,牛車の轅に一つづつ印をつけて下さいませ。百夜目の晩,わたくしは必ず貴方の思われ者となりましょう」
大喜びで小躍りした三毛の君。さっそく次の日から雨の降る夜も,嵐の夜も・・・。

そして,姫の館の牛車の元に通い通って九十九夜目のこと。いつものように轅に印をつけて,立ち去ろうとした男に,腰元が声を掛けた。「姫さまからのお言付けにござります。『今宵で九十九夜。あなたさまの心情の深さ,わたくしの心にしみ入りました。一夜はおまけいたします。どうぞお部屋に...』」
すると,どうしたことか。男はとたんに尻込みし始めたのである。怪訝に思った腰元はいぶかしげに聞いた。「姫様がおっしゃっていられるのに,どうしてご遠慮なされるのでしょうか?」

男はもじもじしながら答えた。「はい。わたくしは,お手当をいただいて毎夜通っている代理の者にございます」


73ターザンとジェーン

ジャングルの王者ターザンは,20年もの間ジャングルで暮らしてきたが,友だちといえは猿のチーターだけ。ターザンは,生理的要求には,木のうろをいつも利用していたのだった。
しかし,こんなターザンにもいよいよ人間の男性としての春がやってきた。イギリスの若い女性記者のジェーンが,この伝説的な人物を探してジャングルに踏み行って来たのである。

ターザンにとっては,ジェーンは初めてみる女性だったが,野生の本能がとぎすまされているターザンは,彼女を一目見ただけで自分が何をすべきかすぐに分かった。そしてまた,文明社会にはない野生のたくましさにメロメロとなったジェーンも同じ気持ちだった。彼女はうっとりと目を閉じると,ターザンに身を任せるべく草の上にそっと横たわったのであった。
ターザンは彼女に近づくと・・・思いっきり彼女の股をけ飛ばした。
「きゃあ」あまりの痛さに飛び上がったジェーンは叫んだ。「一体何をするの?」

「あっああ〜」ターザンは雄叫びをするとこう言った。「中にリスがいないか,私はいつも確認することにしているのだ」


72ヌーディストビーチにて

ヌーディストビーチで,ひとり静かに日光浴を楽しんでいたミケノビッチ。そこに小さな女の子がトコトコと近づいてきたのに気づいた彼は,大事な部分を急いで雑誌で覆い隠した。妙齢の美人だったらともかく,相手が小さな女の子だと,男っていうものはかえって気恥ずかしくなるものである。
すると,好奇心いっぱいの女の子は,不思議そうに話しかけてきた。
「ねえ。おじさん」
「今,雑誌の下に何を隠したの?」
「ん」ミケノビッチは,適当に答えておくことにした。「トリさんだよ」
「ふーん」女の子は,興味をなくして向こうの方に去っていくのを見て,幸せそうなため息をついた男は深い眠りについたのであった。

緊急手術室の隣にある待合室で,警官が女の子に尋ねていた。
「おじょうちゃん。浜辺に男の人がいたでしょう。覚えているかい?」
「うん。あたしね。トリさんと遊んでいたの」女の子は無邪気に答えた。「そしたらね。トリさんがつばを吐いたのよ」
「唾だって?」警官は言った。
「だから,あたし。トリさんの首をへし折ってやったの」
「それはひどい!」思わず警官は叫んだ。
「ひどいでしょ。つばを吐くなんて」女の子は怒った様子で続けた。「そして2つあった卵を割って,トリさんの巣に火をつけてやったの」


71ある奇病

医者のもとを訪れたミケノビッチは,藁をも掴む思いで自分の奇病について訴えた。
「先生。ここ1週間ばかり,身体にさわるとひどく痛むのです」
「ふむ」医者は首を傾げた。「どこが痛むのですかな」
「全部です!」ミケノビッチは悲痛な声で叫んだ。「例えば胸を押すと,ものすごく痛むし,足にさわっても同様です。頭なんかさわったら,死ぬかと思うくらいズキズキします」
不思議がりながらも医者は,ミケノビッチを診察してみることにした。

そして1時間後・・・ミケノビッチは医者の前に座っていた。
医者はカルテに何か書き込みながら言った。「さて。ようやく原因が分かりましたよ」
「原因は何だったんですか!」思わず知らずミケノビッチは身を乗り出した。

「あなたの指ですが・・・」医者は顔をあげた。「折れているようですな」


70ピノキオの悩み

ピノキオが,いつものようにガールフレンドとベッドで抱き合っていると,ピノキオはふと彼女の様子がおかしいのに気づいたのであった。
「ねえ」彼は気づかわしげに彼女に聞いた。「一体どうしたんだい?」
「あなたは私が今まで会った中でも最高の男(ひと)だわ。でも・・・」彼女は大きなため息をついた。「あなたと愛し合うとき,木の角がとても痛いの」

ピノキオは,思い悩んだ末に,生みの親のゼペットじいさんのところに相談に出かけることにした。
あの懐かしい小屋の中で,ゼペットじいさんは,ピノキオの話をうなづきながら聞いていた。そして,老人は,ピノキオに紙ヤスリを渡して,これで角を丸めるように忠告したのである。

それからしばらくの間,老人の元にピノキオからの音沙汰がなかったが,ゼペットじいさんは,これで根本的な解決に至ったとは思えなかった。
「ピノキオはわしの可愛い息子じゃが,しょせんは木の人形じゃ。本物の人間にならぬ限りは,彼女と幸せになれんじゃろうなぁ・・・」
そんなある日,老人が木の材料を買いに町まで出かけると,DIYの店の前でばったりとピノキオに出会ったのである。ピノキオは買ったばかりの多量の紙ヤスリを腕に抱えていた。
「これ。ピノキオや」ゼペットじいさんは,ピノキオに呼びかけた。「彼女とはうまくいっているかね?」

「ああ。彼女とは別れちまったよ。相性がイマイチだったんでね」ピノキオはニヤリと笑うとこう続けた。「オイラの今の最高の彼女は,この紙ヤスリさ」


69大渦巻

大竜巻がカンザス州を荒れ狂い,ある農家の一軒家を吹き飛ばして,ベットにしがみついていた夫婦を,ベットごと隣の郡まで運んでいった。しかし,幸いなことに中年夫婦は怪我一つしないですんだのである。
妻は泣き始めた。「メアリー。怖がらなくていい」と夫は言った。「オレ達は助かったし,第一,怪我もしてないじゃないか」
「怖いんじゃないの」メアリーは嗚咽を漏らしながら言った。
「この14年間で始めて二人で外出してるのが嬉しくてしょうがないの」


68仮装パーティー

仮装パーティーに招待されたミケノビッチ夫妻。しかし,奥さんが頭痛で行けなくなったため,愛妻家のミケノビッチも行かないつもりだったが,せっかくだから行くように説得されたので,やむなく一人だけ仮装して出かけることになった。
1時間後,ぐっすり寝て頭痛の治まった妻は,夫の後を追ってパーティに出かけることにした。夫は自分の仮装を知らないので,後で仮装を取ってびっくりさせてやろうと考えたのである。

パーティ会場に着くと,すぐに夫は見つかった。夫は若い綺麗な娘とダンスの真っ最中で,キスをしたりして,ベタベタいちゃついていた。
彼女は,夫の側に近寄り,その気があるそぶりをすると,彼は,すぐに新しい獲物に飛びついて来た。
ダンスが終わると,彼は彼女に「外にでよう」と囁いてきた。そして,二人は仮装のまま外の茂みで愛し合ったのである。
そして,彼女は一足先に家に帰ると,ベットに入って夫の帰りを待った。どんな言い訳をするのか確認してから,夫をコッテリととっちめてやろう...
しばらくして,夫の帰る音がした。
「パーティはどうだった?」
「何てことなかったよ」ミケノビッチは答えた。「お前が一緒じゃないとつまらないね」
「ダンスはしなかったの?」
「いや。一回も踊らなかった。ピートやビルがいたんで,みんなで書斎に行って,ずっとポーカーさ。退屈なものだったよ・・・。ああ,そうそう。僕が衣装を貸してやった男は,ものすごく面白かったと言っていたがね」


67老人と若者

その老人がバスの座席に座っていると,ハデな服装の若者が乗り込んできて,向かい側の席に座った。彼の髪はハデな赤と紫に彩られ,耳にはオレンジ色の羽がついたイヤリングがぶらさがっていた。
バスは走り出し,しばらくして,若者はじっと自分を見つめる老人の視線に気がついた。
「おい。ジジイ。何をジロジロ見てんだよ。オレの格好がそんなにめずらしいのかよ?」
「いんや」老人は首を振った。
若者は,薄ら笑いを浮かべて言った。「枯れ果てたような老いぼれジジイのアンタだって,若い頃は無茶した時期もあったんだろ?」
「まあな」老人は答えた。「わしも若い頃はずいぶんと無茶をしたものじゃ」
老人は遠い目をして続けた。「その昔,わしはオウムとエッチしたこともあるんじゃ」
「なんだって」若者は叫んだ。「そりゃまた思い切ったことをしたもんだ」

老人は,驚いた様子の若者をじっと見つめながら言った。
「ところで,あんた。もしかして,そん時出来たガキじゃあるまいの?」


66小猿の証言

交通事故の急報を受けて,現場に到着した警察だったが,車はクシャクシャになり,車内の男女は二人とも即死状態だった。
事故の原因究明のため,現場検証を始めようとした警官たちの前に,小さな猿が車の陰から現れた。車の持ち主が飼い主だったのだろう。

「お前がしゃべれればなあ」警官はつぶやいた。
すると,その猿は首を上下に振るではないか。
「俺が何を言っているのか分かるのかい?」警官が聞くと,また首をコクンと振る。

「お前,この事故見てたかい?」
「コクン」猿はうなづく。
「いったい何が起こったんだ?」
猿は,缶を手に持って,口に運ぶ仕草をした。
「酒を飲んでいたのか?」
「コクン」と猿。
「他には何かあったかい?」と警官は聞いた。
猿は,指でなにかつまむ仕草をすると,口にもってきて,息を吸い込むジェスチャーをした。
「あいつら,マリファナも吸ってたのか?」
「コクン」と猿。
「それだけかい?」と警官は尋ねた。
猿は,側にあった木の根っこにまたがって,腰を振りだした。
「なんてこった」警官は叫んだ。「そんなことまでやってたのか!」
「コクン」と猿。
「待てよ。こいつらは,酔っぱらって,マリファナを吸いながら,いちゃついてたわけだ。」警官は聞いた。「その間,お前は何をしてたんだい?」
「運転してた」と小猿がジェスチャーした。


65それぞれの秘密

愛し合う若いカップルがいた。そして二人は結婚することになったのである。
もうすぐ妻になる女が思い切って打ち明けた。「ごめんなさい。今まで身体を許さなかったのは,理由があるの。胸がとても小さいの。もしそれがイヤだったら結婚の約束はなかったことにしてもいいわ」
男はやさしい声で言った。「結婚生活で一番大切なのは身体じゃないさ。愛し合う気持ちさ」
男は考え込んでいたが,しばらくして言った。「実はボクも君に話しておかなきゃならないことがある。ボクのアソコなんだが,赤ちゃんくらいの大きさなんだ。もしそれで,婚約を解消したいと思うなら,ボクの方はかまわないよ」
女は微笑みを浮かべて答えた。「結婚生活で大切なのは,そんなことじゃないわ。心が繋がっていればいいのよ」
二人はお互いが正直になれたので嬉しかった。そして二人は結婚したのである。

結婚式の夜,彼女が服を脱ぐと,それは・・・みごとなまでに平らだった。
次に新郎が服を脱ぐと・・・新婦は気絶してしまったのである。
しばらくして,彼女の意識が戻ると,男は言った。「結婚前に言ってあったはずだよ。そんなにショックだったのかい?」
「だって」新妻は言った。「赤ちゃんくらいの大きさだって・・・?」
「そうだよ」男は不思議そうに答えた。「3キロで50センチくらいだもの」


64黄色い理由

若い男が,診察室に飛び込むなりこう言った。「先生。気がつくと,わたしのアソコが黄色くなっちまったんです。何か悪い病気でしょうか」
「とにかく見てみましょう。ズボンを降ろしてください」医者は言った。「うむ・・・」確かに毒々しいまでに真っ黄色である。
「めったにないことですが,日常生活のストレスが原因かも知れませんな」医者は,男に対し質問を始めた。
「仕事の具合はどうですか?」
「昔はきつかったですが,上司が替わってからは,ラクになりました。昇給もしたし,充実してますよ。
「はてはて・・・」医者は首をかしげた。「では,家庭ではどうですかな?」

「いや。これと言ってないですね。夜は殆ど家にいて,アダルトビデオを見てるだけです。スナック菓子のカールをほおばりながらね」


63マリファナを吸うと・・・?

マリファナを吸った罪で,二人の青年が判事の前に連行された。
判事は言った。「君たちは初犯だし,悪気はないようだ。一回だけチャンスをあげよう。君たちの友人に,麻薬がどんなにいけないものかを説得して,吸わないようにしてほしい。その成果は,来週ここに来て報告してくれたまえ」

つぎの週,裁判所にやってきた一人目の青年に判事は尋ねた。「どんな具合だったかね?」
「はい。私は17人を説得して麻薬をやめさせました」
「ほう」判事はニッコリして言った。「どう説得したのかね?」
青年は,紙に大きな円と小さな円を書いて説明した。
「こっちの大きな円が普通の脳の大きさで,小さい方が麻薬をやった方の大きさだと言ったんです」
判事は感心して褒めた。「なかなかうまいやり方だ」

しばらくしてやってきた二人目の青年に対し,判事は同じように尋ねた。「どんな具合だったかね?」
「はい。私は256人を説得して,麻薬を永遠にやめさせました」
「256人も!」判事はびっくりして言った。「いったいどう説得したのかね?」
青年は,紙に大きな円と小さな円を書いて説明した。
「こっちの小さな円が刑務所に入る前のケツの穴の大きさで,大きい方は・・・」


62愛しのベシー

農夫のミケノビッチは,交通事故の怪我の補償で,相手のトレーラの持ち主の運送会社と揉めた挙げ句,訴訟を起こすことになった。

運送会社の弁護士はミケノビッチに質問した。「あなたは,事故の現場で『私は大丈夫』だと駆けつけた警官に言いましたか?」
「よっしゃ。オラが何があったのかを教えてやんべぇ。オラの可愛いロバのベシーがよ・・・」
「質問に答えてください」弁護士はミケノビッチの証言を遮って言った。「あなたは,その時,大丈夫だと言いましたね?」
「んだから,オラはボロ車の荷台に,めんこいロバのベシーを乗っけてよう・・・」

弁護士は,イライラした様子で農夫の話を遮ると,裁判長に向かって主張した。
「裁判長。彼は事故現場で,駆けつけた警官に対し,自分が大丈夫だと明言したことは,その警官の証言からして明らかであります。しかるに彼は,事故後数週間も経ってから,訴訟を起こしているのであります。彼に私の質問に答えるように,裁判長から命じていただけませんか」
裁判長は言った。「まあまあ。彼がお気に入りのベシーに関して何を主張したいのか,聞いても審議に差し支えはあるまい」
そして,農夫に向かって言った。「さあ,手際よく話してみなさい」

ミケノビッチは,裁判長に頭を下げると,話を続けた。
「んで,オラの可愛いベシーを車の後ろに乗っけて運転してたら,でっけえトレーラーが,赤信号を無視してすげえ勢いでオラの車の横っ腹につっこんで来てよう,オラは車から十メートルも吹っ飛んじまっただ。可愛いベシーもオラの近くに吹っ飛んでよう,オラの耳にベシーの苦しむ鳴き声がずっと聞こえてただ。オラも身体中が痛くて,ベシーを助けることも出来なかっただ。しばらくして,パトカーが現場に来て,すぐに銃の音が一発しただ。オラがなんとか頭をあげると,警官は,ベシーの目と目の間を撃ったのが見えただ。オラのかわいそうなベシー・・・そして,警官が銃を持ったままオラの側にやってきて,オラの目を見ながら言っただ。『君のロバは気の毒だが,怪我がひどくて安楽死させるほかなかった。君は大丈夫かね?』」


61世界で最も賢い人間

そのセスナ機には,クリントンとビル・ゲ○ツとローマ法皇とボーイスカウトの少年が乗っていた。
突然の轟音と共に,乗客達は,たちまち客室内が煙で充満してきたのに気がついたのである。
すぐに,コクピットが開いてパイロットが客室に転がり込んできた。
「皆さん」パイロットは続けた。「本機は,あと十分ほどで墜落します。そして,ここには5人いますが,パラシュートは4つしかないのです」
そう叫ぶと,パイロットは,パラシュートをつかんで,扉から飛び降りてしまった。

クリントンが立ち上がった。「私は世界で最も重要な政治家である。世界は私を必要としている」
そう言い残すと,彼はパラシュートをつかんで扉の外に消えていった。
次に,ビル・ゲ○ツが立ち上がった。「私は世界で最も賢い人間である。世界は私を必要としている」
そして,彼もまたパラシュートをつかんで飛び降りていった。

ローマ法皇とボーイスカウトの少年が顔を見合わせた。
「私はもう充分に生きたよ」法皇は慈顔を少年に向けた。「最後のパラシュートは君が使いなさい」
少年は,ニッコリして言った。「大丈夫です。法皇さま。あの世界で最も賢い人間は,パラシュートと間違えてボクのナップザックを持ってったんですから」


60英知の果て

天使ガブリエルが,とある最高学府の教授会議の席上に舞い降りて,学部長に告げた。
「お前は,他人を思いやる心を持ち,長年善行を積んできた。神はお前に,永遠なる富,永遠なる英知,永遠なる命の中から一つを与えることにされた。さて,お前はどれを選ぶかね?」
・・・そして,学部長はためらうことなく,永遠なる英知を選んだのである。
「あっぱれじゃ」天使はそう言うと,稲妻とともに消えていった。

この信じられない奇跡に,唖然としていた教授の一人が囁いた。
「学部長。どうか・・・何かおっしゃられてください」
微かに後光に照らされた学部長は,新たに得た深い英知に満ちた重々しい声で答えたのだった。
やっぱり金にすべきだった!」


59妖精と三人の息子

あるところに貧しい農夫と妻と3人の息子が住んでいた。
ある日の朝,農夫が牛の乳搾りのために外に出ると,一家の唯一の収入源であった牛は口からアワを吹いた状態で狂死していたのである。農夫は絶望のあまりショックで死んでしまった。
しばらくして,夫の様子を見に来た妻だったが,夫と牛が死んでいるのを見つけると,持病の心臓発作でやはり死んでしまった。

約1時間後,一番上の25になる息子が目を覚まして外に出た。両親と牛が死んでいることに気づき,発作的に川に身を投げてしまった・・・川に沈んでいった彼は下から押す力を感じ,やがて彼は岸辺で,川の妖精に助けられたことを知った。
妖精は言った。「もしあなたが,私の事を5回愛することが出来たら,あなたの両親と牛を生き返らせてあげましょう」
その賭けに応じた息子だったが,4回目にしてダウン。怒った妖精は彼を川に投げ込んで,溺れさせてしまった。

しばらくたって,二番目の息子が起き出して,やはり両親と牛が死んでいることに気づき,発作的に川に身を投げたのである。妖精はまた彼を助けて,今度は両親と牛と上の兄を生き返らせるための賭けをすることになった。しかし彼は20歳と少し若いので,回数を10回にしたのである。しかし7回目にして彼は疲れてしまい,また妖精は彼を川に放り投げてしまった。

最後に三番目の息子が起き出して,同じように川に身を投げて,妖精に助けられた。彼は17歳と最も盛んな時期だったので,妖精は言った。「私の事を15回愛してくれたら,あなたの両親と牛と二人の兄を生き返らせてあげるわ」
三番目の息子はどもりどもり言った。「た・たった15回でいいのけ?」
「そうね」妖精は答えた。「30回してくれたら,大金持ちにしてあげてもいいわよ」
「よっしゃ!」息子は喜んで叫んだ。しかし,急に顔を曇らせて「んだども・・・その,あんたが夕べの牛みたいに死んじゃったら...」


58数字遊び(ちょっと休憩)

友人や職場の同僚にこれをやると,とても喜ばれます。
1.あなたがここ1週間で何回エッチをしたか思い浮かべて下さい。
2.その数に2をかけて下さい。
3.5を足して下さい。
4.それに50をかけて下さい。
5.もし,あなたの今年の誕生日が過ぎていたら1750を足して下さい。
6.そうでない人は1749を足して下さい。
7.その数からあなたの西暦の誕生年を引いて下さい。
あなたには、3桁の数字が残りましたね?
いくつでしたか?

そして答えは,
百の位の数字は,質問1の答えと同じ。
十の位と一の位の数字はあなたの年齢です。
もちろん,「これは人生占いだよ」とか言って,種あかしする前に,その数字を教えてもらうのが肝心です。


57父と子

男は,今日も仕事で疲れきって,遅くなって家に帰ってきた。すると,彼の5歳になる息子がドアのところで待っていたのである。彼は驚いて言った。
「まだ起きていたのか。もう遅いから早く寝なさい」
「パパ。寝る前に聞きたいことがあるんだけど」
「なんだ?」
「パパは,1時間にいくらお金をかせぐの?」
「お前には関係ないことだ」男はイライラして言った。「なんだって,そんなこと聞くんだ?」
「どうしても知りたいだけなの。1時間にいくらなの?」男の子は嘆願した。
「あまり給料は良くないさ・・・200ドルくらいだな」
「わあ」男の子は言った。「ねえ。パパ。ボクに100ドル貸してくれない?」
「なんだって!」疲れていた父親は激昂した。「お前が何不自由なく暮らせるためにオレは働いているんだ。それが金が欲しいだなんて。だめだ!早く部屋に行って寝なさい!」
男の子は,黙って自分の部屋に行った。

しばらくして,父親は後悔し始めた。少し厳しく叱りすぎたかもしれない...。たぶん,息子はどうしても買わなくちゃならないものがあったのだろう。それに,今まで息子はそんなに何かをねだるってことはしない方だった・・・
男は,息子の部屋に行くと,そっとドアを開けた。
「もう,寝ちゃったかい?」彼は小さな声で言った。
「ううん。パパ」男の子の声がした。少し泣いているようだ。
「今日は長いこと働いていたし,ちょっとイライラしてたんだ・・・ほら。お前の100ドルだよ」
男の子は,ベットから起きあがって,顔を輝かせた。「ありがとう。パパ!」
そして,小さな手を枕の下に入れると,数枚の硬貨を取り出した。
父親はちょっとびっくりして言った。「おいおい。もういくらか持ってるじゃないか」
「だって足りなかったんだもん。でももう足りたよ」男の子は答えた。そして,100ドル札と硬貨を父親に差しのべて...
「パパ。ボク,200ドル持ってるの。これでパパの1時間を買えるよね?」


56若い男と修道女

バスに乗り込んできた若い男が,修道女の隣りに座って,彼女をジロジロ見ながら行った。「ヘイ。オレといいことしないかい?」
修道女は,不快そうに申し出を断り,他の乗客達といっしょに次の停留所でバスを降りてしまった。
またバスは走り出し,しばらくすると,バスの運転手が言った。
「何だったら,どうすればあの修道女と出来るか教えてやろうか?」
是非教えてもらいたいと答えた男にバスの運転手は続けた。「毎週火曜日の真夜中12時に,あの修道女は共同墓地に祈りにいくんだ。あんたは裾の長い牧師の服を着ていって,彼女に「私は神だ」と言うと,なんだってやらせてくれるぜ」

火曜日の夜,牧師の貸衣装を借りた若い男は,星明かりを頼りにおぼつかない足取りで共同墓地に出かけた。
すると,修道女らしき服を着た姿が跪いて祈っているのが見えた。
男は彼女の前に音もなく立つと,おごそかな声で言った。「迷える子羊よ。私は神である。あなたに恩寵を与えよう。さあ,スカートの裾をめくりなさい」
修道女は小さなささやき声で答えた。「神よ。純潔を守るため,後ろでよろしいでしょうか」
男は,実はそちらの方が好きだったので,大喜びで「よろしい」と言うと,さっそく始めたのであった。

雲に隠れていた月が現れてきた頃,事は終わった・・・。
男は叫んだ。
「ハァハァハァ。オレは実はバスであんたを誘った乗客だあ」
修道女も叫んだ。
「ハァハァハァ。オレは実はそん時のバスの運転手だあ」


55三つ目の願い

ある晩のことだった。男が薄暗いリビングでグラスを片手にうつらうつらしていると,突然妖精が灰皿の中から飛び出した。
「オーケー。それじゃ三つ目の願いは何だい?」
男はびっくりして言った。「おい。いったいどうしたことだ。それに三つ目の願いって,まだ何も願ってないぞ」
「あんたはもう二つ願ったんだぜ。二つ目の願いが「一つ目の願いの前に戻してくれ」ってんで,記憶までなくなったんだよ」と妖精は言った。
「さあ。最後の願いを言えよ」
「まあいいや。そんなのオレは信じないタチなんだが」男は言った。「そうだな・・・来週結婚することになってるルーシーと永遠に添い遂げたいな」
「オーケー」妖精がパチンを指をならすと,煙がもくもくと巻きおこり,男の耳には薄れゆく妖精の声が小さく聞こえてきた。

「・・・ハハハ。こいつは可笑しいや。それって,一つ目の願いと同じだぜ・・・」


54胸焼けの特効薬

ミケノビッチは,謎の胸焼けに苦しんでいた。いろんな病院に行ったのだが,どの医者も首をかしげるばかり。ただ,最後に診察してもらった医者が,ためらいつつもこう話してくれた。「医学的根拠はありませんが,あなたと同じ症状の人が母乳を飲むことで治ったという文献を読んだことがあります」

家に帰ってそのことを妻に話すと,お隣に住んでいる奥さんが2カ月前に赤ちゃんを産んだばかりで,母乳が出過ぎて困っているとのこと。そこで二人は,いざと言うとき分けてくれないか妻から頼んでもらうことにしたのだった。
数日後,ミケノビッチは胸に激しい痛みを覚えた。たまたま妻は外出中であり,あまりの苦しさにミケノビッチは這うようにしてお隣のドアをノックした。
ドアを開けたのは,まだ二十歳になるかならないの若妻だった。
苦しい息で事情を説明していたミケノビッチだったが,ついに痙攣が起きてしまった。あわてた若奥さんは,彼をソファーに連れて行くと,ブラウスのボタンを外して,早く飲むように言ってくれたのである。
ミケノビッチは,痛みをやらわげたい一心で彼女の胸に吸い付いた。すると,なんとしたことだろうか・・・彼の痛みがス〜と楽になって来たのである。彼は夢中でしゃぶり続けた。

若妻の方も,なんだか興奮してきてしまった。「ミケノビッチさん。反対側も吸って」
ミケノビッチは,「ううん」と答えた。
ついに,メロメロになってしまった若奥さんは,胸にむしゃぶりつく男に言った。
「あなた,もっと他にして欲しいことあるんじゃないの?何でもいいのよ」
目を薄っすらと閉じ,夢見心地のミケノビッチは,舌なめずりをしながら若妻を見上げた。
「ひょっとして,ビスケットもあるってこと?ボク大好きなんだ」


53街の女

街の女に呼び止められたミケノビッチ。しかし1ドルしか持ち合わせがなかったので,交渉の結果,見せてもらうだけとなった。
ライターを片手にスカートの中に頭をつっこんでいたミケノビッチだったが,ややあって感嘆まじりに言った。
「君の茂みは実にすばらしい。こんなに豊かだなんて驚くべきことだ。ところで,君はおしっこすることは出来るかね?」
「もちろんよ」彼女は答えた。「でも追加料金をもらうわよ」
「そんなことより,すぐやった方がいい」ミケノビッチは言った。「燃えはじめているから」


52理由

港町のバーに船乗りがやってきて,カウンターに座った。足は義足,手はフック,片目は眼帯である。
隣りに座っていた男が聞いた。「よう。どうして義足をするようになったんだい?」
「あの日はひどい嵐だった」船乗りはしゃべり始めた。「船がひっくり返り,放り出されたオレたちは血に飢えたサメの群に襲われた。唯一生き残ったオレだったが,足を持ってかれたよ」
「それは大変だったな」男は感心して言った。「手のフックもそん時かい?」
「いや」船乗りは答えた。「海賊との戦闘があってな。敵の船に乗り移って乱戦となったが,海賊の親玉に切り落とされたんだ。もっとも,お返しにやつの首をちょん切ってやったが」
「大したもんだ」男は感嘆の声を上げた。「その眼はどうしたんだい?」
「これはな,帆を見上げていたら,カモメがオレの眼の中にフンを落としやがったんだ」
「カモメのフンで眼がダメになったのかい?」
「うんにゃ」船乗りは答えた。「その日は,初めて手にフックを取り付けた日だったんだ」


51結婚のための3つの条件

重要な取引のため,ある銀行の頭取が秘書といっしょに台湾に飛び,ようやく目当ての重要人物と会談することとなった。
その人物は,年を取って,でっぷりと太った東洋人だったが,すっかり秘書がお気に召した様子で,是非二人で食事をしたいと誘ってきた。頭取も困ってしまったが,せっかくのビックビジネスのチャンスでもある。
「すまないが,食事だけでもしてやってくれ。ボーナスははずむから。彼を侮辱しないように如才なく頼む」必死でささやく頭取に,秘書もやむなく引き受けることとなった。

食事中,東洋人は彼女の目をじっと見つめていた。デザートが終わると,東洋人は彼女の手をにぎって,臭い息を吐きながらこう言った。「私 君 結婚 する」
びっくりした秘書だったが,すぐに断ると侮辱だと思われるかもとしれないと考えた彼女は,無理な条件を言って,わがままな女を演じることにした。

「結婚するには,3つの条件があります。第一に30カラットの婚約指輪をいただいたいの」
東洋人は,ニッコリ笑って,ポケットに手を入れた。取り出したのは,30カラットはあるダイヤの指輪だった。
「私 やる。 私 やる」

最初の条件があまりに簡単すぎたと反省した彼女は,こう言った。「第二に,ニューヨークに100メートルはあるビルの新居と,フランスに別荘としてお城が欲しいの」
ちょっとためらった東洋人だったが,携帯電話を取り出すと,ニューヨークとパリの不動産屋に電話した。
「私 買う。私 買う」

いよいよ最後となり,絶対間違いなく無理な条件を言わなくちゃと考えた秘書は,名案を思いついた。
「私,愛し合うことが大好きなの。結婚するんなら,あそこが30センチはないとイヤなの」
今度こそ,東洋人はひどく動揺した。テーブルに肘をつき,顔を覆って,肩を震わせながらしばらくの間,中国語でなにかつぶやいていた。それが永遠に続くかと思われた時,男は真っ青になった顔を上げ,実に悲しそうな表情で言った。
「私 切る。 私 切る」


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