トヨタ ヴォクシーZS 購入記

 やっと新型VOXYが出た。そう、ボクのヴォクシー・・・いえ、ゴロがいいので言ってみたかっただけです。ホントは彼女のですがね。ヴォクじゃなかった、ボクの愛車は小っちゃくてのろいワゴンRなのだ。

 さて、(彼女が)今乗っている「ヴォクシー ZS“煌”(初代特別仕様車)」は、2008年9月に買ったやつだから、そろそろ5年と半年になる。二回目の車検を去年やっちゃったけど、ホラ。四月から消費税がドッカーン!ズドドドドン!と上がるじゃないですか。乗り出し300万強ならプラス3%で十万だ。そろそろかナ〜と思いつつ、もう出る出るという噂のフルモデルチェンジが、さっぱり出なかったのが去年の状況。そして、ようやく・・・

 今乗っているZS“煌”(初代)は、快適で気に入っているものの、去年、夏タイヤがついにツルツルのチューブ丸出しみたいになってしまった。仕方なくスタッドレスを履いている(冬という理由だけじゃない)状況であること、消費税があがっちゃうこと、フルモデルチェンジの新型が結構良さげいう噂が風の便りで聞こえること等々で、去年後半あたりから、どうしようかな〜と考えていたのである。
 話題のハイブリッドモデルは、やはりお値段が高め(年間1万キロも走らないため、元が取れない)なのと、エアロモデルが見た目がよろしいということで、ZSが良さげだ。今の煌は8人乗りだが、7人乗りは2列目が快適そうで、3列目へのアクセスが楽(座席の間から後ろに行ける)そうなので、7人乗りにしよう。さらにオプションは、片側スライドドアを両側に。9インチ巨大ナビ。バックモニター。11インチ後部座席モニター。ETC。ペイントシーラントなど、豪勢に70万円代を考えた。とりあえずね。

新旧比較

ヴォクシー ZS 2014.1.20

ヴォクシー ZS“煌” 2008.6.27

型式 DBA-ZRR80W-BPXSP DBA-ZZR70W
ミッション(AT/MT/CVT) Super CVT-i Super CVT-i
ドア数 5 5
駆動方式 FF FF
乗車定員 7 8
全長x全幅x全高(mm) 4710×1730×1825mm 4,640 x 1,720 x 1,850
ホイールベース(mm) 2850mm 2,825mm
室内長x室内幅x室内高(mm) 2930×1540×1400mm 2,970 x 1,485 x 1,350
車両重量(kg)(AT/MT/CVT) 1,600kg 1,590kg
最低地上高(mm) 160 165
最小回転半径(m) 5.5 5.5
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC 水冷直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1,986cc 1,986cc
エンジン型式 3ZR-FAE 3ZR-FAE(バルブマチック付)
最高出力/回転数(ps/rpm) 152/6,100 158/6,200
最大トルク/回転数(kg-m/rpm) 19.7/3,800 20/4,400
サスペンション形式前 マクファーソンストラット式コイルスプリング マクファーソンストラット式コイルスプリング
サスペンション形式後 トーションビーム式コイルスプリング トーションビーム式コイルスプリング
ブレーキ形式前 ベンチレーテッドディスク ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式後 ディスク ディスク
タイヤサイズ 205/60R16 205/60R16
使用燃料 レギュラー レギュラー
燃料タンク容量(リットル) 55.0 60.0
燃費(km/l) 16.0 14.2(10-15モード)
新車時価格(消費税抜) 2,476,190円 2,410,000

 2013年12月吉日。おネッツトヨタ担当営業氏からの電話。

「奥さま。新型の予約が始まりました。今押さえておけば、増税前に間に合いますよ」
「あら。買ってもおよろしくてよ。もちろん、相当お勉強してくださるのでしょうね?」
「・・・・・・デュフフ(おもしろい冗談だ)。まあどうぞご検討ください」

 どうやら、値引など思いも寄らぬ様子。消費税増税前で人気車種の新型が出たばかり。どう考えても、売り手市場でしょうな。とりあえず、先に他を当たってみましょうか。

VOXYの場合。カクコイー!エアロじゃないが。

ノアの場合。実は写真が見つからなくてさ。

 2014年1月1週。トヨタおカローラ過労町店にお出かけ。

「こちらには、VOXYに劣るとも勝らぬノアがあると聞き及びましたが」
「ございますとも!ノアが世界を救う箱船だとすれば、VOXYなど洪水でキリキリ舞う無力な木の葉。まだ値引額は出せませんが、とりあえずお見積もりと下取査定を...。ガソリン車であれば、増税前に間に合いそうです」

 とりあえず、エアロモデルのSIで見積を出してもらった(定価)が、下取額がちょうど100万。数年前の雹で、屋根がボコボコ(見えないけど)になったのが、いささか難であるとのこと。なお、現在キャンペーンで、10万弱のメンテナンス費用が無料サービスとのこと。さらに、増税前で間に合うなら、実施10万引きとなる。今後、本体からの値引きも多少は期待出来ようと思ったが、ひとつ重大な問題があった。
 ノアの箱船よりVOXYのお尻の形が少しだけ格好いいと彼女が言うのである。
(下の写真は、新型とちょっぴり違うかも。タウンエースノアなのだ)

 2014年1月2週。トヨタネッツ冷国通り店へお出かけ。

「VOXYは、増税前に間に合いませんな。8%になります」
「ドヒャー」
「この車は値引出来ません。しかし当社は最初から可能な限りの額を提示し、お客様のお時間を無駄にしなのがモットー。8%後ということも考慮し、下取額を120万と高めにしましょう」
「ヒィィー」

 若い営業マンはCOOLだった。最初のおネッツが本家だとすれば、こちらは元祖ネッツという、温泉饅頭屋のようなライヴァル関係の店なのだが、しかし、クールだった。それにしても、下取り価格の基準はいくらなのか気になってきた。

 2014年1月3週。ガリバー・リリパット店へお出かけ。

「VOXYを売るとすれば、おいくらになりますか」
「今なら130万でどうですか」
「いえ、これから乗り換え検討なので、今というわけには・・・」
「ウーン、今でしたら、あと5万プラスして135万では」

 話してみると、どうやら今なら高値で欲しいけど、4月の増税後なら査定額がガックリ下がりそうな様子。当然、消費マインドが下がるでしょうからね。しかし、通勤で使っているので、肝心の買い換えの目処が立たないことには、これ以上話を進めようがない。いよいよ、おネッツにいかねば。

 2014年1月4週。おネッツトヨタへお出かけ。

 店内は、駆け込み需要の客で大混雑していた。店内に鎮座した新型VOXYを、砂糖に群がる蟻のように人だかりが取り囲んでいる。長い時間が経って、他の接客で大忙しのボクタチの担当営業氏がようやくこちらに気づいた。

「おやおや?今日はお揃いでどうされました?」
「(クソー・・・)新型VOXYで見積もっていただきたい。前のは下取りで」
「納車は4月になります。下取額は100万です。しかし値引額は、長年のお付き合いですからたっぷり勉強させていただいて(店長と相談すると言って、10分ほど席を外す)、思い切って15万。どこでも値引きは5万ですが、なんと言っても長年のお付き合いですから、当店はひと味違います。デュフフ」
「検討します」

 ──うーん。渋い渋すぎますな。燻し銀のように。つまり、下取額+値引額(一体で考えよう)は、こういうこと。

1 トヨタおカローラ過労町店 130万円
 下取り100万+値引き20万(メンテサービス10万+プラス10万一応想定)。
 さらに、増税前を考慮すると、消費税分プラス10万の価値有りとして足し上げた。
 しかし、ノアであることが難点。ノアはお尻の形が良くない。彼女によると。

2 ネッツトヨタ冷国通り店 130万円
 下取り120万+値引き10万(値引きしないと言ってるが、オプション分の値引の幅あるでしょう?)

3 ガリバー拒人支店+おネッツの組合せ 135万
 下取り120万(4月想定)+値引き15万
 4月以降の下取額が正直全然分からないこと、あと、手続きが少し面倒。

4 おネッツトヨタ 115万
 下取り100万+値引き15万
 最低額。お話にならない。値引額も本体5万、オプションで15%にもならん。

 ぐぬぬぬ。3の135万にオプション分は20%引きでプラス5万値引の計140万くらいじゃないと、その気になれない。というわけで、買い換えは当分の間さっぱりあきらめたのであった。どうやら時期が悪過ぎたらしい。

 その後、1・3・4の営業氏から「どーですか。ハンコ押す気になられましたか?」と電話があったが、「あい〜。検討してますが、なかなか〜ど〜も〜これがまた〜」と気のない返事をしていたのである。


 2月16日(日)。昼下がりの午後。ホームセンターでの買い物の帰り道、おネッツの前を通りかかった。そう言えば、先日おネッツの営業氏が、「試乗車あるから乗りに来て契約しろしろ」と言ってたし、中途半端な時間だから、せっかくだし試乗出来たらいいねと寄ってみることにした。

「たのもう〜」
 何故か先日の活気はウソのよう。店内はガラガラで仔猫一匹いるくらいの様子だった。まあ、でしょうよね。3月中で間に合う人はもう注文しつくた頃でしょうし。
 営業氏がぶっ飛んできた。前回より機敏な動きだ。
「出来たら試乗させていただければと思って」
 営業氏のスマイル0円が顔全体に広がった。

試乗インプレッション

 初代”煌”と極端な違いはないが、前方の視界が多少広がり、メーター類の位置が目の前に戻った。シートはやや柔らかくなったような気がするが、前のが日に当たって硬化していただけかもしれない。二列目シートは分離型となり、シートアレンジの自由度も高く、快適な座り心地である。床が低く、乗り降りしやすく、室内も広く感じられる。後部窓のシェードも今まで何故なかったのかと思うほど好印象。走りは、前者と差は感じられない。アイドリングストップとなったが、違和感は感じられず、パワーも2リッターワゴンとして必要十分の感あり。
 きりっと引き締まった外観に、 味わい深く、かつ俊敏な水冷直列4気筒DOHCエンジン。適度な車体サイズと重量で誰にでも扱い易く、ノスタルジーに浸りつつ現代的な走りも楽しめる。ファミリーからDQNまで、誰にでもお勧めできる一台だ。

 インプレッションって、内容がなくても書くのって楽ですなぁ。

「さて、乗り心地はどーですか。デュフフ」
「お陰様で、適度な車体サイズと重量で扱いやすく、現代的な走りも堪能出来ました。さてそろそろ時間が・・・」
「いや、お客様!いくらならという希望はございますか」
「それですぐ決めるとは言えませんが、ガリバーで下取り135万と言ってましたから、下取り+値引なら、プラス5万で計140万くらいですかね」
「・・・」
「さて、そろそろ・・・」
「いや、お客様!実は、大っぴらには出来ませんが、大変お得な話がございまして」
「ほう・・・その決して口外出来ないお話とは」
「増税に間に合わずやむを得ず車検をされたお客様の費用を値引かせていただくキャンペーンを始めたばかりでして。只今計算しますので、少々お待ちください」
 20分ばかり待った結果は、納車手数料をゼロにしたり、下取り額を上げたり、結果、135万。
「いかがでしょうか?」
「うーん。あと5万は無理なんですね」
「それは、なかなか」
「分かりました。ありがとうございます。ではまた、検討させていただくということで、そろそろ・・・」
「では、1週間後くらいに、お返事をいただけるということでよろしいでしょうか」
「はあ。そうですね。(ボクはニヤリとする)あと5万で、この場でハンコ押したかも知れなかったんですけど」

−−−夕方−−−

「ピンポーン パンポーン」
「ハーイ」
「デュフフ・・・」
ギエー!キタ−!

 彼女が出かけていたので、後日でもと言ったが、どうしても待ちたいということなので、戻ってくるまで30分ほど待ってもらった。

「1週間と申し上げましたが、お客様が帰り際に『あと5万なら・・・』と言われたのを店長が聞きつけまして、せっかくのご縁なんだから、今から行って参れと。ご覧になったとおり閑古鳥が鳴いている有様でして、どうしても契約が欲しいというのが、正直なところです」
「ほほう。では、おいくらに?」
「先ほどの見積が220万でしたが、さらに5万を引いて215万に」
 チラッ(彼女を見る)
 チラッ(ボクを見る)
 チラッ(彼女を見る)
 チラッ(ボクを見る)・・・こりゃキリがないわい。
「例えばですね。ええと、その215万で納車時にガソリン満タンなどでは?」
「分かりました。それでお願いします」

 返事早っ!想定内だったか・・・ぐわっ。決まっちまったよ。

見積

新旧比較

新型ZS

ZS“煌”

車両本体

  \2,674,285 \2,530,500
オプション
ボディー色 ホワイトパールクリスタルシャイン (1) \32,400 \31,500
ペイントシーラント (2) \62,640 \60,900
デュアルスライドドア (3) \59,400

(仕様に含む)

スペアタイヤ (4) \10,800

(仕様に含む)

フロアマット デラックスタイプ \52,920 \44,310
サイドバイザー RVワイドタイプ1 \25,920 \24,150
9インチナビ「NSZT-Y62G」(7インチナビ「NHDT-W58」) (5) \264,816 \238,350
マルチビューバックガイドモニター \35,424 \41,160
11型後席ディスプレイ V11T-R62C(9型V9T-R25C) (6) \105,408 \99,225
ETC(セットアップ料\2,700追加含む) (7) \31,212

(別途取付)

ナンバーフレームデラックス(前後\2,160×2) \4,320

リバーシブルラゲージマット

\18,900
ラゲージパーテーションケース

\9,975
メンテパック (8) \32,000 \84,000

\717,260 \652,470
自動車税(4月登録の場合) \36,200 \19,700
自動車取得税

(免税)

\111,300
自動車重量税

(免税)

\75,600
自賠責保険料(36ヵ月) \39,120 \30,910

\75,320 \237,510

諸費用

登録・納車費用・希望ナンバー・リサイクル関連等を含む \80,839 \79,940
合計 \3,547,704 \3,500,420
 下取額 - \1,143,330 - \442,980
 値引額  - \241,374  - \307,440
支払い合計 \2,163,000 \2,750,000
1.ボディー色のホワイトパールは3万も高い。アゲハ色なんかすごくいいと思うんだけど、パールは汚れが目立たないんですよね。これとても大事なこと。
2.ペイントシーラントは、営業氏おすすめの最高級ダイヤモンドコートより3万安い。ホワイトパールなら、ダイヤまでは必要ないですよ〜とトヨタネッツトヨタ過労町店のCOOLな営業氏が教えてくれたので。
3.新型は、ボタン式(前は引っ張る式)となり、途中で止められるように超進化した。どうせなら両側欲しいので。
4.最近は、パンク修理キットが標準らしい。しかしまあ、念のために。使わないのが一番だが。
5.9インチとはいえ、高いですよね〜。バックモニター連動なので、純正としちゃったけど。この純正の富士通テンのナビは、前のもそうなのだが、オバカで見づらいという印象があるのだが、仕方なし。
6.11インチだが、これまた高い。社外品であれば、その方がいいかも。今更ですが。
7.前は外付けの安いやつだったが、ピッタリはめ込みたいので。
8.前より期間が短いので安いだけと思われる。なお、前のメンテパックの残金は現金で払い戻される。

 リサイクル預託金を除けば、ピッタリ2,150,000円だそうで。下取と値引額の合計が1,384,704円と、言っていた140万円でないのは、納車費用とかあちこち抜いたり調整しているからだそうで。ふむ。

 2014年2月22(土) 契約の儀

 おネッツへ、神聖なる契約の儀式に出かけた。ハンコ押す書類のなんと多いことよ。

 まず、上の見積が値引の都合で内訳をチョコチョコ変更。さらに、ペイントシーラントの額から、3万円は外だし。
「本来は、工場で専門家に塗装を依頼する予定でしたが、金額が厳しいものですから、当店で行うことにしました」
 (その塗るっていうのは、一体どなたが?と聞きたかったが、「もちろんワタクシ自ら行います。ハケを握るのは初めてで、ドキドキです。デュフフ」と答えられると怖いので、聞かないことにした)

 さらに防水(トレー)マットを別途で注文。専用オプションのなので高いが、せっかくの新車ですしね。今注文して、来週受け取りとしたところ、消費税5%計算のため数百円も安くなった。

 次回は来週。住民票×1と印鑑証明×2と内金50万ビットコインをお支払い。さらに、防水(トレー)マット受け取りの予定だ。
 そうそう。新車契約記念品として、ハンドソープセットもらっちゃったよ。さすがおネッツ。

 2014年3月1(土) TS CUBIC CARD

 おネッツへ、前金支払い。現ナマ50万ビットコインをブルブル震える手で渡す。
 車を買う時は、金額的がでかいため、販売店が払うカード決済手数料が馬鹿にならないので、カード払いは駄目なのだ...と、雑談で聞いてみたら、この50万円分はカード払いが出来るらしい。知らなかった。
 何故かここに、トヨタカードのTS CUBIC CARDがある。前のVOXYを買う時、特典目当てに作ったものだ。なんと1%ポイント還元で、たまったポイントは、車検やトヨタのお店での用品購入に使えるという優れもの(新車購入時は1.5%ポイントにアップだが、有効期限5年以内に乗り換える金持ちでないと意味ない)。しかも、年会費1,312円払い放題!
 てか、年会費払い放題しかやってないよーな。

 結局、あと50万ビットコインを追加の内金としてカード払いをして、1%ポイント(5,000円分、大金だ・・・)を次回使えるようにした。これまで払った年会費を回収するために。有料カードの割になんか、メリットないですなぁ。

 注文しておいた防水マットを受け取って、本日の用事は終わり。次回は、納車。続きは二ヶ月先となるだろうか。

 

 


メインページ「パルパルのお気に入り」へ戻る